2.聖堂に響く子守歌

 翌朝、体力・生命力共に全快した一行は、再び馬車と馬で出発した。
 裏山の雪道を進みながら、ミレーユは一行に、寺院について説明した。
 サント・カトリーヌ寺院は、昔ジャン=ピエール・フェルディナン公爵が、司祭カトリーヌに寄贈したものらしいのだ。
 そして、三時間後…。

GM:裏山の道には、二頭分の馬の足跡がついている。
アル:ひょっとして、お前の妹じゃないのか?
シンシア:誰の妹だろ?
アル:お前だよ。
ベル:本人じゃないのか?
アル:本人が行って、帰ってきたのか。鋭いな。
GM:と言うわけで、バンバン進むと、向こう側に何やらうごめいているのが見える。
シンシア:うごめいてるって、どういう事?
GM:あっ、そうだ。これじゃ何のためにアルが来たのかわからなくなる。この山は、守備にエルフに協力してもらってるんだ。
アル:初めて仲間に会った気分だぜ。
GM:話を円滑に進めるために、このエルフを呼んでくれって書いたんだ。
ベル:ほう。
アル:中々狡猾なねーちゃんだ。
GM:スムーズに行かせようと思っただけだよ。
ベル:妖怪がいっぱいいる(笑)
アル:何たる暴言!
GM:そのうごめいているものが見えるか、視覚チェックして下さい。
ジョセフ:おら、3成功。もういい。
ベル:1成功でございます。
シンシア:クリティカル成功。
GM:見るとね、狼が二匹、何かをむさぼり喰ってる。
ジョセフ:何を食べてるのかな?
GM:人型の生物を。
アル:ゲッ。
ベル:死んでるのかな?
GM:その隣にも、同じような人間型の生物が倒れてる。
アル:俺は馬車から降りよう。
ベル:そっちに急ぐ。
アル:今、馬に乗ってるのはお前(シンシア)だけだから、お前が行くしかないな(この時もアルは、寒さしのぎのために馬車に乗っていた)。
シンシア:しょうがないな。パッパカ、パッパカ。
GM:行くと、狼二匹はそちらのほうに来ます。
シンシア:全然オッケーよ。さあ、いらっしゃい!
GM:襲ってくるぞ。
シンシア:減速しても間に合わないでしょ?そのまま突っ込んでいく。
ベル:狼は近接戦闘だぞ。君は近接戦闘弱いはずだ。
アル:近接なの?
ベル:今は違う。でも、動物は近接しかしない。
アル:いかん。やはり脇差が必要だ。
GM:狼は低い位置にいるから、当たるかな?まあ、−2でいいや。走ってくるぞ。
シンシア:走ってくるって、そのまま通り過ぎちゃうじゃない。
GM:噛みつくんだよ。ガブリと。
ジョセフ:馬に?それとも人間に?
GM:馬に。
ベル:馬をやって、動けなくするんだ。
シンシア:蹴り飛ばされちゃうって事は、無いのかな?
ベル:無い。狼はハンターだ。

 オプチマス・ナッシュは狼二匹に噛まれたが倒れなかったので、シンシアはそのまま、倒れてる人影のほうに馬を走らせた。

GM:他の人は聴覚判定してください。
アル:ゲッ。仲間がいるのか。
ジョセフ&ベル:成功。
アル:失敗でござる。
GM:道の横に人の気配がする。つまり裸の木の林の中。
ベル:こいつ(アル)に教えてやろう「誰かいるぞ」
ジョセフ:「誰じゃい」って言おう。
アル:そっちに行く。
GM:君が行くと、木の後ろにいた人物が、ローブを着た中年の男だということが分かる。で、そいつはビビッて「わ…私は敵じゃないです」

 この男は、魔術師カルロスだと名乗った。しかしカルロスを敵だと思ったアルは、彼を刀で叩いて気絶させてしまう。
 一方狼達は馬車に向かい、近接戦闘が得意なベルと戦う。ベルは6点の怪我を負うが、狼は受動防御が低く、ベルの《死の手》で二匹とも倒された。
 そして倒れてる人影の所に着いたシンシアには、その二人がエルフだと分かった。

