TRPGプレイングレポート


プレイングレポートのトップへ戻るトップページへ戻る


装甲騎兵ボトムズTRPG”ランバウト杯” 2001.05.12

 私にとっては3回目になるセッション。今回は25000ギルダンで好きなATをカスタムしてもらい、それによるバトリング(リアルバトル/チーム戦)をやるというコンセプト。
 各プレイヤーは思いの詰まったカスタムATを持参してきてくれた。以下に簡単に紹介しよう。

●機体紹介

ATM−01−SS サイレントキャメル

 ベース機体はクレバーキャメル。隠密索敵に重点を置かれてカスタムされており、隠れたこの機体を発見するのはすこぶる困難。カスタムのおかげで機動力はスコープドッグを上回っている。パイロットのスタイルはブルーパーで、遠距離戦を得意とする。


B・ATM−02−BTC ブロッカー・バトリングカスタム

 ベース機体はブロッカー。それを格闘戦仕様にカスタムした命知らずの機体。なんと飛び道具はボディについている機銃のみ。高いHPにまかせたパワーアタックとアームパイルバンカーを武器とする。パイロットのスタイルはバトリングパイロットで、バララント人で女性というどこかで聞いたようなキャラである。


ATM−09−GA ハウリングドッグ

 ベース機体はスコープドッグ。右腕がガトリングクロー。左腕にアームパイルバンカーという、遠距離にも近距離にも対応できる機体。機動力も高く、チーム内では万能型である。パイロットのスタイルは装甲騎兵。今回のチームでは唯一、現行機を駆る。


(補欠)
ATH−Q64−ST ベルゼルガ

 ノーマルのベルゼルガ。展開の都合上、途中から参加することになった。キャラも機体もルールどおりである(理由は本文参照)。


●セッションレポート

 事の始まりは、PC達を束ねる闇屋が、賭けバトルで大儲けしたことによる。懐が暖かくなり、調子に乗った闇屋は「お前ら、バトリングに出てみんか。わしが好きな機体を用意してやるぞ」とPC達にもちかける。近々、廃虚を利用した大規模なリアルバトルが開催されることになり、PC達はそれに参加して勝ち進み、闇屋はPCに賭けて儲けを増やそうという案配である。

※この導入はPCがカスタム機をシナリオ上で使える理由付けにすぎない。実際にはプレイヤーがカスタムデータを作っているのだが、シナリオ上は闇屋がPCの希望に添った機体を用意したことになる。


シーン1:PC同士で模擬戦

 とりあえず機体が用意され、整備が済んだところで本戦まで2日あるということで”馴らし”をすることに。実際に使用するマップを使って三つ巴の模擬戦闘をすることに。
 サイレントキャメルは遠距離戦、ブロッカーは格闘戦、ハウリングドッグは万能型。3種3様の機体なので、まずはお互いが牽制の状態からスタート。サイレントキャメルとブロッカーはお互いのスタイルが決まっているのだが、三つ巴のためどちらの間合いに入るか悩むハウリングドッグ。結局、ブロッカーに踏み込まれたサイレントキャメルが格闘戦に負けて沈黙。最終的に、射撃と格闘を使い分けてブロッカーを翻弄したハウリングドッグが勝利した。


シーン2:インターミッション

 とりあえず1回は勝ち抜いたということに(シナリオの都合で)しておいて、次の対戦相手を以下の中から選ぶことに。対戦しなかった残り2チームはそれどうしでカードを組み、残った方が決勝に進むということになる。

Aチーム:スコープドッグ5機(武装はバラバラ)
Bチーム:ビートルx1、トータスx2(全てフルカスタム)の3機
Cチーム:アイアンクロー付きスコープドッグとビートルカスタムの2機のみ

 PCは悩んだ末、足の遅いH級のみで組まれているBチームを選択。


シーン3:準決勝(PC対Bチーム)

 PC3機は散開して動いた後、ブロッカーがビートルの格闘攻撃、トータス2機の間接砲撃により、みるみる内にHPを削られる。3機の集中砲火を受けたブロッカーは爆散。そのPCは死亡とあいなりました。サイレントキャメルとハウリングドッグは敵の背後へ回り込み、背面への攻撃を当てつづけたおかげて、ブロッカー爆散後に2対1に持ち込む。この時点で残っていたトータスが降伏してPC勝利。


シーン4:決勝(PC対Cチーム)

