ああっ!守護月天が止まらない(仮)
ああっ!守護月天が止まらない(仮)

 それは、うららかな日曜の午後の事であった。
 僕は学校が休みという事で、午後まで寝ていて、朝飯兼用昼飯を取ろうと、冷蔵庫の中をあさっていた時だった。
 ピンポーン。
 玄関のベルの音が聞こえる。
 いったい誰だろう?
 僕は不思議に思って玄関に向かい、ゆっくりとドアを開けた。
 「わしはお主の願いを叶えに来たんじゃぁぁ!」
 「間に合ってます!」
 慌ててドアを閉めようとする。ドアを開けたらいきなり筋肉質の男性が立っていたら誰だって同じ行動を取るだろう。
 しかし、運の悪い事に、そのドアを閉めようという行為はその男が素早く身を入れた事により阻止された。
 「そんなに恥ずかしがらなくてもいいんだぞぉぉ。どんな願いでも叶えてやろう!」
 「ま、間に合ってますから」
 早く帰って欲しくて僕はびくびくしていた。こんな人とはあまり関わりになりたくない。
 「大丈夫。何でもいいんじゃぁぁ!もちろんわしの様な兄貴と一緒にいたいでも可!」
 誰がそんな事頼むもんか。……でも、本当になんでも叶えてくれるんだろうか?
 この時の僕の思考はどうかなっちゃったんだとしか思えなかった。考えれば、こんな人が願いなんか叶えてくれる訳がないのに。
 「あの〜、僕、可愛い彼女が欲し……」
 「そうか!わしのこの三角筋が素晴らしいかっ!お主なかなかの目をしている!」
 「いや、その僕は……」
 誰もそんな事言ってないじゃないか。
 「よし!わしの様な兄貴が欲しいのだなぁぁ!承知した!これからわしの事を『兄貴』と親しみを込めて呼ぶがよい!」
 「ぼ、僕は可愛い彼女がぁぁぁぁ」  
 勝手にどんどんと話が進んでいく。
 願いを叶えてくれるんじゃなかったのだろうか?僕の可愛い彼女はどこにいってしまうというのだろうか?
 「よぉぉし!これからいつも一緒にいるためにわしが居候をしよう!よろしく頼むぞぉぉぉ」
 「絶対に嫌だぁぁぁぁぁぁ」
 僕の声がうららかな日曜の空に響いていった。

次回予告:住み着いてしまったこの筋肉男。一体どうすりゃいいんだろう?次回へ続く。

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