監督/ミカエル・ソロモン
脚本/グラハム・ヨスト
主な出演者/クリスチャン・スレーター/モーガン・フリーマン等
洪水、という題材は地味なのか。
ディザスター(天災)ムービーは大画面で観てこそ価値がある、と思っていた商店にとって、『フラッド』はちょい、ズレたところにありました。
真摯に水を映像化しようとしたからか?ひどく地味に、単調に思えました。
『史上最悪の大洪水×完全無欠の犯罪計画』という欲張った構成が、逆にどちらにも焦点を結ぶのを許さなかったのではなかったかと、思えてなりません。
未曾有の大雨により刻一刻と水位を上げ、水没していく街。
この1文だけでも息苦しくなるやん、どんなドラマが、救出劇があるんだろうと期待するやん、幼い我が子は救助隊に託して、自分は濁流に消える母親とか『ありがち』でありながら涙を禁じえない場面があるに違いないと勝手に決めて、涙を流したりするやん。でもそんなもん一切無し。
そうか、これはディザスターの舞台を借りた重厚な人間劇なのだな?と思うけどさ。
いかんせん、英語わかんない商店にとっては全てのニュアンスは字幕頼りな訳でさ。日本語字幕/松浦美奈に期待するしかない訳だ。
それじゃ全部は伝わんないよなぁ(笑)
で、だ。
そういったことをさっぴいても、どうにもアレだったりするんだよね。
そう、人間ドラマとして見るには『洪水』は逆に邪魔に思えたのだ。
やっぱり、気になるじゃん?水没する様子とか、それがあまり緊迫感を持っていなくても。
(だってこの洪水で直接的に『水死』した人っていないんだもん。あ、1人いるにはいるけどあれは間接的だよね)
いくらモーガン・フリーマンが重厚な演技をしてみせても、始終降りしきる雨で文字通り流されてるし。
それは登場した役者全てに言えると思う。もったいないでしょ。
ありきたりな天災映画にしたくない、という気持ちはわからないでもない、わからないでもないけど、やっぱりありきたりな天災映画にして欲しかった気がする。
徹底した洪水の恐怖、悲惨さを描いた上で展開される人間ドラマ。にしてくれたら分かりやすかったのに。
これはあれなのかなぁ、毎年台風の被害情報とかで規模の大小はあれ、
洪水というものに慣れてしまった日本人の感覚からくるものなんだろうか。
97分という時間の割に色々盛り込んでるんで、なんかじっくり消化する暇がなかった気もしたかな、商店は。
1998年作品/上映時間97分