ダンスダンスへぼりゅーしょん 第1わ

「アフロは危険な香り」

 

ここはセントラルシティ。その夜を色鮮やかに飾るダンスステージ「クラブ・IAGU’S」。

今日も、彼ら二人をたたえる栄光の喝采が夜をさらにヒートアップさせるのだ。

 

「アフロ!アフロ!」

「レディー!!今日も美人だぜー!!」

 

そして、夜1時をすぎ、少し早めの閉店。

うさこ:「アフロ、レディ!二人ともお疲れ。今日も二人のおかげで俄然盛り上がったんだから。」

レディ:「ちょっとアフロ、あんたまた決めのポーズ間違ったでしょ!!」

アフロ:「ノーノー。ミーはあの瞬間、サイコーにグレートだったネ!!

レディ:「だから、あん時は手をクロスしてる腕を、軽くはなした方がいいって何遍もゆってるだろがぁ!!」

メキボキバキッ・・・・(SE:レディのコブラツイストが華麗に決まる)

アフロ:「お・・おぅっ・・ミッ・・ミーの負けネー・・・」

うさこ:「レディったら、またあのポーズのこと言ってるのね・・・。」

レディ:「当たり前よ!!ああ、今でも忘れないわ、一番初めにあの決めポーズを使ったときの・・・」

アフロ:「会場の歓声」

レディ:「いーえ、一瞬観客が凍り付いたわ。あのス○シウム光線とも何とも言い難いポーズ!」

アフロ「ミーはかっこいいと思うのにネー・・・と、迎えが来たみたいだから、ミーは帰るネ。二人ともオツカレ!!」

うさこ:「はいはーい、明日は休みだから、間違えないでねー!!」

アフロ:「オォォッケェェェィィ!!(満面の笑顔で)」

ばたん・・・(SE:ドアの閉まる音)

レディ:「おのれアフロ・・・(怒)

うさこ:「(相変わらず怒るとコワイなー)レディ、明日は?」

レディ:「実は仕事がさ、店内改装入って休みなのよ。」

うさこ:「あーあ、結局あたしだけか、仕事してんの。」

レディ:「???あんたバイトでもしてんの?店の仕事以外に?」

うさこ:「だから、あたしの本当の仕事はおしゃれずきんなんだってばー!!」

レディ:「はぁ?あんたまた訳のわからんこと言ってるわねー・・・。」

うさこ:「だからぁー、ホントなんでってばー。」

レディ:「そういえば、アフロってなんの仕事してんのかしら?コンビ組んでもう3ヶ月になるけど、さっぱりわかんないわ。」

うさこ:「あ、そういえばね。」

レディ:「ひょっとして、ここのステージマネーで生活してるとか?」

うさこ:「いいえ、何でも自営業とかで・・・。」

レディ:「自営業・・・?にしても、あいつ毎回送り迎えしてもらってるんでしょ。」

うさこ:「あっ、そういえば前に見たことあるんだけど、黒塗りのベンツで来てたわよ。ほかにもどでかいロールスロイスとか・・・」

レディ:「あいつ免許なんか持ってるんだ。」

うさこ:「それが、聞いたら『持ってない』って言ってたの。」

レディ:「????」

うさこ:「不思議だよねー、アフロって」

レディ:「はっ、どーせ自営業ったって、そこらへんのコンビニかなんかが関の山よ。それじゃなきゃ、

  地上げ屋かマフィアよ!マフィア!!

うさこ:「またまた極端な・・・。」

レディ:「よーし、こうなったら、あの胡散臭いアフロ野郎の正体を突き止めてやるん

だから。」

うさこ:「またまたむちゃな・・・」

レディ:「見ぃーてぇーろぉーよぉー・・・今に正体を突き止めてやるからなぁ・・・うふふふふふふふ・・・

うさこ:「レディ、何でアフロと組んだんだろ・・・」

ちょっと疑問に思ううさこであった。

 

 

黒塗りのベンツの中。漆黒のスーツ。表情のどこをとってもただ者ではない。

後部座席の両端をそのスーツに囲まれて、アフロは座っていた。

黒服1:「困ります。あまりこのようなことを・・・。」

黒服2:「我々も、仕事なのです。」

運転手:「まっすぐ、あちらへでしたかね。」

黒服1:「そうだ、急いでくれ」

黒服3:「今は・・・大切なとき・・・奴らの動きも・・・・」

アフロはしばらくうつむいたままであったが、やがて一言、こういった。

アフロ:「わかってるネ・・・・

運転手:「専用通路を通ります。」

黒服1:「・・・(黒服3に目配せで指示を送る)」

黒服3:「YES。」

 

つづく。

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