シンシア:当然息はないの?まだ息はある?
GM:喰われてるほうは、完全に息が無い。
アル:分からないな。こいつ(カルロス)が指揮しててもおかしくはない。
ベル:そのヘッポコ僧侶に、怪我を治してもらおう。
ミレーユ:まあ、何て失礼な。
ベル:じゃあ、美しい大地母神の化身に(笑)
GM:ベルに《大治癒》かけたよ・・・成功。6点回復。
アル:活を入れる。「すいません」と謝っておこう。かくかくしかじかのために。
カルロス(GM):まったく。僕は何も悪い事してないのに。
ベル:エルフの方行こう。死にかけエルフは死んでない?
GM:一人は生きてる。うめいてます。
ベル:少し回復させてあげよう。《小治癒》・・・成功。しかもクリット。3点回復だ。
GM:体力消費しなくていいよ。魔法使いが言うには、こっちに来たある騎士が、ここの守りについていたエルフを斬り殺してしまったんだ。
ベル:あら。
シンシア:困ったもんだね。
ベル:怪我したエルフに《覚醒》かけた?…《覚醒》かけなくても起きてる?
GM:うん。うめいてる。
アル:同族の身としては。
ベル:「大丈夫か?」と声をかけよう。妖怪だけど。
GM:エルフ二人のうち、死んだ方はアル君と同じような装備をしている。生きてる方は、魔法使いと言うか、祈祷師。
アル:なるほど。
ベル:祈祷師なら、自分で回復できるだろ。
アル:とりあえず、彼の死体を担ぎ出さなきゃね。
GM:本当はもっと沢山エルフが居たんだけどね、他のエルフは皆、ゴブリンが襲ってきたという情報を得て、そっちの方に行かされたの。
ベル:情報操作されてたんだな。やっぱ、世の中情報戦だね。
アル:かもしれん。
GM:で、祈祷師のエルフは女の子なんだけどね、何やら服が乱れてますね。
アル:分かったよ。コートを貸せばいいんだろ。
ベル:乱暴されたって事?
GM:そう。ショックで打ちひしがれて、シクシク泣いてるわけだ。
アル:とりあえず馬車に乗せて。
シンシア:どうせ騎士ってのは『こんな』顔で金髪でしょ?
GM:そうです。
シンシア:あー、もう!あいつは。許さんぞ!
GM:金髪の騎士が彼を殺して、黒マントを来た奴が彼女を凌辱したわけだ。
ベル:おう!
シンシア:え?騎士がやったんじゃないの?
GM:そりゃそうだよ。あんたねぇ(笑)
ベル:行こう。
GM:彼女は君達について行くのを拒否しますね。こういう姿を見られたからには、
シンシア:命を絶つしか道はないと。介錯して進ぜよう。
GM:そうですか。ではお言葉に甘えて、短剣で喉元を。
アル:あらあら。
ジョセフ:村に帰るしかない、って言うかと思ったのに。
GM:で、アルにね「この戦争は、エルフの平和のためにも、勝たなくてはなりません」
アル:とりあえず賛同しとこうか。
エルフ少女(GM):もはやテグーン帝国は、人間だけでなくエルフの敵でもあるのです。
ベル:おう。
エルフ少女:だから、彼の使った剣を持って、仇を取ってください。
アル:「ありがとうございます」ついでに脇差も差してない?
GM:脇差もあります。
アル:やったー。
ベル:私が<刀>技能を覚えよう。
アル:駄目だよーん。
GM:そのエルフの女の子は、自害して果てると。
アル:格好いいなあ。
GM:ミレーユは涙ながらに「なんと悲しいことでしょう」と言って、祈りを捧げる。
ベル:しょうがない。
アル:埋葬してやろう。