 まず爆散したブロッカーのかわりに、そのプレイヤーの持ちキャラであるクエント傭兵がベルゼルガを引っさげて参加。そのためファイトマネーが下げられることに。


 決勝戦開始。クロードッグ(アイアンクロー付きスコープドッグ)が異常な移動速度でPCを驚愕させた後、前回と同じく散開したPCをよそに、ベルゼルガ対クロードッグ+ビートルカスタムの間接砲撃の構図が出来上がる。ベルゼルガは果敢にも格闘戦に持ち込むが、攻撃が防ぎきれず、クロードッグの機動力に振り回されて間合いを放される。機動力の差でパイルバンカーが使えない内にHPを削られ、不用意に間合いを詰めた瞬間に背後に回り込まれてアイアンクロー一閃。爆散はしなかった(PCは無事)ものの、一番強力なはずのベルゼルガが最初に沈むことになった。

 ハウリングドッグはそのころ、果敢にはビートルカスタムと足を止めての射撃戦に入っていた。一斉発射でミサイルとロケットを同時に飛ばすビートルカスタムに対し、ハウリングドッグは準決勝の賞金で購入したソリッドシューターで戦いを挑む。お互いにHPの削り合いになるが、直前に使用した改造ミッションディスクの効果でビートルカスタムの攻撃を次々に回避するハウリングドッグ。あと一撃で落ちるところまで善戦するが、ベルゼルガをしとめたクロードッグが背後に迫る。結局背後からマシンガンの射撃を受けたハウリングドッグは沈黙する(これも爆散にはいたらずPCは無事)。

 ある意味で一番辛い状態だったのがサイレントキャメルである。障害物が多いMAPのため射線が上手くとおらず、撃っても多発する敵のクリティカル回避に泣かされてまともにダメージを与えられない。装甲がPC中一番薄い上に射撃戦に重点がおかれたキャラのため接近戦に持ち込むわけには行かず、終始頭を悩ませていた。最終的に他のPCの援護にも向かえず、1対2の状態になった時点で降伏した。

 サイレントキャメルが降伏した時点で、クロードッグもビートルカスタムもHPは一桁まで落ちており、非常にやばい状態であった(プレイヤーにはそうは思えなかったかもしれないが)。あとGMの出目は回避においてはクリティカルを多発していたので、プレイヤーにはたまらないものだっただろう。なんせ達成値30オーバーの攻撃を背後から受けて、ヘロッとクリティカルで回避していたりするのである。


シーン5:バトリングが終わって

 決勝戦終了後、サイレントキャメルのPCは、対戦相手に握手を求めにいった。相手の挙動から軍関係者だと見抜いたが、名前を聞いたところで引き下がる。曰く「奴とはどこかで再戦したいものだ」とか。

 結局、1機消滅、2機大破、PC1名死亡。リアルバトル”ランバウト杯”においては準優勝ということになり、PC達の知名度は上がった。急遽、知名度ルールを考え、ウドではd20でPCのレベル+1以下が出るとPCの戦歴を知ってることにする。ちなみに+1というのは旧型機の混じったチームであるというのと、各機体がどれも印象に残るものだったことによる。
 準優勝といってもその時の賞金しか得られていないので、決勝で大破した機体の修理でほどんど収入が消える始末。生き残ったことを噛み締めながらシナリオ終了となりました。

●GM独白

 今回はほぼシミュレーションゲームのノリだったりする。ちなみに今回はGMはすべての戦闘をオープンダイスで振っています。ダメージも一切手加減無し。なのでNPCの戦術はすべてその場で考える必要がありました。私自身、ほとんどシミュレーションゲームはやらないんですが、前にやった『ゲッターロボ大決戦』の移動距離と攻撃範囲の経験が役に立ちました。なんせ機体はヘックス上の移動障害にならない上に、旋回性能のおかげで簡単に背後に回りこめるので、背面からの攻撃が増える増える。いくらレベルが高くても、−10の修正を受けると攻撃が当たってしまう。このルールはSPがなくなるとあっという間にダメージが通るので、相手のSPがどれだけ残っているかで戦術も変わってくるのでした。

 1バトルに使用したのは約1時間30分。この間に通常のセッション以上に頭を使うので疲れました。もっとシュミレーションゲームをやって頭を鍛えておく必要があるかな。『鋼鉄の軍勢』でも買うか?(^^;


 以下はオマケ(という割には長い)です。今回登場したNPC(出てないやつもいるけど)は、だいたい以下のような感じで設定されています。

◎Aチーム
 ・パイロットのレベルはPCの平均(端数切上)−1。
 ・チームはコマンダーx2、装甲騎兵x3。
 ・機体:スコープドッグ5機。武装はRSCとほぼ同じ。
 ・戦術:強力な機体にフォーメーションを連発して潰していく。

