「STOP! TO MY HONEY待ってくれジャネット!」
それはよく晴れたセントラルシティの、どこにでもいそうなカップルの、ちょっと普通の物語…の予定。
ところで、
上の英文に対するツッコミは全面禁止。
ストンプってイイよねー。2NDの中じゃ結構好きなほうかなーみたいな。(笑)
ジャネット(文字数の関係により、以下「
ジャネ」とする):「スネーク…おきて。」
スネーク:「……」
ジャネ:「んもう、この万年低血圧!早く起きて一緒に朝ご飯食べるのよ!」
スネーク:「………(ぐっすり)………」
ジャネ:「早くしないと押しつぶすわよ…って、わ!」
バランス崩してスネークに突撃するジャネット。
ついでに下腹部に膝蹴り寸前のところをスネークが持ち上げて抱えていた。
スネーク:「また痩せたな。体型維持するのに食事抜いただろ?」
ジャネ:「スネークぅ…、勘が鋭くなったね。」
スネーク:「さ、おきて飯だ。ハムエッグ作ってやるから食べてから仕事にいけよ。」
ジャネ:「うん。ありがと。」
食事後
ジャネ:「今日は遅くなるの?カポエラ道場。」
スネーク:「ああ、今日は少し遅くなる予定だ。でも8時過ぎには帰るからちゃんと家にいろよ。」
ジャネ:「うん。じゃ、行ってくる。あのネ、スネーク…」
スネーク:「なんだ?ジャネット。」
ジャネ:「ううん。なんでもない。いってきまーす。」
スネーク:「……」
スネークはジャネットの使った食器を片付け始めた。皿洗いが一通りすむとテレビの前のフローリングで腕立て伏せを始めた。彼の日課である。
スネーク:「今日…、ジャネットはなにも言わなかったけど、覚えてるんだろうか?」
カレンダーに目をやる。今日の日付を確認する。
スネーク:「今日が受け取りの日だったな。ついでに花も選ばないとな。」
一方、ジャネットはドアを閉めるとまるで脱兎のごとく走り出していた。
実は今日、仕事は休みである。
ジャネ:「ごめんねスネーク。でも二人の明るい未来のために、
ジャネットはどうしても調べなきゃならないことがあるの。」
不安を胸に抱きつつ、ジャネットはレディと待ち合わせしている喫茶店へと走った。
ジャネ:「ごめんね、スネーク。 愛してるから許してね。」
レディ:「で、遅刻したのはあんたの大事な彼氏といっしょに悠長に朝飯食ってたからと。」
ジャネ:「はは…細かいこと気にしないでな。」
レディ:「そんでアンタ、そのスネークが浮気してるって疑ってるわけ?」
ジャネ:「だって、…見たんでしょ、レディ。詳しく聞かせてほしいの。」
レディ:「いや、確かに見たんだけどね…って、目!うるうるさせないで、
朝っぱらからみっともないでしょ。ほらハンカチ貸したげるから。」
ジャネ:「うん。」
レディ:「うーん。退屈ねぇ。
久々の休みだからデパートに買い物に来たってのに、
なんか面白いこと起こらないもんかしら、まったく。」
うさこ:「レディの面白いことって何かなー?」
レディ:「ふっ!決まってるでしょ。」
うさこ:「???」
レディ:「事件よ事件。この世にあふれ返る悪党どもを
ぶちのめせと
天が私に与えたこの才能!が、私のハートを熱くするのよ!」
うさこ:「やっぱりそんなところだと思った。はぁ…聞かなきゃよかったよ。」
レディ:「なんですってぇ!」
うさこ:「ヒィー!なんでもないですぅ!!」
レディ:「はぁー、なんか面白いことないかなぁ。」
うさこ:「あ!レディ!あそこ見て!」
レディ:「何!?なんか事件…って…あれは確かジャネットのところのスネーク。」
うさこ:「貴金属店の前なんかで何してるんでしょうね?」
レディ:「…あら?… 女の子と一緒に入っていったわ。」
うさこ:「レディ、観葉植物の影に隠れながら何やってるのよ…。」
レディ:「え…尾行
って言うか捜査って言うか…!
