Go it!

   ◇◇◇
「信じられねー。突っ込むかよ、あんな所に……」
 流川の情熱に押されてあれよあれよという間に好き勝手にされて、花道は掠れた声を絞り出した。
「………凄げー悦かった。我慢なんてしてたオレがバカだった」
 一方こちらは花道の中に欲望を果たすという念願が叶ってご満悦だ。
「何言ってやがる! こんな…こんな事って……。あぁ! 信じられね───────ッ!」
 うわぁと涙を滲ませる花道に、流川は容赦なく告げる。
「信じる信じねーも、やっちまったモンはしょーがねーだろ、どあほう」
「てめーが言うな、てめーが!」
 いけしゃあしゃあと抜かす高校生に花道も噛みつかずにはいられない。
「どーしよー。こんな事して……」
 青くなっている花道の頬に手を伸ばし、涙の跡を拭きながら、流川はしれっと零した。
「……どーもこーもねー。躰の相性バッチリ……。もう付き合うしかねー」
「何がバッチリだ! 冗談言ってる場合かよ!」
「…冗談なんかじゃねー。最後の方はどあほうも感じて──」
 ボカッ!
 流川が最後まで口にする前に、花道の鉄拳がお見舞いされた。
「痛てーな、どあほう」
「し、信じられねー事口にすンな!」
「………照れてる姿も可愛い。惚れなおした」
 無表情な癖にどこか嬉しそうなその顔に、花道は罵声を上げた。
「照れてねー!」
「……相思相愛」
「誰が!」
「…どあほうとオレ……」
 指でわざわざ指しながら、流川が無愛想な口調のまま口走る。
「お前、やっぱり嫌いだ。明日からもう2度とツラ見せンな!」
「…もうそれは無理」
「何でだよ、このクソガキ」
 そのクソガキに同レベルで付き合う自分の事は棚に上げ、花道は軋む躰を押して言い詰めた。
「…初めての相手って忘れられねーっていうだろ?」
「そういう俗物な事だけ知ってんのか、お前は……」
「……とにかくこれからも宜しく……」
 ギュッと抱きつく流川に花道の悲鳴が上がる。
「こ、これからって何だ! これからって! 俺は嫌だ─────ッ!」

 虚しく響く花道の声は再び流川の唇に塞がれ、無常にもまたあの熱さが花道を襲った。


 こうして流川少年の片思いは成就されようとしているが、簡単に甘い関係に至る程、花道も甘くはなく……。

 二人が本当に甘い関係になるには、まだまだ流川の努力が必要で………。

 でもそれも時間の問題。
すぐに秘密のカップルが誕生する事だろう。


THE END


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