TRPGプレイングレポート


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装甲騎兵ボトムズTRPG”クメン動乱舞台裏” 2001.06.16

 いいかげん平地の戦闘も飽きてきたので、今回は湿地戦をやってみました。湿地といっても、基本は森、沼、川です。しかも地理的にスコールも降るので、難易度高めにやってみました。

 今回のキャラは1人が7レベルだったこともあり、残りのPCを全員6レベルまで上げてスタート。しかし、ボトムズTRPG初心者がいたので、難易度は下げ気味にしてしまいました。機体は3人が持ち込み、1人が基本+10000GDで作ってもらいました。


●機体紹介

ATH−Q64−SBB サイレントブルーベル/装甲騎兵

 ベース機体はベルゼルガ。カスタムルールを逆手にとった手法で、クエント傭兵で無いにもかかわらず25000GD以下でベルゼルガを入手している。まあ、これでルール上問題無いからOKしたのだが・・・。今回は(パイルバンカーが)使い物にならないもののシールド付きパイルバンカーを装備。シールドブロックで粘り強い戦いを見せる。


ATH−Q64−WPHS ベルゼルガ/装甲騎兵

 初代”エセゼルガ”の異名を持つ。その称号を得たのは彼が最初らしい。持ち込みだったのでどういう経緯でベルゼルガを入手したのは不明である(当人は形見の品だと言ってたが)。プレイングスタイルがなかなか「カン・ユー大尉」に近似するキャラである。


ATM−06−BC マスカレイドバニー/バトリングパイロット

 ベース機体はマスカレイドコング。ヒール役をメインにするバトリングパイロット(♀)で、巨大なウサミミが付いているのだとか。外見も含めて完全に趣味で固まっている機体である。戦闘能力は決して低くないのだが・・・。


ATH−06−WP ダイビングビートル/ブルーパー

 今回初心者のプレイヤーには、「こいつは水中で2時間行動できる新型だ」との定番アピールとともにこれをオススメした(笑)。実際には追加所持金でかなり装備を追加している。


●セッションレポート

 クメンの内乱も末期。改革派が決戦のために戦力を集中する中、傭兵であるPC達に極秘任務が下った。それは、決戦で目が宮殿に集中している間に、ビーラーのとあるアジトを襲撃して制圧するというものだった。ちょっと不可解なこの作戦に疑問を持ったサイレントブルーベルのパイロット。制圧作戦だったので、それ以上の情報は得られずに現場へ向かうことになった。

 川で1日、そこからATの足で4日。PC達はビーラーに発見されるのを警戒し、沼や湖などの複雑な地形を経由して慎重に進んでいった。
 途中、葉っぱをかぶせただけの戦場跡、バンヌーの遺跡などを発見する。徹底的に調べようとするベルゼルガのパイロットに対し、皆が深読みしすぎだと諌めて先へ進む。隠密の強襲作戦で、発見される前に接近しないと行けないのだが、そのベルゼルガのパイロットは、徹底的に調べないと気が済まないらしい。マスカレイドバニーが落し穴に落ちそうになった時も、中にセンサーが無いかどうか徹底的にチェックしたがった。その判断そのものは間違いではないと思うのだが、相手は工業化に反対するビーラーであり、センサーをばらまくほど金を持っていないはずだし、広域にセンサーを設置しても湿地ではメンテも大変だから、センサーを調べるだけ無駄だとダイビングビートルのパイロットに指摘されていたりする。

 出発して4日目。遭遇チェックでAT出現。遭遇距離表を振ると距離は5ヘックスと出た。相手はスタンディングタートル4機。一見楽勝かと思いきや、前衛が集中砲火を浴び、かなりダメージを受けてしまう。マスカレイドバニーなどはダメージを受けすぎて、もう少しで擱座してしまうところであった。

 スタンディングタートルと戦闘した場所から目的地が比較的近いため、速度優先ということで川岸を進むPC達。目的地の洞窟が見えたところで、センサーチェック。雨の降る中、川の中に4機の反応(全てスタンディングタートル)。PCも川に飛び込みじりじりとお互いに間合いを詰める。しかし、濁った川では戦闘できるはずもなく、しかたなく浮上して戦闘が始まった。
 サイレントブルーベルは水中で活動できないので、川を横切って洞窟へ向かおうとする。そこへ洞窟から青いATが出現。PCの攻撃を驚愕の達成値で回避し、驚愕の達成値でマシンガンを撃ってくる。サイレントブルーベルと青いATの一騎打ち状態なのだが、相手の能力の高さにTP/SPをどんどん削られてしまう。
 マスカレイドバニーとダイビングビートルは浮上してスタンディングタートルと戦闘になる。攻撃は命中するのだが、ダメージが低く出てしまうのと、相手の耐久力が高いこともあってなかなか倒せない。防御のために使用したスモークディスチャージャーがあだとなり、思うように攻撃できない。しかも雨のために通常の半分の時間で煙が消えてしまうのであった。
 そして残りのベルゼルガが何をしていたかというと・・・、ずっと川の中で潜っていた。とりえあず目的地に接近するために、浮上せずにひたすら川の中を進む。当初、4対5だったはずの戦闘は、ベルゼルガが潜ったままで戦闘に参加しないため、3対5のかなり不利な状況にたたされてしまった。

