翌日の早朝、一行は宿の主人に起こされた。ザムス王国のある人物が、一行に会いたいと言って来たらしいのだ。
アル:この手紙のあれもさ、ザムスじゃなかったの?
GM:そうですよ。
アル:わからん。
アンディ:会いに行くしかないな。
アル:とりあえず、荷物まとめて、会いに行きましょうか。
その間に、宿の主人から、以下のような情報を聞き出した。
・失脚した国王は、王弟に幽閉されているらしい。
・国王派の将軍が、王弟が帝国と手を結ぼうとしているので、帝国を倒す為に密かにこの街で兵士を集めているらしい。
アル:王弟を潰すための、周りを作るための密書なんじゃないの?だからそれを奪ってさ、話を断絶させる…。
アンディ:本当に、一国を争うようなものに巻き込まれてくわけだ。
シンシア:うーん、手紙見たいなぁ。
アル:だから、騎士なんだろ?
シンシア:ちょっと気になることがあって。
アル:会ってからにしようぜ。
ジョセフ:でさ、死んだのは国王派?それとも王弟派?
GM:国王派の最有力人物ね。
アンディ:あー。
ジョセフ:と見せかけて、実は王弟派だったんだよ。
GM:さあね。で、君達を連れに来たのが、さっきのリムなんだよ。女魔術師の。
ジョセフ:また会いましたね。
リム:やはりあなた達は、この事件に巻き込まれてしまったようね。
アンディ:なんとかして下さいよ。
リム:あの場所に居たのが、神様のご意志だったのよ。
ベル:何、魔道士のくせに宗教語ってんの。
GM:それは、知識があるから「でも、あなた方も実力はあるから、この先の困難も乗り越えられるでしょう」
アル:しょうがねえな。ついてってやるよ。
シンシア:もちろん。
GM:モンクは理由が無いようだけどね。
ベル:何で?つきあってやろう。アンディは何の理由があんの?
アンディ:布教だけどさ…、邪悪なものが絡んでるようだから。
GM:それ、うまいね。
ベル:俺は戦いがありそうだから。心身共に鍛えるんだ。
リムは一行を高級な旅館へ連れていき、その一室でザムス王国から来た地位のありそうな男に面会させた(この時アルとジョセフは<礼儀作法>の判定をクリティカルで成功させた)。
シンシア:あなたは誰ですか?
ベル:名前を名乗るんだ、自分から。それが礼儀だ。
GM:全員のね。
アル:名乗った後に。
GM:「私はザムス王国の将軍ザン=タルカ・フォン・リッテンヘルツというものだが」と名乗る。
アル:長い名前だね。
ジョセフ:リッテンヘルツね。
ベル:何用じゃ。
アル:申してみよ。余は苦しゅうないぞ。
アンディ:礼節を重んじるんじゃないのか?
アル:そうか。
ザン=タルカ(GM):君達をこちらのちょっとした手違いから、大変なことに巻き込んでしまった。
アル:そのようじゃな。
ザン=タルカ:でも私に会った以上は「毒食らわば皿まで」としてつき合ってもらおうか。
アル:まさか後ろで槍がチャキ、チャキ、チャキって。
GM:もちろん、となりの部屋にも沢山いるでしょうねぇ。
アル:でしょうねえ。こんな謎知っちゃったからにはねぇ。助けてくれ。
ザン=タルカの話によれば、殺されたアデッツからはロワードの情報の入った手紙をもらうはずだったのだが、現場からその手紙が見つからなかったのだ。
そこで一行に失われた手紙を発見してくれるよう依頼してきたのだ。
ザン=タルカ:君達が商人から渡された密書をこちらに渡してもらおうか。
ジョセフ:一応ね、渡す?密書。
アル:渡そうか。
ジョセフ:返すけど「失礼ながら、何が書かれてるんですか?」
ザン=タルカ:君達が信用に値する人物か、定かではないのでね。
アル:手紙を持ってきたら、教えてもらえるわけか。
ザン=タルカ:君達がテグーン帝国を憎んでいるというのなら。
アル:そりゃあもう。
GM:調子のいいエルフだね。
アル:憎んでいるのかな?
