=============================================================================== 武装化寄生体〜パラサイトアームズ〜 Ver 0.04 Edit by Adeth Windark/2006 =============================================================================== §はじめに これはオリジナルTRPG「Zero_System 2nd Edition」の拡張ルールです。基本ル ールとなる「Zero_System 2nd Edition」を理解した上で、このルールを読んでくださ い。 =============================================================================== §コンセプト バオー来訪者/強殖装甲ガイバー/ARMS/寄生獣といった、謎の生物が寄生する ことで著しい戦闘能力を獲得したキャラクターを再現します。 =============================================================================== §用語集 以下にこのルールで使用される特殊な用語について説明します。 ・パラサイトアームズ[ぱらさいとあーむず]: 通称PA(Parasite Arms)。宿主を強烈な生存本能で武装化する謎の寄生体。 ・宿主[やどぬし]: PAが体内に寄生している生き物の総称。人間以外の生き物に寄生するPAもい る。 ・PA適正[ぴーえーてきせい]: PAは通常、寄生した相手の神経系を制圧して怪物にしてしまう。しかし、一部 の人間はPAに寄生されても自我を失わずその能力を逆に使いこなせるものがい た。そのような人間は”PA適正がある”、もしくは”PA適正者”と呼ばれる。 ・PA能力[ぴーえーのうりょく]: PAの持つ能力を開放して使用できる才能。ルール上はPAの適正者として 特技《PA能力》を取得する。能力の使用程度によって外見が著しく変化する。 ・PA能力者[ぴーえーのうりょくしゃ]: PAに自我を乗っ取られることなくその能力を行使できるものの総称。 ・第一形態[だいいちけいたい]: PA能力をほんのわずかだけ使用している状態。瞳孔が横に細くなる、指先だけ が刃となる、といったわずかな身体変化が発生する。 ・第二形態[だいにけいたい]: PA能力を使用し全身が武装化される状態。全身が著しく変化する。通常戦闘形 態と呼ばれることもある。 ・第三形態[だいさんけいたい]: PAの能力が完全に開放されている形態。全身は怪物と化し、見た目では人間ら しい部分は全くなくなる。完全戦闘形態と呼ぶこともある。この形態を長時間続け ていると人間としての自我が失われて本当の怪物となる確率が高くなる。 =============================================================================== §キャラクターの作成とPA能力の取得 まず基本ルールどおりにキャラクターを作成してください。その上で、通常の特技と 同じ条件で《PA能力》の特技を取得してください。《PA能力》の特技は通常の特技 とは違い、それ自体は判定にボーナスを与えることはできません。 通常の特技とは違い、シナリオ上でPAを寄生させることでPA能力を得ることも可 能ですが、使いこなすには次のシナリオまでに経験点を支払って特技《PA能力》を取 得しておく必要があります。 =============================================================================== §PAの能力 ここではPAの能力について説明します。 -------------------------------------------------------------------------------- ○PAの【基本能力】 PAには以下の9つの能力があります。 ◆表:PA能力一覧表 #)役割 :能力名称:説明/効果 1)知覚能力:【共振】:【感覚】の判定に+DM(知覚判定時)/共振判定に使用 2)隠密能力:【虚身】:【要領】/【機敏】の判定に+DM(隠密行動時) 3)近接武器:【刃角】:身体を近接武器に変形 4)射撃武器:【射牙】:身体を射撃武器に変形 5)運動能力:【瞬動】:【機敏】の判定に+DM 6)飛翔能力:【飛翼】:空中で【機敏】の代わりに判定に使用 7)筋力増幅:【怪力】:【体力】の判定に+DM(筋力判定時) 8)生体装甲:【鎧皮】:【体力】の判定に+DM(被害判定時) 9)身体再生:【増殖】:増殖判定に使用 -------------------------------------------------------------------------------- ○PAの能力の説明 ここではPAの【基本能力】について説明します。