秘密の花園は、無法地帯

 ネットオークションは、とにかく、「こんなもん売るか!?」っていう物のオンパレードなのだ!

 まずはブランド品。「ヴィトン。新品ですがレプリカです」「プラダのバッグ。レプリカですが、良く出来ています」ここで注目なのは、「レプリカ」の響き。早く言えばバッタもんのくせに、本物に対する敬意が払われているがゆえに、許されていくような曖昧感がたまりません。
 で、こんなのがどっかどっか入札入ってたりする。数万で売れてるのを見ると、私もあやしい外国人のやってる露店でバッタもん仕入れてこようか…と法に触れる妄想など抱いてしまう。あ、あくまで妄想に留まっているのでご安心あれ。しかし何でニセと分かって買うかなあ。そんなのだったら、最初からノーブランドでデザインのこじゃれた物を買った方がいいと思うのだが。

#1 ブランドと金とステイタスなぞも御覧下さい。ブランドに関してはまた思うところがあるので、近々増強予定!)

 しかし、こんなのより強烈な品々が氾濫する場所がある。

 女性用 その他カテゴリである。アウター、ドレス・スカート、靴などの範疇に入らない品々がここに登録されているのだが、例えば、コットン100%、イチゴ柄の散りばめられたラブリイなグンゼパンツに「ういういしい、いとこ(小6)の使用済みパンツ。手紙をかかせます……とんでもないいとこのお姉ちゃんだ。さいごの一言が、よりどり3枚980円で仕入れ可能な品を、数千円につり上げているのは間違いない。やはり現代は付加価値を売る時代だと痛感させられる。この手腕、やり手である。

 ピンク色の購買意欲をそそる出品物は他にも「僕の彼女(17)の写真を撮ります。ポーズはあなたのお好み次第!どんな恥ずかしい格好でもします」添えられた写真は制服の女の子で、ちょっとパンチラ気味という…。こんなのばっか挙げてると男性誌くさいのでもう抑えておこう。

 援助交際をする女子高生のインタビューで、「買う大人がいるから売るんじゃん」という主張がある。例にあげたような首を傾げたくなる品々も、需要があるから売り手も増殖するのである。各メディアで伝えられ社会問題になった援助交際に対しては、淫行条例が作られるなどの対策措置がとられたが、Yahoo!オークションは、例えて言うなら「敷地内で起きましたトラブルに対しては一切の責任を負いません」という駐車場。サービス利用規約参照! 「ユーザーのみなさまがサービスを媒介として他人に掲載、開示、提供または送付されるコンテンツを管理したり、その内容の信頼性、真実性、適法性を保証したりすることは一切ございません」をという態度を表明している)

 結果、何でもかんでも売り放題になっていってるわけである。同サービス利用規約で、法令に違反するものや品性を欠くものなどは禁止する、と宣言してはいるが、これを破った場合の罰則が明記されていないのでは効果はありませんわな。

 プレイステーション2発売日に、オークションで54,000円の値がついたという報道があったり、一部雑誌で「ネットオークションを楽しむ方法」という特集が組まれたりと、ネットオークションの認知度は社会の底辺からじわじわ上昇中。無法地帯の秘密の花園は、今が咲き頃の終わりなのかもしれない。それはつまり、ムチャな商売するなら今のうちってこと?

追記!先日、無断でルイ・ヴィトンの模様を携帯電話にペイントする業務を請け負っていたプラモデル店主と関係者が逮捕されました。この業者、偽ヴィトンのストラップをネットオークションで販売していた容疑もあるそうです。わたくし、これだけ悪だくみ心を煽っといてなんですが、人の道にそれたことを勧めてるわけではありません。『すきま産業』見た人が捕まってもイヤですしね。念のため。