それより、女の子はジャネットじゃないわね。
帽子かぶってるからよくわかんないけど。」
うさこ:「そうなの?」
レディ:「だって、肌の色が違うわよ。」
うさこ:「あれ・・・ほんとだ。」
レディ:「怪しいわ・・・事件の匂いがする(ニヤリ)」
うさこ:「(ヤな予感)ね、レディ、さっき通った靴や行って見ない?素通りしたでしょ。」
レディ:「それもそうね。」
うさこ:「(よかった。また大事になったらと思うと気が気じゃないよ。)」
レディ:「ん?なんかいった?」
うさこ:「いえいえ、とととんでもなないですぅ。」
あまりに緊張したため、呂律の回らないうさこであった。
レディ:「で、」
ジャネ:「・・・スネーク、あたしのこと、嫌いになっちゃったの?」
レディ:「嫌いなら一緒に住んだり、他人の分のご飯まで作ったりしないわよ。」
ジャネ:「それともなんか気に障るようなことしてたのかなぁ・・・」
レディ:「考えすぎよ。考えすぎ。それよりさ アンタ今日誕生日でしょ。 デパートでイタリアンでもどう?」
ジャネ:「ホント、レディ!」
レディ:「アンタはスネークにぞっこんだからあんまり気が付かなかったかもしれないけど、
傍目から見たらアンタらはお似合いの相思相愛。うらやましいぐらいなのよ。」
ジャネ:「やだ、レディったらそんなに言わなくても・・・早くレディにもいいひと見つかるといいわね。 なんてったって今年で二十・・・。」
レディ:「年の話ならいいわよ。」
スネーク:「お、もうそろそろ昼か。待ち合わせの時間だな。」
道場生:「あれ、師範代、昼飯はどうするんですか?」
スネーク:「ああ、昼休みの間に用事を足さないといけないからな。後で適当に・・・と、もう時間だ。それじゃ留守を頼んだぞ。」
道場生:「はーい。にしても、相変わらず ラブラブな師範代だな。」
道場生:「あれ、でも俺この間師範代の人が 別の女の子といっしょにいるの見たぜ。」
道場生:「あ、俺も見たぜ。確か アクセサリーショップから出てくるところだったけど。」
レディ:「あんた、こんなときぐらい好きなもの食べなさいよ。相変わらず野菜かトーフぐらいしか
食べないんだから。」
ジャネ:「モデルは体形を維持するのも仕事のうちだもん。」
レディ:「そんな食生活だと体壊すわよ。ま、そこら辺はスネークといっしょになってから
だいぶ改善されてるみたいだけど。」
ジャネ:「うん、食べやすいように考えてくれたりとかね、フライとかも油で揚げないで
オーブントースターとかで作ってくれてさ。
あれって油で揚げるよりもずっと低カロリーでね・・・。」
レディ:「(幸せね・・・)アンタホントにスネークのこと疑ってるの?」
ジャネ:「ううん。ぜんぜん。」
レディ:「(眉をひくつかせながら)あ、あのねぇ。」
ジャネ:「だって、スネークが浮気するわけないもーん。ただ、ちょっと心配なだけなの。」
レディ:「あ、そ。」
ジャネ:「私ね、わがままで意地っ張りなところがあるのわかってる。だから、
知らない間にスネークのこと怒らせたりとか、
悲しませたりとかしてないかな?って考えるときがあるの。」
レディ:「はハーン、なるほどね。でも、
自分でわかってるんだったら大丈夫よ。
それにそれでもいっしょに居てくれるってことはスネークもあんたのこと、ダイスキなんだから。」
ジャネ:「そっか。うん、レディ、私なんだか元気が出てきた。」
レディ:「そう、その調子よ。まったく、アフロの秘書ん所にも似たようなのが居るけど、
世話のかかるやつらなんだから。」
ジャネ:「元気でたらお腹すいた。すいませーん店員さん、デザート追加!」
レディ:「クス。」
そのころの株式会社・IMANO-K・・・
黒服2:「はっくしょん!」
黒服1:「マーシン。風邪か?」
黒服2:「いや、ちょっと寒気が・・・。それより、社長はちゃんと仕事してる?」
黒服1:「あそこにずっと座って、 さっきから微動だにしないぜ。」
黒服2:「そう?それならいいんだけど・・・。」
女性社員:「あのう、そろそろ会議の時間なのですが。」
黒服2:「ま、もうそんな時間ですか?すみません。社長、まもなく会議・・・!」
社長のデスクの前で固まる黒服2。
黒服1:「なにしてんだよマーシン・・・げ!」
なんとそこにはアフロの姿はなく、
代わりにアフロそっくりのバルーン人形が座っていた!