 サイレントブルーベルが青いATに有効打を与えられないまま、じりじりとマスカレイドバニーとダイビングビートルはダメージを受けていく。あいかわらず戦闘には参加しないベルゼルガ。かろうじてタートルを1機撃破するものの、警戒して密集形態になった敵の射撃でマスカレイドバニーは爆散してしまう(キャラは当然死亡)。敵ATが洞窟の前で防御を固めたため、サイレントブルーベルがやむなく撤退を指示し、全機脱出することとなった。ちなみにベルゼルガは戦闘開始から脱出まで、ずっと水中におり、一切戦闘には参加していない。


●GM独白

 当初はスコールの中で敵に遭遇し、有効視界2ヘックス。まともに使えるのは格闘戦のみという状況を作ろうと思っていた。しかし、初心者がいたのでただ雨が降ってるだけにとどめておいた。最後に登場した青いATが、例の”ブルーAT”かどうかは不明である(としておこう)。
 前から湿地戦は難易度が高いと思っていたが、やってみたらやはりそうだった。深い川を渡河するのに、防御の意味を含めて潜るのだが、今度は攻撃できない。そうしている間に戦線が詰まってしまい乱戦になる。相手は回避力の低いタートルなので、うまく攻撃を集中すればすぐに撃破できると思ったのだが、不用意に撃ったスモークディスチャージャーがPC同士を分断。加えて最初から最後まで水中にいて戦闘に参加しなかった機体(ベルゼルガ)があったため戦力が激減。タートルは雑魚でも青いATはかなり強いので、総がかりにならなければ倒せないはずだった。
 当初の予定では、タートルが全滅するまでにPCを1機撃破し、残り3機を相手に青いATだけで戦うという算段だった。ところが、タートル1機が破壊されあとでPCが1機撃破されてしまったので、その時点で撤退を指示したのは懸命だったと言えるだろう。当然、ミッションは失敗だが、生き残っていれば明日はある。相手はアジトを防衛するのが目的なので、敗走したPCを追いかけはしなかった(PCの襲撃が陽動かもしれないと判断したので)。

 ルールブックをしっかりと読んでいるとなんとなくこのシナリオの意図が読めるかもしれない。実はPCが襲撃したアジトの近くには実はヂヂリウムの鉱脈があり、改革派としては決戦が終わる直前にそこを秘密裏に押さえておくつもりだったというのが真相である。


●我流戦術講座〜スモークディスチャージャー編〜

 実戦ではスモークディスチャージャーはかなり有効だが、使い方を誤ると味方の邪魔にしかならない。ボトムズのシステム上、達成値にばらつきがあるため、PC同士のコンビネーションで互いの攻撃ミスをカバーしていかないと、強力な相手を倒すのはすこぶる困難である。しかし、ラスボスを囲んでタコ殴りにしようと思っても、たいていPCの数よりも多いザコが出現するため、おいそれと背中は向けられないのである。そこでいくつかのケースにわけてスモークディスチャージャーの使い方を考えてみよう。

ケース1)防衛ライン突破

 これは目的地にたどりつく障害として敵戦力が配置されている場合、スモークディスチャージャーでそれを突破するにはどうするかということである。これは比較的簡単で、突破できるコースに飛び石のように煙幕をセット。煙幕から煙幕へ渡っていくのである。この戦法は、何も攻めるときだけではない。包囲されている状態で、素早く脱出する場合にも有効な手段である。


ケース2)敵戦力分断

 これは敵が広範囲に広がっている場合に有効な戦法である。やり方は簡単で、

  1)敵を真っ二つに分けるように2〜3発の煙幕の壁を作る。
  2)半分になった片方へ自軍戦力を集中。

というだけである。敵が煙幕を越えてくるのは時間の問題なのだが、一時的に相手の数が半分になるので、敵が合流するまでにどれぐらい敵を減らせるかが勝負になる。この戦法には問題が1つある。それは敵に利用される可能性があるということ。PC同士の連携が乱れて逆に各個撃破されてしまっては本末転倒である。このようなケースの場合は、PC同士の連携が重要になってくる。コマンダーがいるなら、そのキャラがしっかりと状況判断する必要があり、メンバーはそのキャラに従う必要がある。


ケース3)煙幕を背負う

 上記では自軍と敵軍の間に煙幕を張ることを主としたが、この場合は背後に煙幕を張るというパターンである。なんのことはない、背後へ回り込まれても攻撃を受けないようにするだけなのだが、状況としては攻防一体である。例えばバトリングパイロットの異能には攻撃力を強化するかわりに回避力が下がるものがある。そのような状態で背後から攻撃されるとたまったものではない。バトリングパイロットが異能を使って突撃しているなら、味方がその機体の背後に煙幕を張ってやれば、バトリングパイロットは背後を気にすることなく攻撃に専念できる。


ケース4)煙幕をまとう

 ルールを逆手にとった強力な防御手段である。ルール上、視線が通らなければ攻撃できない(異能による例外あり)ということもあり、通過はできるが攻撃は通らない煙幕のヘックスは実に有効である。
 この手段を最も効果的に行うには、ブルーパーなどがぎりぎりの距離からスモクーディスチャージャーを使うという方法がいいだろう。例えば、前衛が相手を取り囲むように格闘攻撃を行った時、敵が撃沈できなければ、味方をすべて巻き込むように煙幕を張るのである。イニシアティブのタイミングがよければ相手の反撃を封じることもでき、味方が密集することによって受ける包囲・攻撃を防げるのである。



 実際にゲームをやってみると、一度張った煙幕は戦闘終了までその場に留まりつづける。それが有効な時もあるが、実戦では邪魔になることが多い。そこをどう考えていくかが、腕の見せ所である。



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