TRPGプレイングレポート
ダブルクロス2nd”COMPLEX” 2003.10.11
え〜っと、例によって様々な部分を勝手に脚色してますので、問題があるようでしたら掲示板にてご指摘ください。
●登場人物紹介(PC)
一戦 祭(いちまかせ まつり)/19/男
シンドローム:ブラム=ストーカー・ハヌマーン
ワークス:不良学生
カヴァー:不良学生
クイックスタート”疾風の一撃”を使用。今回はキャラメイクにあまり時間をかけられなかったので、キャラの細かい話は省略します。
物部 和人(もののべ かずと)/16/男
シンドローム:オルクス・オルクス
ワークス:高校生
カヴァー:高校生
基本のロイスに親友がいたり、憧れの人があったりと、今回のPCの中ではもっとも高校生らしいキャラ。オルスクのエフェクト”縮地”を使い、あらゆる場所に瞬時に出現することを得意とする。
木島 洋(きじま ひろし)/17/男
シンドローム:ノイマン・ブラックドッグ
ワークス:不良学生
カヴァー:高校生
射撃とそれによるカウンターに特化したオーヴァード。今回はその特化した部分が強烈な見せ場を作った。ラストではシナリオの流れに乗ったすばらしい行動をとってくれた。
篠原 高志(しのはら たかし)/18/男
シンドローム:ブラックドッグ・ハヌマーン
ワークス:フリーター
カヴァー:大学生
女難の相を持つ大学生。女性を冷たくあしらうわりには、慕ってくる者、絡んで来る者、しかたなしに協力する者など、周囲に女性の姿が絶えない。周囲との折り合いが下手で、そのせいでいつも損な役回りばかり押し付けられている。
今回も例におよばず彼女が危険な目にあうのだが、後半に出現したNPC相手にブチギレ状態となり、彼女が危険なのを忘れてしまう。1stで作られたキャラのコンバートである。
●登場人物紹介(NPC)
新庄 健(しんじょう けん)/19/男/大学生
PC”一戦 祭”の悪友。今回の犠牲者の一人だが、祭の活躍で命を救われる。
新庄 奈美(しんじょう なみ)/14/女/中学生
NPC”新庄 健”の妹。兄である健を追って途中に登場するつもり・・・が、ワーディングのために近づけませんでした。m(_ _)m
三条院 あやね(さんじょういん あやね)/?/女/?
すいません。このキャラの年齢とか職業とか聞くの忘れました。PC”物部 和人”の思い人である。
三条院 和人(さんじょういん かずと)/15/男/高校生
NPC”三条院 あやね”の弟。PCの和人にとっては同字同名の彼の存在は微妙な立場である(なんせ同じ名前で呼ばれるので)。
木下 真紀(きのした まき)/26/女/教師
PC”木島 洋”が所属する弓道部の顧問。女性ながら厳しい性格で、洋を更正させようとがんばっている。今回の犠牲者の一人。
青山 明日香(あおやま あすか)/19/女/大学生
自他共に認める高志の”彼女”。前にも何度も危険な目に会っており、どうやらオーヴァードとして発症しつつあるらしい。今回、またも事件に巻き込まれる。
“ライトニングソード”シェリス・ファーレン/20代?/女
シンドローム:ブラックドッグ・ノイマン
ワークス:UGNエージェント
カヴァー:エージェント
T市におけるUGNの実戦部隊のリーダー。何を考えているかよく判らない人。今回は登場させる予定はなかったはず・・・なのだが、後始末と情報提供のために登場していただきました。なんだかんだ言いながら、レギュラーNPCになりつつありますな。
COMPLEX/10代?/男
シンドローム:ブラム=ストーカー・ソラリス
”複合体”(COMPLEX)と呼ばれるジャーム。見た目は小学生だが、その精神は完全に人間ではなくなっている。因子を植えつけることにより抵抗力の無いものを自分の従者にすることができる能力を持つ。一見して指令塔となるジャームがどれか判別できないため、今まで逃げ延びてきていた。従者にできる数には制限がなく、一人でゾンビ軍団を作り出すこも可能である。
