TRPGプレイングレポート
カウボーイBEBOP”過去に追いつかれた男達(仮)” 2001.12.08
まず最初に、このルールは市販ルールではありません。くわしくはこちら・・・と話を振りたいのですが、今のところ、ネットでのサポートはありません。知る人ぞ知る”鉄鋼峡谷”をベースに、カウボーイBEBOPのキャラとメカの雰囲気を上手く再現できるルールです。
◎メインキャスト
○フィール/♂/24/賞金稼ぎ
使用メカ:ボックスフィッシュ(本来は潜水艇。レーザーキャノン搭載)
孤児院出身。成人するまでに2回も売り飛ばされた過去を持つ(というのが経歴ロールで出た)。男のくせに2回も売り飛ばされるというのは美形に違いないということで、美形に決定。戦闘能力は高い。愛用の銃とライフルと莫大な借金(笑)を持つ。
愛機のボックスフィッシュはスピードこそ遅いものの頑丈で、絶大な破壊力を誇るレーザーキャノンを装備している。
○レトラスト・グリームス(通称”レト”)/♂/27/賞金稼ぎ
使用メカ:レッドテイル(小型フォークアーム搭載のほぼ標準型)
手を出した女が実はかなり年下で、しかもマフィア幹部の一人娘だったため、名前を変えて逃げだしたという過去を持つ(経歴ロールで「不幸なロマンス/かなり年下」が出た)。メイン武器はショットガン。借金は背負ってないが、所持金はどん底だ。
愛機のレッドテイルは、フェイのとは違い、リボルビングランチャーは装備していない(だって所持金が2000ウーロンしかなかったんだもん(T_T;)かわりに、フォークリフトとしても使えるハサミ(本編でも登場してるやつ)を付けている。
◎本編
俺(レト)は最後のカップラーメン(の空)をダストシュートに放り込むと、TVのスイッチを入れた。ちょうど時間だ。TVからはハイテンポなラテンのリズムと銃声が響く。黒人のあんちゃんと金髪のねーちゃんが、古き良き(しかも誇張された)カウボーイスタイルで登場する。
黒人のあんちゃん「最近、犯罪が急増中みたいだねー。今回は、賞金金額順にいってみよう!!」
金髪のねーちゃん「では、最近の第一位。賞金総額なんと2500万ウーロン。会社社長の暗殺未遂らしいけど、当局は黙っていられないらしーわねー。」
いつの間にかフィールが横に来ていた。二人でぼーっとTVを見る。俺のサイフには2000ウーロンぽっちしか残ってない(ちなみに21世紀のボーヤ達は1ウーロン=1円で換算してみてくれ。レッドテイルの推進剤に換算したら10分しかもたねぇ)。フィールには手持ちの金があることはあるが、莫大な借金がある。要するに二人とも金の面では餓死寸前だということだ。
黒人のあんちゃん「では第二位。こいつは凶悪だ。最低30人は巻き込まないと気が済まないという噂の爆弾魔。賞金は800万ウーロン!!」
800万は魅力だが、爆弾相手は辛すぎる。フィールはこいつならどうだと持ち掛けてくるが、ブービートラップでドカンってのはごめんだ。
金髪のねーちゃん「じゃあ、次ね。第三位はクルーザー泥棒。なんでもかなり足の早いのを盗んだらしく、捕まえるのは難しいらしーわねー。賞金は300万ウーロン!!」
表示されたクルーザーの型を見てピンと来た。足は速くでも追跡はできそうだ。フィールを「手繰れそうなツテがある」と説得し、俺達はクルーザー泥棒を追うことにした。
−+−
盗まれたクルーザーの型式から、燃料補給をできるところは限られていると踏んだ。木星近辺のジャンクヤード(漂流者やはみ出しもの達が漂流物で作り上げたコロニーのようなところだ)へ向かい、知り合いのジャンク屋がら情報を得る。ここで俺の所持金は半分になった。(T_T;
情報によると補給は自分達でやるからと、タンカーの撃ち出しだけを依頼した奴がいたらしい。交渉で(口八丁でとも言う)射出軌道を聞き出し、先回りすることにする。しかし、計算してみると先回りどころが追いつくのが精一杯だった。
漂流物を盾に接近してみると、やっこさんは補給の真っ最中だったようだ。母船を自動操縦にし、足の速いレッドテイルで接近した。ボックスフィッシュは援護のために離れて付いてくる。相対距離が半分も近づかないうちに、脇から邪魔物が現れた。ボード型のマシンが2機。運動性能よりも速度を優先しているタイプだった。どうやら目的は同じらしく、先行している俺のレッドテイルを2機がかりで追ってくる。俺は機体を急旋回させ、挟み撃ちにならないようにポジションを取りにいくが、向こうさんもなかなかのもので、簡単に有利な位置を取らせてはくれない。引き離しにかかろうとすると、1機はターゲットの船の方へ向かった。
「フィール、あっちの奴は任せた!!」
「OK、任せろ!!」
ボックスフィッシュがレーザーキャノンのチャージに入る。専用のジェネレーターが無いんで即座には発射できないが、相手がターゲットの船に着くまでに仕留められればいい。俺はレッドテイルを旋回させて、ドッグファイトに入った。
火器管制をハーフオートにして操縦に専念する。ロックオンマーカーがONになるが・・・、俺はトリガーを引かなかった。いや、引けなかった。残りの所持金を考えると、例え安い50口径マシンガンでもばんばん撃ってられるか!!