アンディ:仮に憎んでるとしとこう。
ベル:憎んでないぞ。
GM:シンシアは憎んでいるよね。国の領土の半分ぐらいをとられてるから。
シンシア:もちろん。
ジョセフ:私は「嘘も方便」ということで、一応憎むということにしときましょう。
アンディ:確かに、あんまり好かん国だとは思うがな。
ベル:おめぇは憎んでるんだよ。
GM:邪神を奉じてる国だから。
ジョセフ:私も「確かに、いけ好かない国ですな」と言っとく。
ザン=タルカ:いけ好かないどころか、このまま放っておけば大変なことになるぞ。何故なら帝国は、破壊神を史上最高の神として他の宗教を否定し、他の人種を奴隷とすることを当然としているからだ。
アル:そりゃいけない。
ベル:許さん。
シンシア:まさにアドルフ状態なわけだ。
ザン=タルカ:当然その国を滅ぼさなければならないのだ。
ベル:滅ぼすのはどうか知らんが、のさばらせとくのはいかへんな。
シンシアは「騎士道大原則!悪を許してはならない!」に従って、ジョセフは面白そうなので、アルは友人がやると言うので、アンディは邪教が関わっているので、ベルは報酬が出るのでという個々の理由で、一行は依頼を受けることになった。
ちなみにザン=タルカは、マリーの正体に気づいたが分からないふりをした。
しかし情報収集は、ジョセフが歌で稼いだ300カートをほとんど使い果たして得た、盗賊ギルドでのものに頼りきりだった。(その間シンシアは、高級旅館の料理人トミー・シューと対決して勝ってるし(笑)
《情報》
@ アデッツは国王派の有力貴族で外交の名手であった。しかし最近は王弟派の進出により、肩身の狭い思いをしていたらしい。また、よく娼婦館に行っていたとの情報もある。
A 下町のあるところに、毒蛇を売る男が最近現れたらしい。
以上の情報により、一行は毒蛇を売っている男に会うことにした。
そして露店のある道を挟撃したが蛇商人の姿はすでに無く、周りの人に話を聞くと、テグーン帝国の紋章付きの鎧を着た男と共に歓楽街へ行ったらしい。
一行は歓楽街につくと、どうやって情報を得ようかと相談していた。シンシアとマリーを娼婦として送り込もうという案も出たが…。
ベル:客として入るしかないだろ。
GM:エルフが一番顔良いのかな?このエルフを誘うよ。
アル:俺そういうことする?日本人の道から外れてるけど。
GM:「お兄さん、まけるよ。寄ってきなよ」って声をかけるよ。
アル:どうしよう。どういうタイプがいいんだろ。お偉いさんと寝てる美人だから、やっぱり…。
ベル:高級娼婦!
アル:金が…。俺「裕福」だから持ってるけどさ(笑)
相談してる割りになかなか結論が出ないので、私がしびれを切らせてしまいました。
GM:君達の前方に、マントで身を包んだ怪しげな二人組の姿が見える。
シンシア:マスターが辛抱たまらん。
アル:あららんらん。そのままやん。
ジョセフ:今まで考えたこと、無駄になっちまってるんだけど。
ベル:もういいから、とっとと進めろよ。
GM:じゃあ、いくよ。
ジョセフ:まあ、やむを得ないから尾行します。
アル:<尾行>の技能は持ってんの?
ジョセフ:ある。
ベル:こっちは10メートルぐらい離れてるぞ。
GM:<尾行>は、そっちの技能とこっちの視覚で即決勝負する。
ジョセフ:6成功。
GM:(あー、視覚かあ・・・駄目だ)そのまま進んでいくと、ある横道に入っていきます。
ジョセフ:まあ、やっぱり追わざるを得ないよな。
アル:俺らはここで待ってるよ。バレたら困るしね。
GM:そうすると、もう一回やって。
ジョセフ:えーと、5成功。
GM:おうおう。二人組は、ある高級娼婦宿の方を見て何やら相談しています。
ジョセフ:じゃあね<読唇術>。
GM:そんなもの持ってたの?
ジョセフ:持ってる。
GM:すげーじゃん。チェックして。
ジョセフ:あっ、セーフ。成功。
GM:そうすると「ここにあの女がいるんじゃないか」というような内容ですね。
アル:あの女?
アンディ:“あの”が疑問だな。
シンシア:どの女?
アル:全然分からない。でも俺ここにいるとヤバイんじゃない?顔隠すぞ。髪で。
GM:顔いいと目立つよ。
シンシア:あっ、「超美人」なんだ。まずいよ。しかも怪しい通路を歩いてたら変なオヤジが…。
シンシアは変なおやじに絡まれるが、それを振り切った。
アル:戻ってこいよ、とりあえず。
ジョセフ:しまったー。殺されたのと一緒にいたのって、その類の人でしょ?
GM:そうだよ。
アル:そうか、あの女か。
ジョセフ:その人の所属してる宿とか、訊くの忘れてしまった。
シンシア:所属してる宿なんて、教えるか?
