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Returner 2002.09.10

 BIOHAZARDと公開日が同じだったので、どちらから先に行くか迷ったんですが、結局こっちが後になりました。

 まず見終わって一言。

「金城武、お前かっこよすぎ!!」イヤ、ホメテルンデスケドネ

 裾の長く割れた黒いロングコートを着て、撃つは蹴るは撃つは撃つは。凄まじくスピーディな射撃と格闘を織り交ぜた戦闘が一瞬で展開されます。これで二丁拳銃だったら完全にデビル・メイ・クライだね。実際に6人に囲まれて3秒程度で全員を倒すシーンがあります。思わずシャドウランとかで再現できるかどうか考えちゃったヨ。

 最近の邦画ってSFと呼べるものってほとんどないけど、こいつはSFだと言いきれるでしょう。ちなみに監督とスタッフ(とヒロイン)は、あの『ジュブナイル』と同じだとか。まあそっくりなシーン(とシナリオの作り)がありますが、監督が同じならまあ頷ける話ですか。

 面白そうなキーワードだけ上げていくと、「戦略時間兵器」、「ソニックムーバー」、「擬態宇宙船」ってとこですか。邦画にしてはバンバン人が死にます。もうあっさりと。普通、邦画のSFだと奇麗な描写が多いですが、この作品はそんなことはありませんでした。社会の暗部というか、どす黒いどろどろとした社会の裏側の描写もあります。ネタ的には一部現実にあること(もしくは起こっていること)とオーバーラップさせている部分もあります(しばらく前に実際にニュースであった話だったりします)。

 んで、この作品をTRPGちっくに考えてみました。

 まずシステムですが、もしやるとしたら『ダーク・コンスピラシー』がぴったりでしょう。最近のルールならトーキョーN◎VAとかシャドウランでしょうが、話としてサイバーな部分や超人的な部分はありません。とりあえず『ダーク・コンスピラシー』なら1ラウンド6回攻撃も可能だしね(ルール的にね)。
 主人公はあくまでも戦闘に特化して常人のほぼ頂点にいるような戦闘能力の持ち主です。イメージ的には、シャドウランならサムライ。トーキョーN◎VAならカブト、チャクラ、カブトワリってところですか。

 ヒロインは戦時に生まれたおかげで若いわりには卓越した戦闘能力を持ってます。格闘シーンもそれなりにあり、主人公と二人でユニゾンちっくに飛び蹴りなんてシーンもあります。このキャラをTRPGのスタイルで表現するのはちょっと難しいですな。射撃も格闘もオッケー。メカもそれなりに扱える。他の作品でいうと『ターミネーター2』のサラ・コナーが微妙に近いでしょうか。

 この作品で一番おいしい役というと、薬屋のおばちゃんでしょう。サイバーパンク系だと、まんまフィクサーです。表向きは薬屋。しかし薬棚の中には最新の銃器や弾薬がいっぱい。リターナーと呼ばれる奪還屋を多数従え、ネットや人手を使った情報収集も巧み。その年齢のわりにはメカにも強い様子。主人公達にぶつくさ文句を言うわりには、的確に情報を伝えることもし、トンデモ話に対しても”年の功”というべき余裕と貫禄と理解力を示してくれます。しかもキメのセリフが渋いです。

 あとラストシーンですが、私はその意味に気がつくのに10秒ほどかかってしまいました。いいオチでした。こういうシナリオをやってみたいですな。

 まあツボに入ったシーンが多かったのでしょう、ここ1年ぐらいで見た映画の中では、一番面白かったです。



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