マーズアタック!


監督/ティム・バートン
脚本/ジョナサン・ジェムズ

主な出演者/ジャック・ニコルソン/グレン・クローズ/ナタリー・ポートマン等

ちょっと昔の話。そう、井上順が堺マチャアキのライバルとして全盛だった頃。
新春スター隠し芸大会でのドラマ対決は、それはそれは豪華なキャスティングだったものだ。
今では見る陰もなく、練習する時間や、ロケをしてる余裕のなかった連中による尺調整レベルの内容となりさがってはいるが、昔は豪華だったのだよ。信じられるかい?

つーか今の流行は生本番1発録りじゃん?とりあえず山瀬まみ泣かせて、マーシーと中堅お笑いドコロにアートさせて、最後にマチャアキが大道芸で締めて・・・というパターン。
この馬鹿パターンから脱却できない昨今、ドラマという演目はもはや絶滅という運命に捕らわれている、と言っても過言ではないわけである。

そりゃそうだよ。
通常枠のドラマの方がよっぽど豪華メンバー揃ってるし、好評ならパート2、3と続編も作れるし、あまつさえ映画化の可能性だってある。
年に1度で、しかも後に残らないし、たぶん予算もあんまりもらえない1回限りのドラマなんて分が悪いに決まってる。
芸能人(事務所)も『これに出演するのは自分にとってプラスかどうか』という点については馬鹿じゃないから、数字の取れる芸能人は出演渋るだろうし。
そうなると仮にドラマを撮ろうにも、集まるのは2流クラス。結果として作品のクオリティ低下→来年の出演者レベルダウン→さらに作品のクオリティ低下→・・・・。
悪循環だなぁ。もう復活の望みはないね、こりゃ。

で『マーズアタック!』はそういった意味でハリウッド版隠し芸大会(いや、別に隠しちゃいないが)ドラマだと思うワケだ。
出演者を見よ。
ジャック・ニコルソン、グレン・クローズ、ピアーズ・ブロスナン、ダニー・デビート、ナタリー・ポートマン、・・・・・等々。
どうするよ、この面子。スクリーンでの予告編でよくある、でっかいゴシックで『○○最新作!』ってコピーで目にする名前ばっかり。
よくもまぁ、これだけ集め、そして集まったものである。
出演のオファーが来た時に脚本だって読むだろう。読まないのか?とにかく、自分がどんな役をやるのか、ある程度は知っているはず。
それで来るんだから、大したものである。監督の人的魅力と、自分の演技者としての力量に自信があるからだろうが、凄いよね。カッコ悪く、おマヌケに死んでいく役ばっかりなんだよ、この話。
どう考えたって自分のイメージにとってマイナスになるんじゃないの?と心配したくなるが、本人達はいたって御満悦のご様子。
J・ニコルソンなんて、監督に『どの役をやりたい?』と聞かれて『全部!』と答えたそうだし。
それだけ自分の引き出しに自信があるのだろう、そういう話を聞くと、こいつら北島マヤか?ただの芝居好きなだけじゃないか!などと好意的に思ったりもするし。

バートンもバートンで、そんな1流ドコロはポイポイ殺すわ、リサ・マリーにはおいしい役与えるわ、ゴジラは使うわで、あんたヤリ放題やなぁ、と感心しきり。さすがはカリスマ監督。
何と言うか『映画好きが見た冗談みたいな悪夢』をノリノリで撮った、という印象がありましたね、『マーズ・アタック!』。
冒頭から『そんなアホな』なEDまで、実に楽しませてくれます。
馬鹿でストレス溜まらない映画は貴重だよ。まさに文化の極み、人類の宝だね。
観ておいて損はない、と商店は思いますね。公開当時は今一つ振るわなかったようですが、最近でもTV放映されている辺り、良作だったことの証明だと言えるのではないでしょうか?

まぁ、バートンで商店1番のオススメは『シザーハンズ』なんだけどね。

1996年作品/上映時間105分

退場


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