THE GAME ゲーム


監督/デビット・フィンチャー
脚本/ジョン・ブランケート&マイケル・フェリス

主な出演者/マイケル・ダグラス/ショーン・ペン等

だ・・・騙されたぁっ!』スタッフロールが終わり、劇場内が明るくなった時。そう叫び出したかったです。

なんてこった。こりゃアレだ。フジで番組改編期とかに特番でやってた『スターどっきりマル秘報告』のまるっきりでっかい版じゃないか。そう思ったのです。
そら、内容もスケールも全然違うし、予算だって桁3つ4つ軽く離れてるんだろうけど根底に流れてるトリックは一緒。
だが、1番大きい違い〜そして『ゲーム』の特色〜はドッキリの犠牲者に『観客』が含まれていたことでしょう。

商店は事前に映画館で予告編を観て『こ・・これは凄い映画かも★』と期待してました。
映画は大画面で楽しむもの、それ故テレビでも充分楽しめる人間ドラマ(所謂SFXとかを酷使しない映画。見た目よりも内容を重視してるような映画)は、よほどのことがない限り劇場まで観に行かない。
そんな商店が『こりゃよほどのことだ』とばかりに足を運んだくらいですから。
フィルム全編に込められた謎。謎。ナゾ。なぞ。
謎が解かれる、解体される時の妙にドキドキ、ワクワクする感覚。
そんな感覚を与えてくれそうな期待を持ちました。メチャメチャ持ちました。だから、観に行って・・・・前述の叫びを抱えたのです。

そう、騙されました。奇想天外な、それでいて整合性のある超絶的な謎の解体を期待していたから。
『謎とは、それが奇妙で複雑であればあるほど、その解答もまた奇妙で複雑。しかしそれは実に論理的で美しいものである』そんな甘い期待を、『真に謎の答とは、実にありふれたものなのだ』とばかりにフィンチャー監督が打ち砕いてくれたので。
考えてみればストーリーの展開上、最も矛盾がなく且つ論理的でーそして『そんなアホな』的なあの解答しか、あの場合ありえなかった訳ですが。
観客は『きっと凄い謎解きが、結末があるのでは』と期待していたが故に、その衝撃は大きかったと思うのです。
あの結末に、賛否両論巻き起こるのも合点がいきます。ちなみに商店は『言いたいことはわかる。わかることはわかるが、わかるわけにはいかん』で否定寄り。
観客に考える余地、想像させる余地を十二分に提供した上で、その思索を白紙にしてしまう結末の提示。ありゃないよ。もう、なんでもありじゃん。
そう思えて仕方がないからです。

でも、さすがですよ。『ゲーム』に翻弄されていたのはニコラス(M・ダグラス)だけでなく、観客もまた『ゲーム』に踊らされていたワケですから。
ネタがわれたときの衝撃は、まさにフィンチャーの狙い通りだったのではないでしょうか。
『セブン』の時も、そのラストに最大級の衝撃を与えてますし、こういった観る者を引き込んで、離さない語り口には脱帽です。
次回作の『ファイトクラブ』もやっぱり、衝撃の(笑)結末だったし。
映画を観たっ!という気にはなりました。けれど『ゲーム』は人に勧め辛い映画であることもまた、確かでした。
嫌いじゃないけど、ある意味一発ネタだもんね。

1997年作品/上映時間128分

退場


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