 アルの手に入れた刀は、魔法の武器である。鞘に入っていると、1秒にLVに+1ずつされていく(最高+3)。ただし、抜いた一撃目のみ有効。又、ダメージ+1、専属パワーストーンによる《見張り森》の魔法が使用可能。要は、一撃目でのクリティカルを狙う武器である。
 一方カルロスはテグーンに滅ぼされたアルティリャ王国の出身で、戦火を逃れるためにエントワールに来たのだと語った。

GM:サント・カトリーヌ寺院の泉というのが有名な場所らしいんでね、カルロスはとりあえず、そこに行こうと思ったんだ。
アル:観光だね。
ジョセフ:怪しいなぁ。
シンシア:寺院に行こう。
GM:さあ、三時間進むと、泉が見えてきて、そのそばに寺院がある。それがサント・カトリーヌ寺院ね。
ジョセフ:ミレーユさんにね、寺院には何があるか訊いてみよう。
GM:その泉は大地母神に祝福されたものとして有名でね、その泉の水を浴びると肌が綺麗になるとか、疲労が取れるとか。
ジョセフ:要は意味なしって事ね。
アル:とりあえずつかろうかな。綺麗好きな俺としては。
シンシア:疲労回復でしょ?
アル:でも、今寒いからな。
GM:この時期は、観光客は来ないよ。
シンシア:凍ってるんじゃない?
GM:そしてカルロスは、泉の水を調査したいんで、先に入っててね、と言います。
アル:くちゃい、くちゃい。
ジョセフ:ちょっと<尾行>します。
GM:でもミレーユはね、否が応でも連れていかせようとする。
ジョセフ:うー。
アル:お前は行かなきゃいけないんだ。
シンシア:全員で内部突入すれば?
アル:突入って、すでに敵がいるような(笑)。
ジョセフ:エルフ殿、<尾行>お願いします。
アル:一人だけついてってもしょうがない。可哀相だろ、マスターが。本当に敵だったらどうするんだよ。
シンシア:中に入ったら、何があったの?
GM:中は普通のお寺。中に一人います。
シンシア:何者!
GM:何者って、このお寺の司祭だよ(笑)
シンシア:まあ一応、挨拶しましょう。<礼儀作法>も持ってるし。礼儀もへったくれもあったもんじゃないって話もありますけど(笑)
アル:二人のエルフを埋葬してもらおう。
GM:いいでしょう。ミレーユはあらかじめここに連絡をとってあってね、ある場所を見せてもらう事になってたんだよ。
アル:どこを見せるんだよ。
ミレーユ:ジョセフ様に関わりのある所です。
ジョセフ:え?
アル:生い立ちに関係があるの?
ミレーユ:かも知れません。
シンシア:それは一体!?奴がモンスターだとでも言うのですか!(笑)
GM:それでね、皆さんもついてきてもいいけど。
アル:ついていくに決まってるだろ。こんな面白いこと「好奇心」が騒ぎすぎて。
シンシア:何があったの?
GM:まず、司祭からそこに入る鍵を借りて、地下聖堂に入る。
アル:神聖なとこだね。
GM:扉を開けて、どんどん階段を降りていく。ここは聖女カトリーヌ自身が埋葬されているらしいんだ。
アル:そいつの息子だと言うんじゃないだろうな。まさかなぁ。
GM:地下聖堂は暗い一本道です。
ジョセフ:「暗いよお、狭いよお、恐いよお」てことは言わないよ。
シンシア:で、中には何が?
GM:肖像画とか、エントワールの紋章が彫ってあったり。で、どんどん行きますと、そこには一人の姿が見える。
シンシア:何者?
アル:ハーイ。カルロスデース。
ベル:トシキ?(古ぅ〜)
GM:半透明の女の人の姿です。
アル:おかーちゃま。
GM:悲しそうな顔をしている。
アル:ハローハロー。
GM:そうすると「そこにいらっしゃるのは、もしかしてジャン=ピエール様では?」
アル:“様”だと!こ奴に様を付けるぐらいなら、自害して果てる!
シンシア:あなたは一体どなたです?
GM:「長い間待っていました。私です、カトリーヌです」って言ってる。
アル:お前がそっくりだって事か?
ジョセフ:なの?
GM:かもしれないね。
アル:たぶんそうだと思うよ。
カトリーヌ(GM):さあ早く、これからの私たちの行く末について語り合いましょう。
アル:ほら、早く語れよ。
ジョセフ:ちょっと待った。頭の中、真っ白だから。
シンシア:もう!
カトリーヌ:早くいらして下さい。何でこんなに遅れたのですか?
アル:うまく演技しろ。
ジョセフ:え…?そうなんですか?
GM:ただ君に言ってるだけ。
アル:そのまま続ければいいんだよ「おお、カトリーヌよ」
ジョセフ:私はそうは言わないよーん。…えー、ちょっと待ってね。
アル:早くしろよ。変身して襲われたらどうする気だよ!
ジョセフ:何も考えてないから、戸惑ってるんだよ。
シンシア:ぐー!斬りつけたくなってきた(イライラしてる)。
GM:「カトリーヌ様は亡くなったはずでは?」とミレーユが戸惑っている。
アル:ということは、ミレーユの予定外の事が起こっちまったのかい?
GM:同様に「ジャン=ピエール様も亡くなったはずでは?」とも言ってる。
アル:「転生しよう」と言って、女だけ切り捨てたんでしょうかね。
GM:さあ、どうでしょうかね。
アル:「私はジャン=ピエールの息子です」って言っちまえ。作り話でもいいんだ。
ジョセフ:私は作り話はしない。
アル:だって、吟遊詩人だろ!?
ジョセフ:…あ、質問!それに関する詩とか歌とかさ、思い出してかまいません?
GM:と言うより、前に思い出した歌があるでしょ?それは、それに関する内容なんだ。ジャン=ピエールが会えないときに、カトリーヌに送ったのが、その歌。
アル:それを歌ってやれ。
ジョセフ:やっと思い出した。じゃあ安物のリュートを出す、というボケはやめて、例のリュートを出して。

