partita~世界演武
                         熾戒

第四章 深き谷に架かる橋

 光、あふれる場所。
「誰かが、我らを呼んでいる」
 それは、確かな未来。輝ける明日。それを願う心。
「命の尊さを、あの方は理解できるのだろうか……」
 不安の中に一つだけ、希望とかいうものが見えるのならば。
「―――伝えることさえ、叶わなかった……」
 深い、深い底のない谷へ。大切な言葉を贈りたい。
「時の流れに逆らうことのできない我らに、どうか……」
 何人たりとも変えられぬ、自然の摂理。それをねじ曲げようとするもの。
「近づく足音を、見失わないように」
 終末という名の、誰かが傷つかなければ終われない時代。
「ここへと、辿り着くのであろう。その時まで―――」
 逃れられない試練。まとわりつく、存在に課された業。誰もがそれを越 えていかなくては、「生きること」を許されない。藻掻き続ける生存者た ちの狂った宴は、長くは続かない……。




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