直訴


 私はガード圏拡大のためにBritish王に直訴を決意した。街は完全に衛兵で守られているが、野外は無法地帯である。せめて街道の安全を保証すべきだろう。王は私の申し立てを聞き入れるのだろうか?いや、迷っていてもしかたがない。私は城へ向かうことにした。

謁見の間

 私は城を訪れて呆然となった。British城の城門は開け放たれ謁見室の扉も開け放たれたままだった。そしてそこにはBritish王の姿はなかった。いやそれだけではない。城には衛兵しかおらず、閑散とした様子はおよそこの世界全てを治める王の城とは思えない。私は近くにいた衛兵に尋ねた。

kazuya「British王への謁見の手続きはどうすればいいのだ?」

衛兵「現在、謁見はおこなわれておりません。」

kazuya「なぜだ?王は全ての民に対して門戸を開いているのではないのか?」

衛兵「現在王は不在です。」

kazuya「不在?どういうことだ。」

衛兵「申し訳ありません。詳しくは存知あげません。私自身、王の御姿を拝見したことが無いのです。」

 ・・・駄目だ。話にならない。どうやら立ち振る舞いから新米の衛兵のようだ。私は彼から話を聞き出すの諦めて、衛兵隊長より話を聞き出すことにした。

kazuya「何故、王は不在なのだ?」

衛兵隊長「王は旅行中です。」

kazuya「旅行?どこへ?」

衛兵隊長「お答えできません。」

kazuya「ではいつ戻られるのだ?」

衛兵隊長「お答えできません。」

 どうも要領をえない。なにかを隠しているようだ。私は彼を厳しく問い詰めた。そうすると彼はためらいながらもはなしはじめた。

衛兵隊長「実は1年半ほど前から置き手紙を残して行方不明なのです。」

kazuya「置き手紙?なんて書いてあったのだ?」

衛兵隊長「はあ・・・それが・・・『諸国漫遊世直しの旅にでる。すけさん、かくさんを連れて行くので心配無用だ。行政執行はGMに、国民への質疑応答はカウンセラーにまかせる。』と・・・」

kazuya「・・・・・・・・」

衛兵隊長「ですからまず政治に対するご要望がおありでしたら、カウンセラーの方へ・・・」

kazuya「いや、もういい」

 衛兵隊長の言葉をさえぎり、私はその場を立ち去った。なんともいえない疲労感が全身を支配し、一刻も早く宿をとって休みたかったからだ。そのときの私はガード圏拡大の要望について完全に忘れ去っていた。いや、王が世直しをしているのであればこのような要望など必要ないではないかと無意識に考えていたのかもしれない。どちらにしても私は2度とこの城を訪れようとは思わなかった。

 後日、私は最近建設されたLagtownという町を訪れた。Wrong探索に予想以上に時間を費やしたためBritainに戻れず、野宿を覚悟していたところこの町の存在に気づいたからである。私はさっそく宿をとり、宿の主人とろくに言葉もかわさず眠りについた。夜も遅く、私自身疲れきっていたためである。そして私はパンの焼けるいい匂いにつられて目を覚まし、朝食をとることにした。

主人「おはようございます。昨日はよくおやすみでしたね。朝食は用意できております。」

kazuya「ああ・・・ありがとう。昨日はここに泊まれて助かったよ。」

主人「お客さん。冒険者ですか?」

kazuya「ああ、そうだ。」

主人「Wrongを探索されていたのですね?」

kazuya「そのとおりだ。しかしこの辺もずいぶん変わったな。以前は町などなかったのにな。おかげで助かったが。」

主人「ここは最近建設された町ですから。そういえば鍛冶屋の壁にある記念プレートはご覧になられました?」

kazuya「いや。なんだそれは?」

主人「British王がおしのびで訪問なされた時にこの町に贈られたものです。」

kazuya「王がこの町に来られたのか!?」

主人「はい!それはもうなんと申しますか・・・」

 私は主人の言葉の後半を無視して立ちあがり、さっそく記念プレートを見に行くことにした。それにしても、いつになれば王は城へ帰還されるのだろう。そんな疑問が頭をかすめていた。

王の足跡

解説+余談

MAD「GMの次はロード・ブリティッシュですか・・・」

kazuya「まあいいだろ。罪の無いジョークだ。」

MAD「はあ・・・」

kazuya「なにか不満がありそうだな。」

MAD「いえ。それよりも今回、初めて小説で発表されましたね。」

kazuya「この表現方法が一番適切だと考えたからだ。表現方法にこだわるつもりはない。」

MAD「では漫画やアニメーションが掲載される可能性もあるのですか?」

kazuya「無茶いうな・・・私の技術が追いつかん・・・」

MAD「まあそのとおりでしょうけど。」

kazuya「・・・ふん」

MAD「話は変わりますがこのLagtownという町は実在の町ですよね。」

kazuya「そのとおりだ。Wrongの近くに存在するし、記念プレートも実在のものだ。」

MAD「ロード・ブリティッシュが訪れたというのも実在の話ですか。この話はそれをヒントに書かれているんですよね?」

kazuya「いや違うぞ。どちらかというとそちらのほうは付け足しだ。いついかなる時にいっても城の中に衛兵しかいないというところからヒントを得たものだ。」

MAD「なるほど。確かに衛兵以外いませんからねえ。一体なにを守っているんでしょうね。」

kazuya「城だろ?少なくともロード・ブリティッシュじゃないな。いない者を守る必要は無い。」

MAD「・・・・・・・・・」

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