 これまでの消極的な行動を、いきなり歌を歌うだけでは許さないよ、ジョセフ君。GMはこの時そう思っていた。

カトリーヌ:やっぱり、あなたはジャン=ピエール様ではないですか?
ジョセフ:はい?これは父の形見なんですけども…。
カトリーヌ:そのリュートに付いている紋章は、フェルディナン公家のではないですか?
アル:あら、あら。
ジョセフ:え?目が点状態。
シンシア:君ー!叩っ切るよ!もう!
アル:なんで?敵なの?
シンシア:こいつ(ジョセフ)がトロイからよ!
GM:じゃあ、ミレーユが助言するよ「あなたはフェルディナン公家の血は引いてはいないでしょうけど、この際フェルディナン公家の人間になってしまいなさい」
アル:なるほどね。こいつを立てようってのか。
シンシア:アンタ、さっさとやりなさい!
ジョセフ:そういや、こないだの曲、覚えてますか?
ミレーユ:仕える家に伝わる曲ですから、もちろん覚えてますけど。
ジョセフ:わずかな記憶を頼りにね、とりあえず弾いてみましょう。
GM:じゃあリュートのね、うる覚えだから、−2にして下さい。
ジョセフ:出ねーよ  

 そして、ジョセフのプレイヤーの振ったダイスの目は、「18」!

