| 「自転車で、4駅先の神社にお参りに行こう!」深夜11時に突然ソニックから出された提案に、タマックは乗った!防寒装備もバッチシに、ノリノリで出発した二人だったが、突如チャリのチェーンがクラッシュ!先はまだ長いぞ、どうするソニック&タマック!? |
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ペダルがきかなくなり移動速度は一気に半分以下にダウン。断念か!?いや、この夜のノリをここで失いたくはない。しかしこのままチャリを引っ張っていくのはじつに難儀な話! なんとかしたいと思って最初にあたってみたのはガソリンスタンドであった。ソニックの「車をいじる道具があるやろうから、自転車ぐらい直せるんちゃうん!?」という予想に基づいてのことだった。ガソスタ兄ちゃんはちょっと戸惑ったりしながらもチェーンを丹念に見てくれて、「これは、部品がないと直らんのとちゃいますか」とアドバイスしてくれた。やはり専門店か。しかし時はPM11時。こんな時間に空いてる自転車なんてありゃしない。ここもだめ〜あそこもだめ〜といくつもあたり、ダメダメムードが高まってきた頃、店頭が煌々と輝く自転車屋を発見!中には自転車を整備している人の影が。やった!喜びいさんで中に入っていき、整備のおっちゃんに修理を依頼すると、おっちゃん曰く「いやーうちは電動自転車しかやってないんだよ」よく見ると店頭の自転車は軒並みヤマハPAS!やられた。「似たようなもんだし、何とかなりませんかねー」ソニックが食い下がったが部品がないのは仕方ないということでしぶしぶ引き下がった。悔しさを抱えてタラタラ進んでいくと、どどんとそびえているJAFの建物を発見した。2階に明かりもついている!早速コール。JAFといえば修理のプロヘッソナル。きっと助けてくれるに違いない…T「あの、今JAFのすぐ前にいるんですけど、自転車のチェーン切れたの直してもらえませんか?」「いやー…うちは、自転車はやってないんですよ」下がるしかない。S「ちょっと下りてきて、チョチョっと直してくれてもいいのにな!」ソニックが軽く憤慨していた。しかし、自分らでなんとかするしかなさそうだ。そこで次にあたったのは粗大ゴミ置き場だった。捨ててある自転車のチェーンをリサイクルしようという発想である。 ソニックと協力して、ゴミの山からボロチャリを引っぱりだしていると、ゴミ置き場の前にブロローンと1台のワゴンが止まった。中からおっちゃんが下りてくる。こんな時間にゴミ捨てか、もしや不法投棄では…?!おっちゃんは捨ててある電化製品に近付いていくと、表裏を物色して、「これは何やろな?」S「タオル過熱器って書いてありますよ」「おお、そうか」モノがわかるとおっちゃんはタオル過熱器を持ち上げ、ワゴンに積み込み出した。ゴミハンターだったのだ!おそらく、高架下にあるあやしげな電器屋で売るのに違いない…。おっちゃんは他にも小型冷蔵庫やストーブをゲットしていった。作業をしながらおっちゃんが尋ねてきた。「あんたらは、何しとるんや?」きたよ、この質問!ソニック&タマックは嬉々として答えた。S「三ノ宮まで、自転車で行くんですよ!」おっちゃん「自転車で!?そら遠いやろう。電車で言ったらいいがな」T「そこを、あえて自転車で行くところに意義があるんです!」S「ところが途中でチェーンが切れちゃうという、アクシデントに見舞われまして!」T「んもう、大変大変!」二人はこの事態がなんか面白くて仕方がないのである。ゴミハンターのおっちゃんはふたりのノリノリっぷりに首を傾げて、「ようわからんなあ。まあ、早いうちに帰ったほうがいいでえ。今ならまだ終電あるやろ」そしてワゴンに乗り込みかける。T「あっ待って下さい。チェーン、繋げませんかね」一縷の望みをかけて引き止めたが、「わしゃ、自転車屋ちゃうからなー」とあっさりかわされて、ワゴンはブロンと去っていった。 ゴミハンターにさえ見捨てられて、さすがに修理のための策は尽きたという感じだった。S「そのへんの鍵かけてないチャリパクって、翌朝に返しにくるっていうのはどうだろう?」おもわずそんなダーティーな発想にも心動かされて、路上に停車してあるチャリの物色をはじめてしまったりする。S「ちっ、みんなちゃんと鍵かけてるな」T「ソニック、交番だ!挙動不振な行動はやめよう!」さも、ただ通りがかっただけですよんという顔でフフ−ンと交番の前を通り過ぎ、ほとぼりがさめた頃にまたチャリを探り始める。しかし、最近の持ち主は用心深いもんだ!調べても調べてもみんな施錠済み。ちなみにソニック&タマック、鍵をぶっこわして自転車を奪うというところまで悪人にはなれない。もんもんとしながら進んでいくと、ふと駅の看板を発見。T「えっ?半分きてるやん。早いもんやな」S「なんかこのままいける気がしてきた」T「そうやな!」もはや修理は望まない。タマックはペダルのきかないチャリにまたがり、ソニックの肩に掴まった。他力本願走行。漕ぎはじめは重いが、スピードがのってこればかなりスムーズに進める。道もやや下りが多く坂の力で速度も上がる。いけるぞ!T「疲れたら言ってな。かわるから」S「おう」アクシデントは二人の協力を呼んだ。 |