ぼくの見た君は
○月○日
エルクさんとアレクさんと、古の遺跡に入った。
一番奥深くにあった古の機械からピュアエナジーを私のペンダントが吸い込んだ。MMMがこのエネルギーを求めている。あの人達には絶対に渡さない。
私達がピュアエナジーを手に入れてすぐにMMM幹部が現れた。蒼光のイデアという、かなり失礼な人。
私のことを乳臭い小娘とか、エルクさん達をぼうやって呼んだり。少し言い返したら倍にして怒鳴られた。本当になんて人。
腹を立てた状態で始まった戦闘は、決着がつかなかった。あの人も強かったけど、いらいらしたまま戦ったんじゃ集中出来なくて当たり前。反省しないと。
そうわかってはいるんだけれど、あの人が去ったあとも頭に来たのが収まらなかった。エルクさんも扱いかねる様子だったそんな私に、アレクさんが言った。
「でも、ああ言われても仕方ないですよ。」
「そんな!あんな風に言われる筋合いはないじゃないですか!」
「だけどあのおばさんからしたら、僕達なんてまだぼうやって言われるような年頃なんでしょうから。」
「…アレクさん、もしかしてすごく怒ってるんですか?」
「え?あの人達のことですか?もちろん世界の為にならない企みをしてるなら、許さないですよ。」
それ程年上じゃないけど目上の人を、わざとおじさんおばさんと言うこともあるけれど、アレクさんは本気であの人をおばさんと呼んでいた。
あの人の何がおばさんという印象をアレクさんに与えたのか、私はわからない。あれだけ怒り心頭でいた私の心に、むしろ同情が芽生えた。もしアレクさんの言葉をあの人が聞いていたら、戦いはより凄いものになってたでしょう。
年をとるのがこわいなとちょっとだけ思った。
end
<言い訳です>
イデアの発言に対して、三人の反応はこんな感じだったんじゃないかと思いました。
フィニアは「失礼な人!」
エルクは「挑発かと思ったんだけど、フィニアがのったら怒ってやがる。なんなんだ一体」
アレクは「僕達をぼうやだなんて、見かけよりちょっと年とってるんだなこの人」