こっちが撃たないのをいいことに、向こうはばんばん撃ってくる。向こうの武装はどうやら1発7000ウーロンもするランチャーらしい。そんなもん景気良く撃つんじゃねー!!(俺には札束が飛んで行くように見えた)。
仕方がないので機動力を生かした格闘戦に持ち込む。これ幸いと俺のレッドテイルにはフォークアームが着いている。アームを前に突き出し、相手の機体めがけて突撃をかけた。途中、1発が機体を霞め、大きくバランスを崩した。俺はGに顔を歪めながら体制を立て直し、何度目かの交差の瞬間に、後部スラスター付近に爪を叩き込んだ。しかし、浅かったらしく、向こうは体制を立て直してランチャーを撃ってくる。・・・まてよ、こいつを倒したら、1発7000ウーロンのランチャーが手に入る−>撃ち尽くす前に倒す−>武器が儲かる・・・うぉぉぉぉぉ!!!。俺は気合を入れ直し、相手のコクピットを狙うことにした。
俺が文字どおりのドッグファイトを繰り広げている間に、相手のもう1機はターゲットの船に接近しつつあった。フィールは距離があり過ぎたのか、初弾を外してしまう。再びチャージに入る。相手はボックスフィッシュを無視し、接岸して乗り込んだようだ。あとで厄介なので、フィールはとりあえずレーザーキャノンを撃ち込んで壊しておいた。
俺は1つ忘れていたことがあった。金が無いということはどういうことか。それは推進剤も無いということだ。俺は推進剤が切れる寸前に、相手のモノポッドに爪を直撃させた。それと同時にレッドテイルは動けなくなる。・・・まあいい、こいつの推進剤をもらうとするか。俺はフォークアームで相手の機体を固定し、燃料パイプを繋いで補給した。ついでにこのままでは流されてしまうので、ワイヤーをターゲットの船体に打込んで固定する。
ボックスフィッシュもようやく追いつき、二人でエアロックから侵入すると、一人浮いているのがいた。そいつは胸を撃ちぬかれており、どうやら先に乗り込んでいった奴らしかった。奥へ進むと、銃を構えた少女が一人。その後ろには賞金首の男。その少女が言うには、自分は囚われの身だったが、この男が助けてくれたので、逃げている途中だという。だからといって見逃すわけにはいかない。こっちは生活がかかってるんだからなっ!!!