アル:こいつ、ファンブルった!
ジョセフ:弦がブチッ。お!?
アル:最高!
GM:もしもし?ミレーユさんも、顔が青白くなってしまいますよ。
アル:感動だ。
ジョセフ:顔に縦縞が何本も入ってるんでしょ?
GM:『ちびまる子ちゃん』状態になってしまったよ。それはカトリーヌの方もびっくりしちゃうよ。
アル:ぶち切るとは中々ナイス。
シンシア:弾き方知らなかったんじゃないの?
GM:楽譜が読めない。
ジョセフ:アホ!15もあれば読めると思うけど。
GM:もちろんそうだけど。いや、そういう問題じゃなくて…
アル:そこでファンブル出すとはな。
GM:カトリーヌは首を傾げながら「確かその曲は、ジャン=ピエール様から送られた曲のような気がしますけど…」
シンシア:まだ怪しい。
ジョセフ:子守歌で聞いていた記憶があるんで…。
カトリーヌ:どうやら、あなたがジャン=ピエール様の様な気もしますし…。
アル:納得してもらえない。
ジョセフ:♪ジョセフ・アッテンボローってんや〜 チャカチャカチャカチャン! 違うって。自分でやってて腹の力が抜けてくるんだけど。
GM:ミレーユは「ジャン=ピエール様はお亡くなりになりました」と言う。
シンシア:ガーン!
ジョセフ:♪ジャジャジャジャーン
アル:悲しい音楽どんどん流すわけだね。いいかもしんない。
シンシア:怪物になって襲い来る?(笑)
GM:襲いかかってほしい?
アル:嫌だよ!一応、魔法の剣だけどさ。
カトリーヌ:でも、その曲は確かにジャン=ピエール様が私にお送り下さった曲ですし。ジャン=ピエール様がお亡くなりになるなんて。
アル:信じられないでしょ?
ジョセフ:私はこの曲を聞いて育ってきたもので…。
カトリーヌ:ご説明下さい。
ジョセフ:何だか家に伝わる、子守歌と聞いていたもので。
アル:もっと話を壮大にしてやれよ。
カトリーヌ:もしかして、ジャン=ピエール様はもうお亡くなりになって、あなたはその御子孫なのでは?(ああ、これじゃ答えそのものを言っちゃってるなぁ)
ジョセフ:それは分かりませんが。ああ!この切れてしまったリュートで弾いてるのを、聞いて育ったもので。
アル:こいつは、腹から生まれたんじゃないのか?何年たってるの?
GM:五十年。
ジョセフ:結構若いんだ。
アル:て事は、一代中に入ってるの?
GM:そうです。
アル:どっちにしろ、子孫がいるってわけだからね。兄弟とかいたのか?
GM:いたかも知れない。
シンシア:自分の家族がどんなのか、全然分かってないのかね?
ジョセフ:そうだよ。
シンシア:すごい男、あきれちゃう。
カトリーヌ:では、私がジャン=ピエール様を待っていたのは何だったのでしょう?早くジャン=ピエール様をお返し下さい。
ジョセフ:そ…そんなこと言われても…。
アル:俺らは関知できないからな。
シンシア:話を進めようって気がなさそうなんだもん。全然。
ジョセフ:だから、戸惑ってんだよ。
シンシア:戸惑うことも無いだろーに、もう嫌。