●本編
秋も深まりつつあるT市の夕暮れ。一戦 祭は駅前の雑踏で物思いにふけっていた。ふと見知った顔が通り過ぎる。悪友の『新庄 健』だった。
「お兄ちゃん、どこいくの!」
そんな声が雑踏に響く。その声の主は健の妹『新庄 奈美』だった。その健は夢遊病者のように呆然とした表情のまま歩いている。奈美が追いすがり、腕をつかむが、健は無表情のまま彼女を振り払う。奈美はそのまま車道で転がり出た。祭は一瞬のうちに移動し、1秒後には反対側の歩道に奈美を抱えたまま立っていた。瞬きする間もない超高速移動。周囲の人は何が起きたかさえわからないほど素早い動きだった。見ると一瞬の高速移動で奈美は目を回していた。健の方を見ると、何事もなかったかのように雑踏の中を進んでいく。ショックから立ち直った奈美に話を聞いてみると、食事時にもかかわらず何も言わないで出て行くので追いかけてきたという。祭はあとは任せろと健を追うことにした。
−+−
「ちょっと待ちなさい、和人!」
ふとそんな声が聞こえた。夕暮れの駅前の雑踏で聞こえるのは、自分の名前だったからだ。和人はその声に聞き覚えがあった。密かに憧れている『三条院 あやね』だった。彼女は大学生で自分より2歳上。彼女には弟がおり、こともあろうに自分と同じ名前だったのだ。名前が同じだけにどうしてもテレが入るが、その弟君の方の様子がおかしいので、あやねに声をかけた。あやねは夕食の前に何も言わずに家を出て行こうとした弟を追ってきたのだという。和人はその弟の肩をつかんで振り向かせようとするが、ゆっくり歩いているようにしか見えないわりには、梃子でも動かない。和人は嫌な予感が募るのと感じながら、あやねと後を追った。
−+−
「今日こそ部活に出てもらうわよ。」
顧問の木下先生にひっぱられていく洋。才能はあるものの、根っからの不良生徒である洋は、今日もさっさと帰ろうとしていたところで、木下先生に捕まった。洋の言い訳はいっさい通用せず、強引に引きずられていく。途中で部活のやつとすれ違うが、呆然としたまま歩いていく。
「おいおい、あいつはいいのかよ?」
「そんな見え透いた嘘は通用しないわよ。」
木下先生は聞く耳もたずと即答してくる。ところが10mも行かない間に、木下先生は洋を放し、呆然とした表情で、学校を出ていく。何か異常な事態が発生しているようだった。洋はかすかにレネゲイトウィルスの活性を感じとり、2人を追うことにした。
−+−
バイトの前にご飯を食べようと駅前に呼び出された高志。いつもなら絶対に明日香の方が先にきているはずだが、今日に限って高志の方が早かった。20分過ぎても現れないので、探してみると、明日香は駅の改札の近くで呆然と佇んでいた。高志が声をかけると、はっと我に帰ったように受け答えする。じゃあ食事をしようと話をしている途中で、またも明日香は呆然と周りが見えていないような状態になった。何度か正気に戻るのと呆然となるのを繰り返し、明日香は高志を無視して歩きだした。高志は叩いて正気に戻すが、すぐに呆然となり、また歩き出だす。高志は呆れてついていくことにした。
−+−
夕暮れのアーケードを呆然と歩く一団があった。PC達は気がつくと同じように呆然と歩く人ばかりの一団に紛れこんでいた。お互いに正気で歩いているのにPC同士で気づくが、自分の関係者に注意を払わなければならないので、あまり会話できなかった。
アーケード街の途中、男が一人、待ち構えるように道の真ん中に立っていた。ざわっと鳥肌が立つような感覚が走り、その男からワーディングが発せられる。その男は腕をメキメキと鉤爪に変形させながら身構えた。呆然と歩く一団の前に回り込もうとしていた祭は、とっさに近くの自転車を掴んで叩きつける。だがその男は耐えて腕を一団の方へ振り回した。鉤爪の腕がブゥンと唸りを上げながら衝撃波を繰り出す。その一撃に呆然と歩く人たちが木の葉が舞うように吹き飛ぶ。他のPCも攻撃を命中させるが、その男は全てリザレクトで耐えきった。そしてその男は再び腕から衝撃波を放った。この2撃で、PCがカバーしなかった連中のほとんどが吹き飛んだ。祭は次の攻撃をされる前に、全力でかまいたちを放ち、それは男の右腕を切断する。 ガツッと音を立てて鉤爪の腕が石畳に突き刺さった。