各能力は特に記述が無い限り、瞬 時に発動させてその効果を使用することができます。PAの能力を使用するためには必 ず宣言が必要です。特に記述が無い【基本能力】については、いつまででも効果を維持 することができ、瞬時に終了させることができます。 1)知覚能力:【共振】[きょうしん] PAの持つ特殊な知覚能力と宿主の五感を強化する能力です。この能力を使用するこ とを宣言したら、宿主の【感覚】で判定する際に+【共振】DMすることができます。 またこの能力だけを使用した「共振判定」というものもあります(これについては後 述)。 2)隠密能力:【虚身】[うつろみ] PAの中には宿主を周囲から隠匿する隠密能力に長けているものがいます。この能力 を使用することを宣言したら、宿主の【要領】や【機敏】で行う忍び足やカモフラージ ュといった判定の際に+【虚身】DMすることができます。 3)近接武器:【刃角】[じんかく] 指や腕、足などを刃状に変形したり、角や刺を生やすことで近接攻撃力を向上させる 能力です。変形させた身体は、【刃角】と同じ打撃力をもつ身体武器として扱います (命中判定は【機敏】、被害判定は【体力】で行います)。鞭状に変形させることもで き、最大で【刃角】×1mの距離まで攻撃することができます。 4)射撃武器:【射牙】[しゃが] 身体の一部を変形させて髪の毛を針のように発射したり、腕を銃のように変形させて 弾丸を発射したり、口から火炎を吐いたりできる能力です。変形させた身体は、【射 牙】と同じ打撃力をもつ射撃武器として扱います。(命中判定は【要領】、被害判定は 【要領】で行います)。この能力による攻撃は、最大で【射牙】×10mまで届きま す。 5)運動能力:【瞬動】[しゅんどう] 神経、骨格、筋肉を作り変えて運動能力を高めます。この能力を使用するとほぼ全身 が変形します。この能力を使用することを宣言したら、宿主の【機敏】で判定する際に +【瞬動】DMすることができます。 6)飛翔能力:【飛翼】[ひよく] PAの中には、翼や噴射器官を作り出して宿主を飛行可能にするものがいます。この 能力を使用すると背中や腕/脚が飛行に適した形に変形します。この能力によって飛行 中は、【機敏】で行う全ての判定を【飛翼】で行うようにします。 ※【瞬動】の能力を合わせて持っている場合、飛行中の【機敏】のかわりの判定は 【飛翼】のロール+【瞬動】DMで行うことになります。 ※基本的に飛行できるのは自分だけで、他人を連れていくことはできません。 7)筋力増幅:【怪力】[かいりき] 骨格、筋肉を作り変えて筋力を高めます。この能力を使用するとほぼ全身が変形しま す。この能力を使用することを宣言したら、宿主の筋力が直接関係のある【体力】で判 定する際に+【怪力】DMすることができます。 8)生体装甲:【鎧皮】[がいひ] 皮膚を装甲に作り変えて防御力を高めます。この能力を使用するとほぼ全身の皮膚が 変形します。この能力を使用することを宣言したら、【鎧皮】と同じ防御力の鎧をまと っているものとして処理します。 9)身体再生:【増殖】[ぞうしょく] PAは宿主を守るために強力な再生機能を提供します。この能力については後述の 「増殖判定」を参照してください。また、何らかの理由でPA自身が精神抵抗などを行 わなければならない場合、この【増殖】でロールします。 -------------------------------------------------------------------------------- ○PAの作成 以下の手順で作成します。 1)PAの9つの【基本能力】に18点を割り振ります。点数を割り振らない能力が あってもかまいません。点数を割り振らなかった【基本能力】の数値欄には×を記 入してください(この能力は使えなくなります)。割り振らずに余った点数は消滅 します。点数の割り振りには以下のような制限があります。 a)【共振】と【増殖】は最低1点は割り振る必要がある。 b)【共振】と【増殖】以外の【能力】への割り振りは【共振】+【増殖】以下 である必要がある。 c)【共振】と【増殖】は割り振り上限は無い。 2)各【基本能力】を使用する際に、主にどのような身体変化が現れるのかを決めま す(簡単でかまいません)。この身体変化は対応するPAの【基本能力】の使用を 宣言する毎に発生します。 3)PAの名前や設定を決めます。これは特に設定しなくてもかまいません。名前や 設定が決められていないPAは、GMがこっそりと裏で名前や設定を作るようにし てください。設定については、プレイヤーは知っていてもキャラクターは知らない ことにすることができます。PAは基本的に人間のような自我は持っていないのが 一般的ですが、人間並みの自我や知性を持っているとしてもかまいません(そのよ うに設定してください)。自我や知性を持つPAのロールプレイについては、その プレイヤーかGMが行うようにしてください。 -------------------------------------------------------------------------------- ○サンプルPA 以下に典型的なタイプのPAを3体、サンプルとして列挙しておきます。能力値の割 り振りと各能力毎の外見変化の記述の参考にしてください。 A)爪と牙と怪力で戦う肉弾戦主体の獣人型PA 能力名称:値:外見変化 【共振】:2:真紅の瞳 【虚身】:×:− 【刃角】:2:鋼のごとき牙と爪 【射牙】:×:− 【瞬動】:4:肉食獣の後脚とバランサーとなる尻尾 【飛翼】:×:− 【怪力】:4:筋骨隆々 【鎧皮】:4:針金のような毛皮で覆われる 【増殖】:2:内側から皮膚が盛り上がって再生 B)高い知覚能力と隠密能力で索敵を行う戦術偵察型PA 能力名称:値:外見変化 【共振】:6:超音波声帯と蝙蝠の耳 【虚身】:6:カメレオンのような保護色 【刃角】:×:− 【射牙】:1:髪の毛を針のように飛ばす 【瞬動】:2:鞭のようにしなる強靭な脚 【飛翼】:2:腕が蝙蝠の翼となる 【怪力】:×:− 【鎧皮】:×:− 【増殖】:1:糸状組織が傷口を覆って再生 C)遠距離から攻撃する狙撃型PA 能力名称:値:外見変化 【共振】:4:瞳孔が十字に割れた瞳 【虚身】:×:− 【刃角】:×:− 【射牙】:6:腕が長大なライフルと化す 【瞬動】:×:− 【飛翼】:1:背中や脚から空気を噴射して飛行 【怪力】:×:− 【鎧皮】:5:岩のごとき重装甲 【増殖】:2:傷口から砂が流れ出して再生 -------------------------------------------------------------------------------- ○共振判定 PAは宿主の知覚器官の他に、高い霊的知覚力と固有振動数を感じとって固体識別す る特殊な知覚器官を持っています。この能力により、宿主は本来は知覚できないもの (例えば幽霊など)を見たり感じ取ったりすることができます。 通常の五感(=【感覚】)で知覚できない(=知覚判定に失敗したと思われる)場 合、【共振】を使って再度、知覚判定を行うことができます。プレイヤーはいつでもこ の【共振】を使って知覚判定をしてかまいません。GMは【共振】で知覚判定を行われ た場合、設定した難易度に−2LMしてロールするか、無条件で情報を与えるようにし てください。また、【共振】のみを使った知覚判定では、光の無いところでも周囲を知 覚することができます。 【共振】による判定はPA能力者を見分けることにも使用できます。他のPA能力者 はこの判定でPAがいることを気づかれたくなければ、【虚身】で対抗判定を行ってく ださい(【虚身】が×になっているPAは共振判定による知覚から隠れることはできま せん)。 変身していたり幻影で偽装している存在がある場合、この判定で見破ろうとすること はできます。一度見たことがある相手が偽装しているのなら、この判定に成功すること によって見破ることができます。一度も見たことの無い相手の場合、相手が偽装してい る(=本来の姿ではない)ということはわかりますが、その正体まではわかりません。 PA同士は、自らの【共振】能力を使ってテレパシーのように声を出さずに会話する ことができます。PA能力者もこの効果を利用することができ、PA能力者同士で声を 出さずにテレパシーのように会話することができます。このような会話を行うには、相 手が見えている必要があります。【共振】能力による会話は、PAにとっては声を出し て会話しているのと同じため、会話に参加していないPAが近くにいる場合は、そのP Aにも会話の内容が聞こえます。 -------------------------------------------------------------------------------- ○致命傷(追加ルール)  なんらかの理由で、キャラクターは通常の手段では治癒不可能である深刻なダメージ を受ける場合があります。このようなダメージを『致命傷ダメージ』と呼びます。この 致命傷ダメージは以下のように表現します。  ・致命傷ダメージを受けた場合、□を○で囲んで表現する。  ・無傷の□に致命傷ダメージが入る場合、□を○で囲み、□の中には×を記入する。  ・既にダメージを受けている□に致命傷ダメージを入れるように指示があった場合、   □の中は×を記入するようにしてから、□を○で囲むこと。  致命傷ダメージの回復についてのルールは以下のとおりです。  ・致命傷ダメージは、適切な手当てが行われないと回復しない(この手当てについて   は宣言だけでよい)。  ・致命傷ダメージは、他のダメージ回復ルールに準拠し、1日に1点ずつしか回復し   ない(自然回復。負傷ダメージの回復と同じく下のレベルのダメージが回復しない   と回復しない)。  ・致命傷ダメージは、手当てや魔法、特殊能力の効果では、他のダメージと同じよう   に回復させることはできない(前述の自然回復のみ)。 ※全ての能力が致命傷で埋められてしまったら、手当てをしても助かりません。 ※宿主の全ての能力が致命傷で埋められてしまったら、PAはその宿主を捨てて脱出す  る必要があります。 -------------------------------------------------------------------------------- ○増殖判定 PAは宿主を強烈な生存本能によって維持しています。PAは宿主の頭部が破壊され たり、心臓が抜き取られるといった即死するようなダメージを受けても、瞬時にその傷 を修復します。このようなPAの能力によるダメージ回復処理を『増殖判定』と呼びま す。そのルールは以下のとおりです。  ・【増殖】でロールした達成値分、ダメージを回復(負傷/疲労に関係なくその点数   分回復)。この判定にはそのラウンドの自分の行動を消費する(能動行動)。  ・【増殖】のロールでダメージを回復した時、宿主の現在の【自我】≦【増殖】のレ   ベルとなっていたら、宿主はその時の【自我】のレベルでロールする。その出目が   1だったら、宿主の【自我】が1点永久減少し、PAのどこかの【能力】が1点上   昇する(これについては後述の『PAの成長』の項を参照)。これによって【自   我】の元レベルが0になってしまったらPAに完全に乗っ取られて怪物化する(こ   れについては後述)。  ・全ての【能力】が0になって死亡している状態でも回復できるが、それは後述の   『蘇生行動』のルールに従うこと。  ・増殖判定で致命傷ダメージを回復させることはできない。 -------------------------------------------------------------------------------- ○蘇生行動  PA能力者は、全ての【能力】が0になって死亡している状態からでも、増殖判定で 蘇生することができます。これを『蘇生行動』と呼びます。1回蘇生行動を行う毎に、 以下の処理を行う必要があります。以下の処理は全ての【能力】が0になっている状態 から回復した場合にだけ適用されます(気絶からの回復では適用されません)。また、 ダメージを回復すること自体は増殖判定を行うため、増殖判定のルールも適用されるこ とに注意してください。  ・蘇生行動を1回行う毎に【自我】の上のレベルからを1点だけ致命傷ダメージにす   る(既に致命傷ダメージになっているならその下のレベルを致命傷ダメージにす   る)。  ・蘇生行動を繰り返して【自我】が全て致命傷ダメージで埋まってしまったら、宿主   の意識は一時的に喪失し、PAがその肉体を制御する。この状態に陥ったPAは、   安全なところまで全力で逃亡する。 -------------------------------------------------------------------------------- ○PA能力者の気絶と死亡 PAは宿主を守るために全力で再生を行います。ですが、宿主はダメージのショック に耐え切れない場合があります。増殖判定でダメージを回復しても、0になっている 【能力】がまだ3つ以上あったら宿主は気絶します。ただし、次のラウンドにさらに増 殖判定を行って0になっている【能力】が2つ以下になったら意識を取り戻します。 PA能力者はPAが即死するようなダメージすら再生するため、容易には死亡しませ ん。ルール上、宿主の全ての【能力】が0になったとしても、増殖判定によるダメージ の回復は可能です。1回の増殖判定で回復しても0になっている【能力】が3つ以上あ ったら宿主は気絶したままです。ただし、次のラウンドにさらに増殖判定を行って0に なっている【能力】が2つ以下になったら意識を取り戻します。 宿主が気絶している間、PAは意識を取り戻させようと何度でも増殖判定を行いま す。増殖判定には【自我】の喪失の危険性があるため、PAに増殖判定をやめさせるに は意識を取り戻す必要があります。 -------------------------------------------------------------------------------- ○PAの成長 PAは以下の2種類の手段で成長し、各【能力】を増やすことができます。このルー ルによって成長する場合、作成時の各【能力】への振り分け制限は無視して成長するこ とができます。 1)宿主を喰う 「増殖判定」によって宿主が【自我】を1点失うと、PAは自分の【能力】をどれか 1点増やすことができます。この成長は即座に行われます。どこを増やすのか決めてく ださい。この成長によって、元々×だった(作成時に点数を割り振らなかった)【能 力】を1レベルにすることもできます。 2)経験点による成長 宿主が持っている経験点を消費してPAの【能力】を上昇させることができます。必 要な経験点は基本ルールと同じく{成長したい【能力】の現在のレベル+1}×10点 です。