 さすがにこの辺りになると、周りのプレイヤー同様、私もかなりイライラしていました。

GM:いいよ。ミレーユが言います「ジャン=ピエール様はお亡くなりになったのです。あなたは現実を直視すべきです」
シンシア:(ジョセフを指差して)現実を直視してないのは、この者だ、この者!
ミレーユ:こんな所で、彷徨ってることはないのですよ。
ジョセフ:自分なりに対応考えてるんだけど…。顔は懐かしい感じがするというのはない?
GM:ちょっと君に似てるかも知れない。
アル:「腹から子供生んだことはおありですか?」と訊いてみよう。
GM:彼女は口をつぐみますね。
アル:ということは、あるって事だよな。
シンシア:てきとーに言っちゃえ、てきとーに。
アル:話を作るんだよ。
ミレーユ:さあ、お通し下さい。
ジョセフ:すいません。まだ話したいんで。
アル:我らはお通し下さるかな?
カトリーヌ:ここは、私がジャン=ピエール様と待ち合わせしてる場所です。その場所にあなた方をお通しするなんて。
アル:ジャン=ピエール殿は死んだのだ。
ジョセフ:ジャン=ピエールでしょ?一応確認のために「息子はいませんでしたか?」
カトリーヌ:いらっしゃいました。
ジョセフ:その名前は?
カトリーヌ:嫡男がジャン=ルイ様です。
アル:なに?ということは、結婚してたの?「この男は、あなたの子孫なのかも知れないのですぞ」
シンシア:こいつはジャン=ルイの息子なんじゃないの?
アル:多分な。
ジョセフ:庶子は?
カトリーヌ:そのことは、私からは言えません。何故なら私の名誉に関わるからです。
アル:え?はらまされたのか?
シンシア:この女の息子なのね。ということは、愛人の子か。
ジョセフ:それにしては年代が離れすぎてるぞ。
シンシア:コールドスリープか何かで眠らされてたとか…
アル:氷柱ですか。
ベル:《埋葬》という呪文もあるんだ。
ジョセフ:一応自分の生い立ちを説明しよう。自分はヴォーラルから来たこういう者で、父の名前はこれで、母は死別したらしいぞ、って。
GM:その話が真実っぽいんで「もう一度あの曲を、歌と共にお聞かせ下さい」つまり<演奏>と<歌唱>のチェックを。
ジョセフ:よーし。やったろうやないけ。
GM:詩はミレーユが知ってるよ。<歌唱>をこの人(シンシア)に振ってもらうのも可能。
シンシア:だから、歌を教えてくれればいいのさ、私に。
アル:すぐ記憶できる頭あるのか?
シンシア:大丈夫。<歌唱21>あるから。
アル:完璧じゃないか。
シンシア:何故ならね、こいつ(ジョセフ)に勝つために作ったキャラクターだから(笑)
ジョセフ:リュートでやるんで、(ミレーユに)「すいません。歌唱お願いしまーす」
GM:ミレーユは横笛吹くから。
ジョセフ:よーし、両方やったるわ。しかし、−2というのも痛いんだよな。
アル:失敗するぐらいならね、歌を譲った方がいいと思うよ。
シンシア:そうだぞ。譲った方がいいよ。ニコニコニコ。
ジョセフ:<歌唱16>あるんだよ。だからやります。これは見せ場と見たから、私は。
シンシア:アンタの見せ場はとっくに始ってるの。
GM:一回失敗したから、リュートは−4で振ってね。
ジョセフ:じゃあメロディーは、ミレーユさんお願いしまーす。
シンシア:じゃあ人間カラオケやろうかな。♪ワーワワワワ〜
アル:いいかもしんない。
GM:じゃあミレーユ・・・完璧だぞ。演奏はクリティカルだ。
アル:うわー。
ジョセフ:歌唱行きまーす・・・あー良かった。8成功。
シンシア:人間カラオケ・・・成功。
GM:美しい歌声が、地下聖堂に響くわけだ。
アル:CDに入る音のような。
GM:やったね。
ジョセフ:あー、成功しました。ちょっと焦ったけど。
GM:カトリーヌは涙を流しながら「やはりあの方に縁のある方だったのですね。あなたの言葉を信用しました。どうぞお通り下さい」
アル:見事。天晴れじゃ。
GM:「この先の部屋にあるものは、あなたの所持品にしてもいいですし、お仲間に分け与えてもよろしいですよ」と言って、スッと消えていきます。
ジョセフ:その前に、修繕したいと思います。弦を。
GM:リュートね。弦のスペアは持ってるの?
ジョセフ:この安物のほうから。

 ちょっと曖昧な感じもするけど、カトリーヌとの対面は終了したことにしました。ジョセフが生い立ちを語ったことで、カトリーヌが納得したと考えてください。周りのフォローの方、ご苦労様でした。
 まあ、確かに、これは一種の賭けではあったのです。いきなり知らなかった生い立ちを知らされたら、確かに驚くでしょう。でも、これはストーリーを楽しむゲームだと言うことを忘れてはいけません。




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