賞金首の男の方はこの逃避行には弱気らしい。俺はフィールとタイミングを合わせてフェイントをかけ、操縦室に飛び込んだ。少女が変な気を起こす前に船内重力をOFFにする。これならまともに銃など撃てまい。少女の言い分を聞く気はないので、その二人を部屋へ閉じ込めたまま、連行することにした。
−+−
これで300万ウーロン・・・と思っていたのだが、そんなに世間は甘くないらしい。ガニメデへのコースをセットした時点で、船が一隻、近づいてきて通信を入れてきた。また横取り組かとおもいきや、賞金をかけた連中だという。直接渡したいので着いてきてもらいたいという。胡散臭いが、裏を取っている暇がない。まあ、いざとなれば金目のものを持って逃げるという手があるので、誘導に従うことにした。
連中のリーダーは、ウォン・リーと名乗った。フィールと何やら面識があるらしい。フィールは奴との会話に、表面上は冷静を装いながらかなり動揺していた。過去に何かあったらしい。会話の内容が変に妖しい(怪しいじゃないのだ、これが)ので、俺は聞かないことにした。
次に出てきたのは大人(たーれん)とか呼ばれるような爺さん。礼儀を重んじて食事を出したいという。俺は(フィールも)早く報酬だけ貰って立ち去りたかったのだが、上手くいいくるめられて食事をすることになった。まあいい、報酬を貰うまでは帰るわけにはいかない。幸い、毒などは入っておらず、カップラーメンの日々が続いた俺にとっては(くやしいことに)かなりの御馳走だった。
すったもんだの末、ようやく報酬を貰い、食事から開放された。流されていたはずの俺達の母船は丁寧に回収してくれたらしい。船のあるドックに行こうとすると、突然飛びつかれた。回避は失敗。飛びついてきた少女はいろいろとわめきたてくるが、俺は感情で否定し、理性で拒否した。ああ、確かに俺が手を出した相手だというのは、過去のどこかで認めよう。しかし、その後から俺に人生は下る一方だった。散歩の時の小犬のようにじゃれてくるその少女を、視界からわざと外しながら、俺は船に戻った。怒って船体に何か落書きをしてくるようだが、そんなのは無視無視。何か仕掛けられているだろうと踏んで船体をフルチェック。異常はどこにも無かったが、燃料が完全に抜かれていた。どうやら簡単には返してくれないらしい。
一方、フィールの方はというと・・・妖しい会話が続いているらしく、船にはなかなか帰ってこなかった。・・・で内容はって? 俺に聞くな。とりあえず御免被るという話だったとだけ言っておこう。
−+−
マフィアの幹部(だろう、おそらく)から開放され、とりあえずガニメデに船を向ける俺達。山分けして150万ウーロン。何に使うか考えていると、突然、船体に振動が走った。チェックしてみると、マシンの格納庫の扉が歪んで開いている。誰か乗り込んでいるらしいから、ブリッジ以外は減圧してやろうかと思ったが、減圧が完了する前にマシンをどうこうされたら厄介だ。フィールにブリッジを任せると、俺は格納庫へ向かった。
格納庫の扉は、まるで手でこじ開けられたように開いていた。・・・扉は歪んでまともに動かないが、その歪んでいる作用点の位置がかなり低い。仮に手で開けられる力があったとすると、その身長は子供ぐらいだ・・・。そこでふとクルーザー泥棒といっしょにいた少女を思い出した。確か囚われの身で、何か実験体のような扱いを受けていたと・・・。俺の頭はこの動きを陽動作戦と判断。格納庫の端末からブリッジをコールした。
俺がブリッジをコールする前に、相手はすでに動いていた。フィールはブリッジで、妙な装備を付けた小柄な人物と銃撃戦に入っていた。そこへ俺のコールが届く。状況を知った俺は即座にブジッジへ走った。そして二人で挟撃に持ち込む。フィールも俺も1発食らったものの、俺のショットガンで倒すことができた。そいつは、あのクルーザー泥棒といっしょにいた少女だった。背負った装置からチューブが首筋につながっており、薬品のようなものを注入しているようだった。俺は即座にそれを外す。その少女の容体を見たが、普通の人間なら死ぬような銃撃を受けても、重体程度らしい。この船には専門の医療設備などはないので、薄情といわれようがなんだろうが、そのまま放っておく。
格納庫が気になったので、後をフィールに任せてブリッジを出ようとした。ところがもう一人いたらしく、ブリッジの扉が開いた瞬間に銃で撃たれてしまった。焼け付くような痛みが腹部から全身に走る。俺は倒れたが、当たり所が良かったのか、意識は失わなかった。フィールが反撃するも、相手は素早く後退する。腹部をテープで巻いてとりあえず止血。フィールが船内をチェックすると、奴はエンジンルームに立てこもっているようだった。
エンジンをやられたら元も子もない。火が点いているような腹部の痛みを無視しつつ、俺達はエンジンルームに向かった。エンジンルームに入るなり銃弾が飛んでくる。相手はメインエンジンを盾にしており、こちらは迂闊に撃つわけにはいかない。
普通だったらこういうシーンでは、どうすればいいか迷うだろう。その時の俺は血迷っていたのか、即座に決断し、フィールに言った。