黒服2:「ななな・・・なんなのこれ?」
黒服1:「しまった!逃げられた!」
黒服2:「さ、さっきまで居たのに!」
レディ:「なかなかおいしかったわね。」
ジャネ:「ケーキなんか久しぶり。んー、サイコー。」
レディ:「あ、うさこ。」
レディは前方にうさこを発見した。
うさこ:「あれ、ジャネットさん、スネークさんと一緒じゃないんですか?」
ジャネ:「え?」
うさこ:「さっき会いましたよ。なんか急いでたから、てっきりジャネットさんと待ち合わせかと。」
レディ:「じゃネット、アンタ約束してたの?」
ジャネ:「ううん。それに今日は夜まで道場だし今の時間は昼休みの時間。」
レディ:「うさこ、スネークは?」
うさこ:「え、えっと、2階の宝石店前・・・」
うさこがそう言い出すか出さないかのうちに、ジャネットは走り出していた。
ジャネ:「スネーク!」
レディ:「うさこ、追うわよ!」
うさこ:「はいっ!」
2階 宝石店前
皮ジャンを羽織ったスネークは、腕時計を気にしながら宝石店の前をうろついていた。
後30分ほどで道場に戻らなければならない。
???:「スネークさん、お待たせしました。」
スネーク:「やあ、よかった。少し遅れるって言ってたから。」
???:「本当にお待たせしてごめんなさい。」
スネーク:「いやいや、こちらこそ・・・」
ジャネ:「スネーク!」
スネーク:「ジャネット・・・」
レディ:「ジャネット、アンタ足速すぎよって・・・?」
レディの視界には、ジャネットと スネーク、そしてもう一人、 見慣れない女性。
女性はスネークの隣、ジャネットよりも位置が近いところに立っている。
呆然と立ち尽くすジャネット。
スネークの表情はやや硬く、何か特別事情があるのか 気まずそうな表情をしている。
ジャネ:「スネーク・・・?」
その人誰なの?
何で私の知らない人と一緒に居るの?
どうしてそんな顔してるの?
何か言ってよスネーク!
ジャネットの頭の中はスネークに対する疑問と、先刻レディと話したことがごちゃ混ぜになっていた。
しかし、スネークは気まずそうな表情のままだった。
無言の空間が、 ジャネットの中の疑問を怒りに替えていく。
レディ:「ちょっとスネーク、アンタ今日の稽古は?こんなところで何してるの?」
スネーク:「い、いや・・・その、・・・」
スネークがはぐらかそうとした瞬間、あたりに乾いた音が響き渡った。
レディ:「ジャ、ジャネット!」
スネークをひっぱたいたのはジャネットだった。
目いっぱいに涙を貯めて、かろうじて溢れ出すのをこらえたまま、震えていた。
スネーク:「ジャネット・・・」
ジャネ:「スネークの、ばかぁーーー!!」
盛大に叫んだ後、ジャネットは脱兎のごとくあさっての方角へ走り出した。
レディ:「スネーク、いったいどうなってるのよ?」
???:「あ、パパァ!」
うさこ:「パパ?」
スネークといた女性がスネークを放りだして走っていった先にはなんと、 アフロが歩いていた。
うさこ:「アフロさん、「パパ」?どうなってるの?」
レディ:「(怒りモード) アフロ、アンタどーゆー事なのよぉ!」
うさこ:「ここは私が。それよりもジャネットさんを!」
レディ:「わかったわ、スネーク、アフロ、ジャネットなかせた分、覚悟しなさいよ!!」
レディはそういうとジャネットの消えた方向へダッシュした。
スネーク:「ジャネット・・・俺は・・・。」
頬がじんと熱くなる
スネークの表情はうつろだったが、視線はジャネットのいなくなった方向へと注がれていた。