ヒミツな二人
「子供の頃、僕エイプリルフールを知らなくて。
ルッツのウソをいちいち真に受けてたら、あいつ目いっぱい笑うんですよ。
訳わかんないしバカにされて悔しくて。怒っても怒ってもウソつき続けるんです。
ついには叩き合いのケンカになりましたね。もう二人とも泣きながら。
その次の年は、僕があいつの言うこと何一つ信じなかったんです。普通に話してることも全部。
そしたらルッツがキレて、とっくみ合いになりましたね。」
懐かしそうに笑ってても、眉間のシワが当時の不愉快さを物語ってるアレクを見ながら、その頃に会わなくてよかったなぁ…と思った。
お互いガキで顔合わしてたら、俺はアレクをからかいまくってたはずだ。それこそ起きてから、寝るまでずっと。
実は今日、一つくらいホラ吹いてみよっかと考えてた…ってことは、胸に閉まっておこう。
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「ガキの頃、エイプリルフールはシュウ相手に色々ウソつきまくったんだけど。
何を言っても「そうか」で終わるんだよ。
こっちとしては、ダマされた!って思われたいわけじゃん。
だからウソだよってバラしても、「そうか」で済まされちまうんだよ。
拍子抜けしてムカついて、ギャアギャアわめいてやったらさ。
さすがにシュウもキレて、しまいには表に放り出されたぜ。」
つまらなそうに言ってても、口の端にいたずら好きっぽい笑いを浮かべてるエルクさんを見ながら、その頃に会わなくてよかったなぁ…と思った。
お互い子供で顔を合わしてたら、僕はエルクさんの格好の標的だっただろう。それこそ毎年その日は大ゲンカするくらい。
実は今日、何かとっぴょうしもない話をされても驚くもんかと身構えてた…ってことは、内緒にしとこう。
<言い訳です>
突如思いついたんです…でもちゃんと話には出来なかったんです…。
なんか考えれば考えるほど、ルアレになっていってしまい…。
けどもったいなかったんで、のっけてみました…。