 ある意味一番戦って欲しかったNPC。コマンダーが2人いるのがミソ。接近するまでの遠距離戦でPCのTP/SPを消費させ、ベストの距離で集中砲火フォーメーション2回でしとめるというのが主な戦法。H級が重装甲カスタムしていない限り集中砲火フォーメーション2回の猛攻には耐えられないだろう。
 障害物の多いMAPだったので、フォーメーションを起動できないように動きまわれば勝機は十分ある。機体はほぼノーマルのスコープドッグなので、ダメージには弱い。

◎Bチーム  ・パイロットのレベルはPCの平均(端数切上)と同じ。
 ・チームはバトリングパイロットx1、ブルーパーx2。
 ・機体:ビートル(ミッドマシンガン&アームパイルバンカー)、トータスx2(ミサイルポッド+ロケッドガンorヘビィマシンガン)
 ・戦術:ビートルが突撃して敵の位置を捕捉。トータスが間接砲撃x2で集中砲火を浴びせる。

 NPCチームの中では一番倒しやすいだろう。ただしビートルは足を強化しており、移動速度は速い。全機H級なのでHPが高く、正面からではなかなか倒せない。敵の動きからビートルには遠距離戦、トータスには格闘戦に持ち込めれば有利に戦闘できるだろう。

◎Cチーム
 ・パイロットのレベルはPCの平均(端数切上)+2。
 ・チームは装甲騎兵x1、ブルーパーx1。
 ・機体:クロードッグ(ヘビィマシンガン&アイアンクロー&サイドガトリングガン、反応力強化、足回りも強化、ルール的卑怯カスタム(^^))、ビートルカスタム(ロケッドガン&ミサイルポッド、反応力強化、ルール的卑怯カスタム(^^))
 ・戦術:各個撃破。

 今回のラスボス。パイロットのレベルはPCより上。機体はPCのより金使ってる。唯一の欠点といえば人数が2人なところだろう。そこを上手く使わないと負けは見えている。逆にその欠点を突かれないように彼らは戦う。戦力を一点集中。クロードッグの機動力で翻弄し、間接砲撃で撃破する。クロードッグは射撃も格闘もいけるなので、間合いを放して揺さぶりつつ、ビートルカスタムに向かって相手が背を向けるように仕向けると良し。
 逆にこいつらを倒すにはPCのコンビネーションが不可欠。今回のような3対2で数で有利な場合、ビートルカスタムに高速型で格闘できる機体を1機送り、格闘戦に持ち込む。その間に2機でクロードッグを押え込みに行くのがいい戦術だろう。
 今回のPCの場合、ハウリングドッグがビートルカスタムを、残りの2機がクロードッグをしとめるべきだった。ビートルカスタムの武装は見てのとおり遠距離戦用で、近距離ではかなり使いにくい。ハウリングドッグは機動力があるので、接近してしまうとH級のビートルカスタムは格闘戦から逃げられないのである。ベルゼルガはパイルバンカーの一発をできるだけ早めに、かつ確実に当てられるようにしたい。機動力で負けているので、ベルゼルガの接近を助けるために1〜2ラウンドほどサイレントキャメルが囮になるか、挟み撃ちにするように回り込む必要がある。2機の連携をとらせないように動けば、十分勝機はある。
 今回の場合、このNPCはベルゼルガが一番厄介だと考え、接近しきる前に2機とも射撃をベルゼルガに集中した。基本的に機体性能がPCよりも上なので、TPを使った一斉発射と間接砲撃でベルゼルガのパイロットのTP/SPを削るという戦法に出た。ベルゼルガはH級なので、射撃を回避するのは苦手な方である。通常はそれに耐えるためにシールドを使用するのだが、回避の失敗をカバーするためにシールドを使用しているとあっという間にTPが無くなってしまう。シールドでも止めきれない分はSPで減らすのだが、2機からの攻撃が集中するのと、振り直しのためにどうしてもSPの消費が激しくなる。結果として序盤でTP/SPの尽きたベルゼルガは、真っ先に沈黙することになったのでした。


 まあ、そんな感じでルールは簡単なのに頭を使わないと勝てないというのが現実ですな。後は相手の武装と癖を読むこと。PCの連携攻撃をできるようになること。「腹を切らせて頭割る」戦法(前衛はダメージ覚悟で突撃という意味)は必須。敵の背後をとりながら、敵に背を向けさせる戦術も必要ということでしょうか。上手く戦えば5レベル上のキャラでも勝てるでしょう。


プレイングレポートのトップへ戻るトップページへ戻る