雑記帳
装甲騎兵ボトムズTRPG 2001.04.03
○プレイレポート
PCは5人。機体はみごとにバラバラ。装甲騎兵(スコープドック)、ブルーパー(スタンディングトータス)、バトリングパイロット(ファッティー)、クエント傭兵(ベルゼルガATH-Q64-ST)、コマンダー(スタンディングビートル)。
PCは既にNPCの闇屋と組んでおり、闇屋が軍の兵器倉庫からAT用装備を強奪する情報を持ちかけるということでスタート。PCは思い思いに情報収集したり、ATを整備したりする。
その兵器倉庫への侵入は簡単だった。普段は使われない隠し倉庫なので、セキュリティを突破したら、中は取り放題。しかしTRPGプレイヤーの性か、扉は全て開け、謎は解かないと気がすまないらしい。ロックされている扉や謎のカード、端末をめぐっていたずらに時間を浪費。途中、トラックに余計に積むために2人が歩いて帰ると宣言(街までトラックで3日かかっているのにもかからわず)。その内の1人は、装備の大半がスコープドック用なのに目をつけ、資材を使ってカスタムを始める始末。フルカスタムを終えた直後、ATの一群が接近してくるのを感知するが、兵器倉庫から出るエレベーターのトラップ(爆弾)が作動しているのに気が付いたため、2人が爆弾解体をするはめに。しかたなく3人で応戦するが、敵は4機(スコープドック×3、トータス×1)。しかし、マシンガンの雨をひらりとかわしたPCのベルゼルガの猛攻と、PCのトータスの間接砲撃によって敵スコープドックはあっという間に残り1機に。最後にベルゼルガとファッティーのバトリングコンビネーションによって敵トータスは粉砕(そう、文字どおり粉砕。だってHPが−15越えたんだもん)。PCのトータスのパイロットはパーツが取れなくなったと嘆いておりました。
そして街へ戻るのだが、その前に歩き組み2人。PR液が劣化し、荒野の気温に悩まされながら進むのだが、途中、遠くにキャラバンを発見。しかし、罠に思われたためキャラバンは逃げていきましたとさ。
街へ着くかなり前に商人に出くわし、バトリングパイロットとして契約せんかと持ち掛けられる。しかしPCは闇屋への義理を通して拒む。商人はあの手この手でPCを誘惑するが、けっきょく街まで載せてもらうかわりに1バトルだけバトリングをすることで手を打った。
街へ帰還組。街がなにやら軍警に囲まれている様子。このまま行けば確実に没収されると踏んだPC達は相談するも、いい案が出ず。そうしている間に軍警のヘリが接近して来る。荷物が多いので逃げても発見されるのが落ち。最終的にはいい案が出ず、NPCの闇屋が軍警に強奪品を差し出すことで命だけは拾うという選択をすることに。ちなみにフルカスタムしたスコープドックは、荷物として積んでいたため、これも没収。かくして僅かに装備した2、3丁の武器と自分達の愛機以外は全て失ったのでありました。ちゃんちゃん。
○プレイした感想
思った以上にd20達成値方式は、達成値にばらつきがある。上下差が大きいので少々のレベル差はダイスが埋めてくれる。それよりも思ったのが「スコープドックは走る棺桶である」ということ。今回はPCのほとんどがH級。対して敵は3機がスコープドック。1点の装甲値の差はやはり大きく、2〜3回攻撃が命中したらもう大破してしまう。攻撃が命中しなければ運動性能は抜群なのだが、当たると脆いのであった。
このゲーム、GMは常にオープンダイスGOGOをオススメする。その方が緊張感があるし、操るNPCにも気合が入る。出てくる敵は少々名があっても、PCと同じレベルでしかない。いつでも死体を野に晒す覚悟で戦うべし。
○その他
最近出版されたTRPGの中では、システムが最もシンプルで簡単ある。キャラクターを作るのも簡単で、初心者でも30分あればできるだろう。最近出版された他のTRPGがルールを読み込まないとキャラを作れない/プレイできない点からくらべると、このあたりは格段に優秀である。
原作付きにありがちな初心者を無視などはなく、むしろ初心者歓迎という姿勢が伺える。背景設定もかなりの量が掲載されており、初心者にとって情報不足ということは無い。また、サバイバルポイントといったヒーローポイント的な要素があるものの、キャラクターは簡単に死ねる(殺せる)し、ルールとその世界観(戦争のおかげて殺伐としている世界)がよくマッチしている。
ボトムズを(原作であれゲームであれ)よく知る者にとっては、このゲームは間違いなく買いである(なんせ設定資料しかない機体も掲載されているぐらいだ)。機体のカスタマイズも簡単ながら細かいこだわりも再現できるというルールだったりする。カスタマイズした機体に乗ればいいかと思いきや、使いこなせるほど腕が上手くないと使えなかったりと、簡単なルールであるくせに締めるところは締めてある。
PCの設定や導入に必要なランダムチャートがいくつか用意されており、PC作成を高速にしている。またウド、クメン、クエントにいる時に発生するランダムイベントチャートもあり、GM支援もルールブックにしっかりと入っているところが嬉しい(この表はその場所の雰囲気を掴むことにも役にたつ)。またバトリングの賭け率の計算や、アッセンブルEX−10の任務チャートなど、すぐにでもプレイをしたくなるようなネタが満載である。
ルールブックのイラストはHJ誌などで掲載していた雰囲気を踏襲(イラストレターはあの人です。見たらわかります)しており、技能や異能の説明に挿入される情景描写も雰囲気を盛り上げている。初心者向きのゲームブック形式のソロプレイがルールよりも先に掲載されていたり、戦闘ルールも基本と上級(ヘックス使用)に別れていたりと、細かいところにも配慮がなされている。
あえて欠点を言うと一部のページとキャラシートで誤記があるのと、AT用の武器のイラストが全くといっていいほど無いことだろう。武器の見た目というのはプレイヤーにとっては非常に大事だからだ。この点はサプリメントに期待するが、PSなどのボトムズのゲームの攻略本などを使えば、武器の形はわかるので、フォローできないわけではない。
○採点(減点式)
・原作付きである(−5点):しかし知らない人向けにかなり設定が載っている
・情報不足(−5点):一部のATや武器のイラストが無いがサプリメントに期待
総合評価:90点
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