TRPGプレイングレポート


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装甲騎兵ボトムズTRPG”アッセンブルEX−11” 2002.09.14

 久々のボトムズです。今回は思うところあって、キリコがくる前のクメンが舞台です。

●キャラ&機体紹介

ヴァイス・ブルー/20代前半/男/装甲騎兵
 搭乗AT:ATH−B03−SBB サイレントブルーベル

 このキャラに多くは語るまい。動きはいい。しかし、最後の詰めが・・・。

 機体はベルゼルガベースだが、ガトリングシールド、ホバーなどで安定性が9(セッション中に12になる)まで到達している恐るべきピーキーATであった。


アレゴリー/35歳/男/装甲騎兵
 搭乗AT:ATM−09−WR マーシィドッグ改

 TRPGは久々というわりには、キャラとしてはまとも。順調にシナリオを進めてくれてはいたのだが、最後の最後で酷い目に。

 機体はマーシィドッグにミサイルポッド、スモークディスチャージャー、クエントセンサーを追加したもの。


●本編(例によってダイジェスト版)

 ビーラーゲリラを本格的に駆逐するため、クメン政府は傭兵の増員を行っていた。EX−10の宿舎を増築し、EX−10とは別の部隊として機能させるべく、下地作りが行われていた。この増員がまとまれば、EX−11として分離することになる。

 EX−10の増員として雇われたPC達。数回のミッションをこなしたある夜。突然AT格納庫から爆音が響いた。マシンガンの射撃音を響かせ、格納庫からタイビングビートル2機が出てくる。その2機は一目散にジャングルの中へ消えた。

 いち早く格納庫に飛び込んだアレゴリーの目には、穴だらけにされたATが映った。ものによっては軽傷で動けるかもしれないが、デタラメにマシンガンを叩き込んでいったような感じだ。そうなると自分のATがどうなるのか気になるところ。ドッグ系ATは少ないため、一番端に置かれていたのが幸いし、アレゴリーのATは無傷だった。ひとまず追うのが先決とATに搭乗した。

 ヴァイスは一歩遅れて状況を確認した。彼はビッグキャリーを個人で所有しており、彼の愛機はそちらに置いてあるため、格納庫での被害はなかった。外へ出てみると、他の傭兵達が次々に格納庫へ走っていく。1体のダイビングビートルが格納庫から出る瞬間に転倒する。他にも出ようとしていたATは、それに躓いて折り重なるように転倒した。転倒したATはどうにも立ち上がれないらしい。格納庫の中から「さっさと退きやがれ!」「踏み潰すぞコノヤロウ!」といった怒声が聞こえる。そして次の瞬間、格納庫は爆発し、あたり一面が火の海となった。
 ふと見ると自分の所属するグループの隊長が呆然と立ち尽くしていた。声をかけてみると隊のATが全て、今の爆発で吹き飛んだという。

隊長「お前のATは?」
ヴァイス「あっちのトレーラーだが」

 1ラウンドほど隊長と交渉し、急遽出動ミッションを発行してもらうことになった。どうやら今動けるATは、一番最初に飛び出したマーシィドッグと、ヴァイスのATだけらしい。契約成立を確認してから、ヴァイスはATを起動させた。

−+−


 格納庫のATを破壊していった事から、どうやらビーラーのスパイが潜り込んできたと思われる。アレゴリーはカメラを赤外線モードに回すと、ATの足跡を慎重に追跡していった。ほどなくして後方に反応があったが、それはヴァイスのATだった。近距離通信でお互いの行動方針を確認すると、二人は追跡を開始した。

 川の本流が近くなってきたあたりで、ATの反応を確認した。逃走したビートルが2機。樹木の影を川に向かって移動してる。逃げられては困ると、戦闘を開始した。所属する隊ではトップクラスの二人は、あっという間に2機を倒す。ヴァイスは1機をうまく手加減してパイロットを生かしておいた。引き摺り出してみると、それは傭兵仲間のクレメインだった。しかし、そいつはどうやら薬物中毒だったようだ。

 帰還した二人は迎撃ミッションとして報酬を受け取り、クレメインをEX−10の本部(の医務室)まで連れていった。

−+−


 朝。EX−11となる予定だった傭兵宿舎は静かだった。格納庫の爆発により、中にあったATは全て使用不能。同様にその瞬間に中(格納庫の中/ATの中)にいた傭兵はすべて死亡。格納庫の近くにいた傭兵達もほとんどが火傷を負い、入院を余儀なくされていた。