「俺が突っ込む。援護を頼む。」
フィールは一瞬あっけに取られたようだが、「わかった」と返事をするとライフルを構えた。俺はショットガンからシェルを1個抜くと、角に向かって走った。途中で奴のいる角めがけてショットシェルを投げ、そのまま滑り込む。相手はこのフェイントに引っかかって飛び出してきた。どんぴしゃのタイミングでショットガンの銃口を相手の腹部へ突きつけ、引き金を引く。小柄な人影が壁に叩き付けられた。
その時、俺が瞬時に考えた作戦はこうだった。
1)ショットシェルを手榴弾に見立てて投げ込む。
2)相手の反撃を受け難くするために滑り込む。
3)相手がそれに注意を取られている間に撃つ。
相手は訓練が良かったのか、即座に飛び出してきてくれた。普通、篭城している状態で転がってくるのは手榴弾と相場が決まっている。ショットシェルは即席だが疑似手榴弾としては十分役にたったようだ。いつもこう上手くいくといいんだがな。
そこに倒れているのは、先ほど倒したのと同じような装備を付けた少女だった。どうやら薬物強制投与による強化人間か何かのようだな。背負っている装置はまだ作動しており、その少女にも息があった。俺はトドメのつもりでその装置に向かって引き金を引いた。ところが、壁に叩きつけられたのは俺の方だった。どうやらその装置には自爆用の爆薬か何かが仕込まれていたらしい。全身に力が入らないものの、俺の頭は異様に冷静だった。爆煙が晴れたところでフィールが駆け寄ってくるのが見えた。
●プレイヤー独白
しばらくTRPGができなかったので、久々(?)のプレイヤーでした。このルールは前から知ってたんですが、プレイするのは今回が始めて。ちなみに原作である「カウボーイBEBOP」は、半分ぐらい見てるので、世界観と雰囲気は分かってるつもりです。
知っている人は知っていると思いますが、このルール、ダメージを受ける毎に死亡判定が必要です。LIFE(=生命力)の初期値は18〜23ぐらい。ダメージを受けたらLIFEを減らした上で、d20でその時のLIFE以下を出さなければ死亡という、非常にスリリングなルールです(実際には格闘攻撃、スタン攻撃などがあったりしてもうちょっと複雑ですが)。
上のレポートの最後の方で、扉を開けた瞬間に撃たれるところですが、GMのダイスは無情にもクリティカル。こっちは回避失敗。こういう場合、死亡判定を2回行う必要があります。面倒なのでd20を2個同時に振ったら、なんと両方とも1(!!)。ちなみにこの時のLIFEは9(元値が19。ブリッジでの銃撃戦で5点、今回で5点受けていた)だったので、死亡する確立はかなりありました(なんせ1回でも判定に失敗したら死亡ですから)。
そして最後のシーン。フェイント後のショットガンがクリティカルし、あまりにも調子よく倒せたので、2人目の強化人間のバックパックを撃ったら爆発。まあ、自業自得なんですが、ここでも奇跡が起きました。ダメージは5点だったので、残りのLIFEは4。普通は死んでます。投げやりに(失礼!!)振ったダイスの出目はなんと1(!!!)。相棒もいることだし、ここは原作っぽく気絶しておきました(演出です)。
嘘のようなドラマチックさですが、こんな事があるからTRPGはやめられないんですな(これって前にも言ったか?)。(^^;
そうそう、ルールに関してもうちょっとコメントを。原作もののTRPGだと、その原作の雰囲気を上手く表現するのはなかなか難しいのですが、このルールでは以下のような点が上手く作られています。
1)キャラの設定
幼年期、少年期、青年期という感じで、世代毎に何があったのか、ダイスを振って経歴を決めるルールがあります。表に羅列されている内容は一見適当に見えますが、振ってみると原作っぽい雰囲気の設定が簡単に作れてしまいます。
今回のPC二人は、原作っぽく過去にしがらみを持つキャラになりました(シナリオでしっかりと利用されています)。
2)メカのセッティング
原作の主人公達のように、各キャラはメカを1つ持つことができます。ルールにあるメカはそこそこ種類が多く、今回のボックスフィッシュのように”元潜水艇”というものから、レーサータイプのものまであります。これらのメカは武器や装備を一定ポイントの範囲でカスタマイズすることができます。
レトの愛機のレッドテイルは、当初、リボルビングランチャーを付けて、フェイのレッドテイルと同じようにするつもりでした。ところが所持金の関係で弾薬が用意できなかったため泣く泣くあきらめました(なんせグレネード1発=2000ウーロンなので(T_T;)。その代わり、50口径マシンガン(原作でソードフィッシュが付けているマシンガンと同じ)とワイヤー&ウィンチ(比較的小型のもの)を装備しています。フォークアームは元からついているものでした。このフォークアームの方は、原作で修理が追いつかなかったときに臨時で付けられたものですが、実際には作業用メカということで標準装備らしいです。でも実際にはフォークアームの方が役に立ちました。(^^;
プレイングレポートのトップへ戻る/トップページへ戻る