バイオレンス刑事 ヤマト
これは日本の凶悪犯罪を取り締まる特殊刑事『バイオレンス刑事 ヤマト』の愛と正義と汗と涙と血と漢(おとこ)達の戦いの話。(当社比1.7倍)
ヤマト
あんたは何者だ!?
「全員動くな!動くと撃つ!」
ヤマト刑事は拳銃を犯罪者に向け、鋭く叫ぶ。僕は、この一緒に仕事をしているヤマト刑事が苦手だ。何をするか分かったもんじゃないからね。
「わ、分かった。降伏する」
犯罪者の一人が降伏宣言と同時に手を上げる。
「動くなと言っただろうがぁっっ!!」
パン パン
拳銃の乾いた音が響き、降伏宣言した犯罪者は頭と心臓を貫かれて絶命した。
「ちょ、ちょっとヤマト刑事、マズイですよ。降伏した相手に発砲するなんて」
「俺が動くなと言ったのに、動いた奴が悪いのだ!!ここでは私が正義だぁぁぁぁぁぁ」
「誰が正義ですかっ!?僕達は法律の元に動いているんですから」
「その点は大丈夫。悪人に人権はないし、悪人なぞいても百害あって一利なし」
「…………」
僕は開いた口が開かなかった。この不良少年の様な刑事を止めることは出来ないのか?
今時、あんな三十路くらいの大人が、リーゼント頭で長ランを着ているのはこのヤマト刑事くらいなものである。しかもカラーをちゃんとして。何故学ランなのかは不明だ。
「悪とは俺に歯向かう者。つまり俺が正義」
「言ってること独裁者みたですよ?ヤマト刑事……」
「何ぃぃぃっ!こんなジェントルマンを独裁者とは何事だ!それにヤマト刑事と呼ぶなと言っているだろうがぁぁ」
「そんなの初耳です。じゃ、何と呼べばいいんですか?」
「そうだな。親しみを込めてヤマト様とでも呼んでもらおうか?ヤマト総帥でも可」
このオッサンがナチスの回し者であるという噂は本当なのではないだろうか?ひょっとすると、このオッサンはノストラダムスの予言の大魔王ではないか?なんて疑問が頭を過ぎる。
「どうしてそんな敬称で呼ばなくてはならないんですか!僕とは同期なんですよ?」
「同期だからなんだ!貴様、俺に歯向かうつもりか!?この悪人め」
チュインチュインと、ヤマト刑事のリーゼントの先にある穴が光りだした。
これはもしかするとヤマト刑事の必殺技……メガ粒○砲ではっ。
「貴様、死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
気付いた時には遅く、僕はその光の中に消えていってしまった。その後の僕の姿は誰も見たことが無かった……。
「悪は滅びるのだっっ!!」
勇敢にも悪に立ち向かうバイオレンス刑事ヤマト。頑張れヤマト。明日は君のためにある!!
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