 「ヴァイス、ヴァイスはいるか?! アレゴリー、アレゴリーはいるか?!」

 静かな宿舎にダミ声が響き渡る。スキンヘッドの大男が、書類を片手に部屋をノックして歩いていた。ヴァイスは自分の部屋にそいつが来た時、「アレゴリーならそっちだ」といって自分は名乗らなかった。
 スキンヘッドの大男はアレゴリーを確認すると、大き目の封筒を渡した。封筒には赤い文字で「EYES ONLY」と書いてある。

大男「中身を見て返事をくれ。やるのか、やらないのか?」

 アレゴリーは中身を見た。それはEX−10からの名指しの極秘任務だった。内容は昨夜の暴走したクレメイン(ともう一人)のことらしい。傭兵内の薬物使用の調査をしろという。どちらかというとこれは憲兵の仕事のはずだ。大男に質問するが、彼は封筒を渡して返事を聞いてこいといわれただけで、中身は知らないという。アレゴリーはこのミッションを受けることにした。

大男「ヴァイスはどこだ?」
アレゴリー「そこの部屋だが?」

 大男は頭に血を上らせて、砕けよとばかりにヴァイスの部屋の扉を叩いた。

大男「呼んでるんだから返事をせんか!!」
ヴァイス「へいへい」
大男「(激怒)」

 内容はアレゴリーと同じだった。どうも昨夜の働きが評価されたらしい。報酬は魅力的だった。自分のATをもう少し改造したかったので、このミッションは受けることにした。

−+−


 まず二人は隊長へミッションの確認をした。そして昨夜にクレメインを運んだ医務室へいった。軍医からはこいつは薬物中毒で、どうやら幻覚のようなものを見ていたらしいといわれる。
 まずはクレメインの部屋を捜索する。徹底的にあら捜しするが、所詮は傭兵の仮宿なので、大したものは発見できなかった。

 夕方。クレメインと中の良かった傭兵から手繰ってみることにし、二人はファンタムクラブへ向かった。そこには同じ宿舎にいた傭兵が、包帯を巻いた状態でたむろしていた。その傭兵達からクレメインの素行を聞き出す。奴にはなじみの酒場が3件と売春宿が1つあるらしかった。ちなみになじみの酒場のうちの1件はここだった。

 二人は手分けして情報収集することにした。アレゴリーは酒場へ。ヴァイスは売春宿の方へ向かった。

 クレメンがなじみにしていた酒場は残り2つ。場末と超高級の2つだ。まずは超高級の酒場へ向かう。まず入り口のボーイに止められた。最初は「カエレ!」といわんばかりに嫌な顔をしながら応対していたが、クレメインの紹介だと言うとあっさり入れてくれた。まずはカウンターでバーテンと世間話をしながら酒を頼む。だがその値段は市価の10倍だった。ぐっとがまんしながら金を払う。クレメインはここで女遊びもしていたらしい。なじみのホステスを呼ぶと指名料でまたがっぽりと取られた。まあ、昨日の出撃でしっかりともらっているからいいかとあきらめつつ、ホステスの口を滑らかにするために、さらに高い酒を注文するハメになってしまった。
 聞いたことろによると、彼は羽振りがいいときにはよくここに来ていたらしい。ここでは奴はドラッグの常習者だったということが聞けた。自慢げにホステスにも配ったりしていたらしい。だがドラッグの入手先までは聞き出せなかった。

 所持金に大ダメージを受けつつ、アレゴリーは場末の酒場に向かった。そこは吐瀉物とアルコールが混ざったような臭いを放つ路地を入ったところにあった。店は狭く、薄暗く、不潔だった。店員はしわくちゃの婆さんが一人だけらしい。一杯頼むと確かに安いが、酒の味も安っぽいものだった。婆さんにちょっと金を握らせて話を聞き出す。クレメインは2人の売人から2種類のドラッグを買っていたらしい。その効果は恐怖心を払拭し、自我を肥大させるコンバットドラッグに近いものだった。さらに金をはらい、それを2種類とも購入した。