GM:娼婦ギルドがあるからね。
ジョセフ:あの時名前を…。
GM:名前も知らないもんね。
アル:すげーミスばっか。
見張りをアルとアンディに任せて、ジョセフはその高級娼婦宿に入った。また、ベルとシンシアとマリーは20メートル後方で待機している。
そして二人組の一人が呪文を唱えてることに気づいたアルは突撃を開始した。二人組のうち一人はどうやら魔術師らしい。
GM:走ってくるならこっちも気づいたぞ。行動宣言して。
アンディ:《倍速》かける。
GM:だったら3ターン準備。
アンディ:えー、ちょっと待って。やめるわ。
ベル:普通《倍速》かけてから動くもんだぞ。
アンディ:そうだよな。
アル:言うのが遅い。
アンディ:いきなり突っ込むから。ちょっと待ってくれ。
アル:「自信過剰」なんだ。俺は。
GM:そっちの三人も分かるぞ。いきなり走りだしたから。
ベル:俺はてくてく歩いてく。そっちに。
アル:何故走らない!?
GM:騎士殿は?
シンシア:騎士殿はねぇ・・・
ジョセフ:言い寄ってくる男を、どうにか対処してると(笑)
シンシア:ゲシゲシ。あしらいながら(笑)
アルの大振りは外れ、二人組のもう一人が両手剣を抜いた。
2ターン目。アルは魔術師のに少し傷を負わせ、アンディは火球を両手剣の男に投げたが避けられた。そして剣を準備したシンシアとベルも到着した。
GM:両手剣の男が行きまーす。こいつと対峙してるの誰?
ベル:アルだ、正面にいるの。
GM:じゃあ視覚判定して。
アル:成功。
GM:この男の鎧にテグーン帝国の紋章がついているのが分かる。もう一つ言っとくと、この男の左目が赤い。
アンディ:ああ、こいつだ!
アル:よお。
GM:いくぞ。そいつが何かしゃべると、そいつのグレートソードに冷たい光が宿った。
アル:いらねーぞ。
ベル:大丈夫。ダメージ+2ぐらいだ。大したことない。
GM:死ねよ・・・命中でございまーす。
アル:『受け』だね。(失敗)やべっ、くらったよ。
GM:グレートソードくらったら、ヤバイんじゃん?
アル:死ぬかもしんない。
GM:『切り』だぜ・・・7点。ヘビーレザーで2点引くから5点。1.5倍して7点。それに《氷結武器》の+2を足して9点。
アル:3しか残ってない。気絶かな。
ベル:おっちゃん「我慢強さ」無いんだろ?
アル:無いよ。
GM:半分以上減ってるから、まず朦朧になって、転倒判定。
アル:倒れんじゃないか?・・・立ってる。
GM:立ちながらフラフラしてる。ピヨってる状態なんだ。
ベル:後退しながら『全力防御』だ。
アンディ:《大治癒》かけよう。
GM:何もできなくて、能動防御に−4。
アル:さすがエルフだよ。やっぱり一撃必殺(笑)
3ターン目。敵の魔術師は自分に《飛行》をかけた。両手剣を持っている赤い目の男は、シンシアに傷を負わせたが、ベルのパンチもくらった。
4ターン目。アンディに《大治癒》をかけてもらったアルは後退し、赤い目の男はベルの【後ろ回し蹴り】をくらって逃走を開始した。また、魔術師は何かの魔法を準備している。
5ターン目に、アルは朦朧から回復した。そしてベルの番。
ベル:追う。俺は移動力6だ。大振りだ、いくぞ・・・成功。
GM:駄目だ。避けられませーん。
ベル:可哀想だから、パンチだ・・・ダメージいかなかった。
GM:やったー。騎士、騎士。
シンシア:追いつかないんだ。こいつの移動力5でしょ?こっち4なんだよ。
ジョセフ:追うだけ追ってみれば?
シンシア:攻撃できないもん。
GM:魔術師はさらに準備中だな。
アンディ:ラーメン屋みたいだな。
GM:次のターンだね。
ジョセフ:なかなか私の出番が回ってこないよお。
GM:まだ5秒しかたってないから大丈夫。
ベル:聴覚判定してみりゃいいんだ。
GM:していいよ。外の騒ぎに気づくかどうか。
ジョセフ:どっちにしろ離れる気はないけど。
ベル:ならグズグズ言うな。
GM:まず、修道士に呪文かけまーす。
ベル:距離、離れてるで。
アンディ:寝るとか。
アル:そっちに魔法かけたの?やべえ。
GM:かかるんだよーん。5成功で、えーと、生命力抵抗。
ベル:きついなあ・・・失敗かよ。
GM:やったー。君は眠りました。
他のメンバーはというと、アンディはスリングを外し、シンシアは迷ってあっちこっちに移動するだけである。
GM:赤い目の男は逃げて、上にいる魔法使いもグッバイ。空飛んで。
アンディ:えーっ。
シンシア:逃げられちゃったわけ?要は無駄足。