「・・・ふん、お前達は正気のようだな。」
男はいまさらながらに落ち着いた声で話した。男は一瞬屈みこむと、次の瞬間にはアーケードの屋根の骨のところまで跳躍した。和人は縮地で追いつく。しかし、その横から洋のリニアキャノンが炸裂し、男をアーケードの屋根ごと吹き飛ばした。高志は耳をすませ、男が落下した場所を探り出す。そしてアーケードの屋根に上がると、ブチギレ状態になっている高志は、その男を再生できなくなるまで雷撃で焼き続けた。
−+−
一方、無事だったPC関係者のNPCは、また呆然とした表情のまま歩きだした。和人と洋は、彼らの目的地をこの先の河川敷と読んで先行する。
祭が2人だけ確保してどうしようかと迷っていると、黒塗りのバンが3台現れた。UGNの清掃部隊だった。車から降りてきたシェリスに向かって、祭が怒鳴る。シェリスは他人を従者にできるジャームが潜伏しており、これはその影響なのだと話す。祭がさっきの男の事について聞くと、この事件は都市規模で起きており、事態を収集するために可能な限りのイリーガルにも声をかけ、対応ままかせたのだという。祭は確保している2人をシェリスに渡し、後始末をUGNにまかせて河川敷へ急いだ。
−+−
呆然とした人々に洋がついていくと、どんどん同じような人が集まってくる。近くの河川敷に異様なほどの人が集まっていた。一見しても100人以上はいそうだった。しかもどんどん集まってくるようだった。和人と洋が近づくと、大海を割るかのように人垣が分かれた。その人垣の中央には、小学生ぐらいの子供がいた。その表情は狂気にさらされて歪んだ笑みを浮かべていた。
「君たちも僕と遊んでよ。」
和人と洋はジャーム”COMPLEX”と対峙するべく、割れた人垣の間を進んだ。必殺の間合いを計る二人だったが、相手の方が一枚上手だった。
「なんだ遊んでくれないのか。じゃあ僕(しもべ)にしてあげるよ。」
COMPLEXから噴出したオーラのようなものが、二人の意識を塗りつぶし、防御する間もなく倒された。数秒後、二人はゾンビのように立ち上がり、周囲の人垣に溶け込んだ。
−+−
和人と洋が倒れてしばらくして、高志と祭が河川敷に到着した。人垣で目標であるジャームが見えないため、二人はハヌマーンの神速で人垣に切り込む。祭が必殺の一撃を見舞うところで、下僕と化した洋がカバーに入ってしまった。驚愕し、叫ぶ祭。しかし、祭の叫びが洋を正気に戻した。洋の腕が放電し、振り向きざまのリニアキャノンがCOMPLEXを粉々に粉砕した。
●GM独白
1stの方もあまりできませんでしたが、2ndの方はようやくプレイできました。都合により時間制限があったので、プレイヤー諸氏については、最後にバタバタして申し訳なかったです。一応卓の告知で作成済キャラ推奨といっていたのですが、即プレイ可能だったのは1人だけ。一人はクイックスタート、一人は1stからのコンバート、もう一人はなんとフルスクラッチ。でもフルスクラッチで作ったプレイヤーは結構慣れているようで、コンセプトを固めてすぐに作ってくれました。
ダブルクロスはPC同士のロイスをつないだ後、導入をどうするかで時間がかかるんで、次からはキャラのある人優先にした方がいいかもしれません。ルールブックにあるように本来はハンドウアウトを用意するべきなんでしょうが、どうもPCとかみ合いにくいような気がしていつも作っていません。まあ、キャンペーンとかならいいんでしょうけどね。次はハンドアウトを作ってみようと思います。
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