 ヴァイスは時間をみてから歓楽街の奥へ進んでいった。魅力値が平均より上のヴァイスは、途中で甘ったるい香水を漂わせたコールガールにひっかかる。なんとかあしらって目的の店に入った。店の中はビロードのカーテンで仕切られており、間取りがよくわからない。店の女主人らしき美女がでてきて店の説明をしてくれた。ここは香が焚かれているらしく、妙に頭がくらくらする。店の女主人にはクレメインの紹介だといい、彼のひいきの娘を指名してもらう。部屋に通されるとそこには10代だか20代だかわからないような若い美女がいた。当然、そういう所なので、やることはしっかりやる。ここは好みでドラッグと香を組み合わせてやるのだという。
 朝、ヴァイスは骨抜きにされる寸前の状態で体力(もしくは根性)で一夜を乗り切った。そして骨抜きにされずに相手を足腰立たないようにしたヴァイスは、その美女から情報を聞き出した。クレメインがドラッグの常習者だったこと。ここでは同じ銘柄で数倍の威力のものが入手できること。クレメインは報酬の大半をここにつぎ込んでいたらしい。その美女はけだるい表情で、なごりおしそうに「また来てネ」とヴァイスを見送った。

−+−


 アレゴリーとヴァイスはお互いに香水の臭いをさせながら合流した。二人ともその時点では鼻がマヒしていたのは言うまでもない。二人は入手したドラッグを分析させるためにEX−10の医務室へいった。
 薬を分析させてみると、クメンのジャングルでは栽培しているところがあるシロモノだという。物が高く売れるだけに、ドラッグの密売ルートはビーラーの資金源になっている可能性があった。

 入手してきたドラッグは、精神高揚剤タイプだが、混ぜるとどうなるかはわからなかった。血液検査から、クレメインはその2種類のドラッグをどちらも摂取していたことがわかっている。
 ものは試しだと、ヴァイスはその2種類を混ぜて飲んでみた。

ふと床に視線が向く。あのベッドの影にあるのは死体ではないのか。
軍医のズボンのしみは鮮血をぬぐったばかりのものではないのか。
横にいる同僚は軍医とぐるになって俺を殺そうとしているのか。
やつらは俺のATを狙って芝居をしているのではないのか。
そうだ。協力的なフリをして俺をだまそうとしているのだ。
俺のATを奪おうとしているのだ。
俺を殺そうとしているのだ。

 ヴァイスの頭の中では急激に疑心暗鬼が膨れ上がって来た。アレゴリーが大丈夫かと上してきた手を叩き、銃を抜く。どうみてもヴァイスは普通じゃない状態に陥っているのがわかる。だが、ヴァイスにとって、全てが敵に見えはじめていた。
 とりあえず押え込もうとするアレゴリーを、攻撃だと勘違いして過剰に反撃するヴァイス。医務室に銃声が響く。数ラウンドの格闘の後、ヴァイスは憲兵が来る前に窓を突き破って逃走した。

俺のAT。
俺のATが奪われる。
俺のATが壊される。
俺が殺される。
みんな敵なんだ。
みんなが俺を殺そうとしてるんだ。
そんなことさせるものか。
ATがあれば。
ATがあれば。
先に皆殺しにしてやる!

 ヴァイスは格納庫にたどりついた。今回のミッションはATなしでいけるとふんだので、パーツの取り付けを頼んでいたのだ。ヴァイスは自分のATに乗り込むと、整備兵に向かってマシンガンを掃射した。
 ちょっとおくれてアレゴリーも格納庫に取り付く。とっさに近くにあるダイビングビートルに乗り込むと、ヴァイスの暴走を止めるために走った。

 ヴァイスとアレゴリーの腕はそんなに差がないはずだった。しかし、ドラッグと妄想に取り付かれたヴァイスは、強烈な戦闘能力を発揮した。ガトリングシールドが唸り、パイルバンカーが射出される。途中、憲兵のATも到着して3対1の状態に追い込むが、暴走したヴァイスには適わなかった。


●GM独白

 今回は推理物のような感じにしてみました。クメンのジャングルではケシ畑のように麻薬がとれるという話をどこかで見た覚えがあったので、それがシナリオのベースになっています。ネタばらしをすると、要は「まぜるな危険のドラッグをやってしまった傭兵が、暴走して基地を破壊。その原因を追求していく」というシナリオです。ラストの戦闘は、EX−10の方で同じように暴走した傭兵がでてきてそれを押えにいく予定でした。しかし、暴走したのはPCでした。(−−;/オイ
 なんとラストはPC同士の戦闘になってしまいました。まあダメとはいわないんですが、得体のしれないドラッグのちゃんぽんを自分でタメシテミルカー。

 さらに奥のネタとして、麻薬の売人を探りだし、ビーラーの資金源の1つを潰しにミッションが発動されるというところまで妄想していましたが、それはまた今度のネタに使いましょう。



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