あぁっ!守護月天が止まらない(仮) 第三話
あぁっ!守護月天が止まらない(仮) 第三話 それは一枚の手紙
それまでのお話:ある日突然、マッチョな男が僕と一緒に生活をすることになった。これからどうすればいいんだろう?

 それは、僕の家にある手紙が届けられた日の出来事だった。手紙といっても、単なるどこかのエステ勧誘のハガキだったが。手紙の内容はこうだ
 「あなたも女の子にモテる身体になろ う!今なら入会金がなんと半額!!」なんてことが書いてある。
 僕はその「女の子にモテる身体」というものに憧れを抱く。我ながら単純だ。
 「ここのエステ入会しようかな……」
 「漢は筋肉じゃぁぁ!刑壱どん。そんなエステなんかよりも、スポーツジムで汗を流し、筋肉を躍動させるのじゃぁぁぁ!」
 「……そんな筋肉付けたって、今はモテないよ。……暑苦しい」
 ちょっと聞こえないようにツッコミを入れる。本当に小さな声で。
 ぼそっと言ったつもりだった。僕だって、鈴伊達男を敵に回したくない。こんな奴に勝てる訳がないのだ。
 しかし、彼の耳にはしっかり届いてしまったようだ。ポーズを崩さないまま、暑苦しい形相で僕を睨んでくる。あまりアップで見たくない顔が、僕の前にある。
 「ど、どうしたの?」
 僕は恐る恐る声を掛けたのだが時は遅く、ぐーで思いっきりぶたれた。とてもとても痛い。言葉では表せないほどに。
 僕の身体は後ろに引っ張られるようにしながら、自分の意思とは別に飛んでいく。
 「漢は筋肉じゃぁぁ!刑壱どん!それをぉぉぉぉ!」
 叫ぶ鈴伊達男の声を聞きながら意識はだんだんと薄くなっていく。
 なぜか鈴伊達男のぐーは青春の味がした。
 何故だか分からないが青春の甘酸っぱい感じ。これは……そう、誰かを好きになった時と同じ感じだ。でもでも、それじゃぁ、僕ホモになっちゃう。そんな馬鹿な。
 だんだんと自分の思考が狂いながら止まっていくのが分かる。もう僕の視界は赤と白で埋まっている。
 自分はどれだけの傷を負ったのだろうか?ドラ●エで言えば、画面真っ赤なのだろうか?
 まったく分からないままに、僕の意識はテレビの電源を切ったかのように、一気に無くなった。
 その日、僕はもう目覚める事はなく次の日を迎えるのだった。
 あのエステの入会案内の手紙は姿形もなかったのをここに記しておこうと思う。

次回予告:散々迷惑な思いをして生活している僕に更なる不幸が!神様はきっと僕が嫌いなんだ。と自暴自棄になりながらも次回へ続く。第4話は泥皇氏なので、どんな風になるかは、次回までのお楽しみ!

戻る