この経験点を消費できれば、その【能力】を1点上昇させることができます。こ の成長によって、元々×だった(作成時に点数を割り振らなかった)【能力】を1レベ ルにすることもできます。この経験点による成長は、シナリオの途中に行うことはでき ません。 =============================================================================== §PA能力の使用と外見変化 PA能力を行使すると外見が著しく変化します。その多くは人ならぬ異形の姿となる でしょう。この変化の程度は3段階に分けられます。 A)第一形態 戦闘中でもその1ラウンド内に使用するPAの【能力】が攻撃防御含めて1個だ けに留まっている場合は、この形態のままとなります。身体はその【能力】に対応 した変化(作成時に決定したもの)を起こすことになります。第一形態での変化 は、帽子や衣類で簡単に隠すことができるものとします。 B)第二形態 1ラウンド内に使用するPAの【能力】が攻撃防御含めて2個以上だとこの形態 になります。使用するPAの【能力】に合わせて、頭部、腕部、胴体、脚部が変化 します(使用する【能力】に応じて作成時に決定した変化が発生します)。身につ けている衣類は破れたり溶けたりします(衣類がどのようになるのか決めてくださ い)。以後、戦闘が終了するか、その場の事態が終結するまで、外見はそのままと なります。 C)第三形態 PAの能力が完全に開放されている形態です。【能力】毎に決定した全ての変化 が発生し、さらにその変化は大型化します。戦闘中、宿主の【自我】の現在値が1 まで低下したら、宿主の意志でこの形態を発現することができるようになります (それまでは第三形態になることはできません)。この形態になった場合、全ての PAの【能力】のレベルは2倍になっているものとして行動できます。この形態に なってしまうと、宿主の意志で解除することはできません。増殖判定などで宿主の 【自我】が2以上に回復した場合、第三形態は強制的に解除されます(戦闘中なら 第二形態に移行します)。 ※上記の条件から、【自我】の元レベルが1の宿主は、いつでも第三形態になる ことはできます。しかし、第三形態になってしまうと元に戻れなくなってしま うことに注意してください(元に戻るためには経験点などで【自我】が2以上 になる必要があります)。 ※第三形態の時、増殖判定の結果で【自我】の元レベルが1にまで低下してしまっ た場合、やはり第三形態は解除できなくなります。 =============================================================================== §PA能力を使用した際の移動 PA能力は全体的な身体機能を高めるものが多いため、その使い方によっては移動能 力が向上します。基本的には以下の式で移動速度を計算してください。対応するPAの 【能力】が×の場合、その【能力】は0として計算してください。基本ルールとは異な り、PA能力を使用した移動速度は、ダメージよって低下しないものとします。 a)地上移動:【機敏】+【瞬動】+【体力】+【怪力】m/ラウンド b)空中移動:【飛翼】+【瞬動】+【体力】+【怪力】m/ラウンド c)水中移動:【機敏】か【体力】のどちらか低い方+【怪力】m/ラウンド ※全力移動はいずれも上記の3倍。 d)跳躍移動:助走なしで水平/垂直に【体力】+【怪力】m跳躍可能。 助走ありならその3倍跳躍可能。 ※【怪力】が無い場合、垂直=【体力】×0.2m、水平=【体力】×0.5m。 助走ありならその2倍。 -------------------------------------------------------------------------------- ○水中対応型PA 【基本能力】の内、【飛翼】の効果を水中専用とすることもできます。外見をヒレや 水中翼のようなものに設定してください。この設定にした場合、以下のような効果とな ります。 a)【飛翼】の効果では空中を飛行できなくなる。 b)水辺や水中で受けるペナルティーを【飛翼】のレベル分相殺する(この効果では ペナルティーを最大±0にできるだけで、飛翼】のレベルが高くてもボーナスが得 られるようになるわけではない)。この効果により水圧の影響を受けなくなる。 c)水中移動は【機敏】か【体力】のどちらか低い方+【飛翼】+【怪力】m/ラウ ンドとなる。全力ならその3倍。 d)水中で空気中と同じように呼吸できるようになる。 e)浮力を制御し、水上歩行が可能となる(移動速度は地上移動と同じ)。 f)完全に水中にいる場合、【機敏】行う全ての判定を【飛翼】で行うこと(部分的 に体が水中外にある場合はそのまま【機敏】で判定を行う)。 -------------------------------------------------------------------------------- ○特技《偽装衣類》 【虚身】が1レベル以上ある場合、特技《偽装衣類》を取得することで皮膚を衣類に 変形させることができるようになります。この特技は基本ルールのとおりに取得してく ださい。この特技は通常の特技とは違い、それ自体は判定にボーナスを与えることはで きません。 第二形態以上に変形した場合、通常の衣類は失われてしまいますが、変形を解いた 時、特技《偽装衣類》の効果で衣類を纏っている姿にすることができます。この作られ た衣類はTPOに合わせて変更することができます。鎧のようなものにすることもでき ますが、防御力を得ることはできません。 この偽装衣類は、普通の知覚判定で見破られる可能性があります。疑いを持たれた場 合、相手の【感覚】と【虚身】で対抗判定してください(【虚身】の方が防御側で す)。 【共振】による知覚判定で気づかれないようにすることもできますが、対抗判定時の 【虚身】のロールは−2LMされます(この修正で【虚身】のレベルがマイナスになっ てしまう場合は、判定することなく見破られてしまうことになります)。 =============================================================================== §怪物化 PAは適正能力を持った宿主無しでは生存できません。間違って適正能力のないもの に寄生した場合、もしくは宿主の神経系を完全に侵食してしまった(=宿主の【自我】 の元レベルが0になった)場合、その宿主の体は怪物化します。その姿はPAのもつ各 【能力】の変化に準じます。  怪物化した場合、その肉体は崩壊を始めます。具体的には怪物化してからPAの【能 力】合計×1分間の間活動することができ、その間に別の宿主に寄生できなければ死亡 することになります。別の宿主に寄生できるまでの間、怪物化した宿主の外見は少しず つ崩壊していきます(ひび割れたり腐れ落ちたりします)。怪物化したPAは、その所 定の時間の間、PAの【能力】のみで判定します。ダメージを受けたらPAの【能力】 から減少させてください。所定の時間が経過しなくても、ダメージによって全てのPA の【能力】が0になったら死亡します。怪物化したPAは人間とは違い、【能力】が何 個0になっても気絶しません。 怪物化したPAは、新たな宿主となる相手を見つけると、今の宿主から飛び出して新 たな宿主の体内に潜り込みます。その手段は、口や耳の穴から侵入する、皮膚を食い破 る、傷口に入り込むといった具合にPAによって様々です。この時に目撃されるPAの 本体は、虫の幼虫やミミズ、小さな蜘蛛といったように様々な姿をしています。この瞬 間はPAは全く無防備であり、1点でもダメージを受けると死亡します。PA自体の体 は小さくて柔らかいため、子供ですら踏み潰して殺すことができます。 =============================================================================== §PAと新たな宿主 PAが初めて寄生する際、そのキャラクターがPA適正者であるかどうかは、GMが 決めてください。通常、PAは無意識に適正者を選択して寄生しようとします。すでに PAが寄生しているものに、別のPAが寄生することはできません。シナリオ上でPA に寄生されたプレイヤーキャラクターは、自分のキャラクターが怪物化したくなければ 経験点が入りしだい、最優先で特技《PA能力》を取得する必要があります。 PA適正者に寄生したPAは、宿主の記憶と無意識下に自分の特殊能力についての情 報を書き込みます。これにより宿主はPAの能力をあたかも元から持っていた能力であ るかのように使いこなすことができます。 間違ってPA適正の無いものに寄生してしまった場合、前述の怪物化を引き起こすこ とになります。 PAは脳か脊髄のどこかに寄生しており(寄生している部位はPAによって様々で す)、部分的に神経系と融合しているため、手術でPAを摘出することは不可能に近い 状態です。無理矢理PAを摘出することはできますが、神経系から引きはがず際に宿主 を死亡させてしまいます。 =============================================================================== §PA自体の増殖  PAは”宿主を強烈な生存本能で維持し、身を守るために武装化させる”というとこ ろは共通していますが、その外見や性質はPA毎に全く異なるといっても過言ではあり ません。PAの生態についてはよくわかっておらず、ルール上ではPAの生殖につい て、どのようなパターンもありとします。GMは独自の考え方でPAが増える理由を作 ることができます。 ===============================================================================