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BATMAN Begins 2005.09.07

 例によっていつ見にいったのは詮索しないでください。

 バットマンの映画は何本もありますが、今回はそのタイトルどおりバットマンがどのように誕生していったのかを、徹底的にリアリティ重視で描かれています。もう映画公開は終わってるはずなのでネタバレ満載でもいいよね?

 んでは項目毎に列挙していきましょう。


1)なぜ”コウモリ”なのか?

 確かブルース・ウェインがバットマンになる発想の要因としては、ウェイン家の地下にあった洞窟にコウモリが住み着いていたという話があったと思います。本作では、もっとその点が掘り下げされていました。ブルースが少年だったころ、敷地内の枯れ井戸に落ちてしまい、その底から飛び出してきた、無数のコウモリに遭遇するという事件がありました。これは彼のトラウマになってしまいます。成長し、悪を倒すことを誓った段階で、そのトラウマの克服と、自らの恐怖を取り込み、悪者に対して恐怖を振りまく対象となるという意味で、バットマンという着想が出てくるのでした。密かに悪人退治するのではなく、善悪どちらの者に対してもよりシンボリックな存在をアピールできるものとして、”バットマン”という姿が出来上がっていく描写がされています。
 後にバットケイブとなる地下洞窟は、例の枯れ井戸から入って発見するという流れになっており、しっかりと伏線になっていたなあと思いました。

 そうそう、その枯れ井戸に落ちたブルース少年は腕を折ってしまうのですが、助け上げた父親が行ったセリフはちょっと感動ものでした。うむ、カッコイイ親父は偉大なり。


2)バットマンの戦闘能力はどうやって身につけたのか?

 バットマンは近接戦闘でほとんどの悪者を圧倒しますが、億万長者の御曹司になぜそんな戦闘能力があるのでしょうか。本作では、前半約3分の1を使ってその経緯が描かれています。両親を殺され、その犯人への復讐の炎をたぎらせながらも目の前で別の者に犯人を殺され、社会秩序のありように絶望して世界を放浪。革命に参加したあげく投獄されたところへ、怪しげな人物が接触してきます。この人物は、世界から悪を一掃するという目的で組織された暗殺集団のサブリーダーでした。彼はブルースにトラウマの克服と悪と戦うための戦闘技術を教え込みます。その最終試験となる戦闘に見事合格したブルースですが、その第一弾目標がゴッサムシティであると知り、そのリーダーを倒してその暗殺集団の本拠地を壊滅させます。
 バットマンは相手の攻撃を受け流すために籠手をつけてますが、その籠手はこの暗殺集団の訓練の中で得たものなのでした。


3)バットマンのボディーアーマー

 バットマンといえども完璧超人ではないので、銃で撃たれたりします。バットマンというと筋骨隆々に見えますが、そのコスチュームはしっかりとボディアーマーとしての機能を持っています。本作では、ウェイン社(ブルースの父親が起こした会社)の兵器開発部門で作成された特製のボディーアーマーを使い、バットマン用に改造して使うという描写があります。様々な道具を搭載したベルトや移動用のワイヤーガンなんかも、ほとんどこの兵器開発部門の作品だったりします。


4)バットマンの耳

 バットマンの頭部は当然、防弾ヘルメットです。普通に考えると、ヘルメットに突起があっては邪魔になるだけですが、本作ではバットマンの耳の部分に通信機が仕込まれるという描写があります。コスチュームの頭部の作成だけでも、軍用のヘルメットをいくつか注文し、ハンマーで叩き壊して製品検査し、作成元に改善要求を出したりと、単にありあわせのもので作ったのではないというこだわりが描写されています。


5)バットマンのマント

 今までのバットマンのマントというと、飾りのようなイメージしかありませんでした。しかし、本作では違います。本作のバットマンのマントは、電気を流すと一定の形に硬化する特殊な繊維でできています。この性質を利用して、バットマンのマントは瞬時に滑空用のグライダーになるのでした。これは本作のクライマックス部分で存分に描写されています。


6)コウモリ誘導ビーコン

 敵や警官達から姿をくらますために、バットマンはある装置を取り出します。これのスイッチを入れると、どこからともなく無数のコウモリが(おそらくバットケイブからでしょうが)。混乱するゴロツキや警官の中、このコウモリ誘導ビーコンを使ってコウモリの群れとともに撤退します。何も知らないゴロツキや警官からすると、コウモリを操る超自然的な力を持った存在と映っていることでしょう。


7)新装備”バッタラン”

 ”バッタラン”とは、本作のタイトルロゴにあるコウモリの形をした一種の手裏剣です。鋼鉄をもろに削りだして作ってあり、その外側は全て刃になっています。投擲武器として使うのがその主な役割ですが、悪者を退治した現場に残るバッタランが、バットマンがやってきたことを示しているという、シンボリックなものでもあるのでした。ちなみにこれも突然出てくるのではなく、ブルース自身が削りながら作っているシーンがちゃんとあります。


8)今までの常識を覆す”バットモービル”

 今までのバットモービルというと、コウモリをデザインしたものばかりでしたが、本作はそんなイメージはカケラもありません。大きなタイヤを合計で6輪もつ装甲車。それが本作のバットモービルです。元はウェイン社の兵器開発部門で作成された装甲車で、その役割は尾部のジェットで川を飛び越え、橋を作ったりするために作られたものでした。
 外見こそ「どこがバットマンなの?」というデザインですが、元々軍用車両であり、戦場で使用することを考えると頷ける無骨さです。しかも、今までどおりリモコン操縦&自動操縦機能もバッチリ搭載。後半ではゴードン警部を乗せて大活躍したりします。


9)バットサインって何?

 ゴードン警部がバットマンを呼び出すのに使用するサーチライトサイン。それがバットサインですが、本作ではそれを作るきっかけ(というか伏線?)のようなイベントがあります。バットマンとして活動を始めた直後、マフィアのボスを捕まえるのですが、バットマンはサーチライトの上にそのボスをさかさまにして貼り付けていました。このサーチライトが空の雲に描いていたのは、不気味なコウモリのような形なのでした。


10)バットマンとゴードン警部の信頼関係

 ゴッサムシティの警官でバットマンの一番の協力者というとゴードン警部なのですが、なぜバットマンが彼を信用するのか、これについても伏線がありました。ゴードン警部は悪徳がはびこる警官の中で、唯一賄賂を受け取らない正義の人なんですが、理由はそれだけではありませんでした。ブルースの両親が殺された時、絶望のどん底にいるブルースを励ましたのが、若き日のゴードン警部だったのです。


11)ウェイン家とゴッサムシティ

 バットマンがゴッサムシティを守る理由。それは、ブルースの父親がゴッサムシティを作った(より正確には立ち直らせた)からです。中央に聳え立つウェインタワーは、経営こそ他人に譲ったものの、ブルースにとってた父親が作ったものというイメージなのでしょう。


12)スケアクロウ

 バットマンの敵というと怪人というイメージがありますが、それに該当する人物として本作に登場するのは”スケアクロウ”。その実態は致死性の催眠ガスを操る精神科医なのです。その攻撃方法は単純かつ強力で、しかもTRPG的に言えば範囲攻撃で回避不可能。対抗手段を知らないと、ほぼ一方的に先制攻撃でやられてしまうという恐るべき怪人でした。まあ中身はマジで一般人なのですが、その精神構造は怪人なんだなぁと思いました。



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