2.栄光と代償

アル:さーて、次の敵だ。
シンシア:もしかして、これから対皇帝陛下戦があるんですか?
ベル:もうすぐ君が疲労するだけだ。
シンシア:疲労って、どのくらい?
ベル:5。
GM:疲れさすのが、私の目論見だったんだよーん。
ジョセフ:と言っても、疲れてるのがほとんどいないって話。
アンディ:全然いません。
ジョセフ:皇帝に対してはちょっとつらそうなので、弓矢に持ち替えます。
GM:(何で室内で弓使うかなぁ?)
アンディ:皇帝って戦士系?
ベル:コントニウムだから、何でもできる。
アル:「筋力」は俺が飲むべきじゃなかったな。
シンシア:体力5点回復してもらわないと、剣振れないんですけど。

 《倍速》のために減ったシンシアの体力を、アンディが《体力賦与》で全快させたため、アンディのパワーストーンが空になった。

アル:後は寝てていいぞ。あいつ(シンシア)がやってくれる。
シンシア:え?
アル:だってさ、『刺し』が2Dだろ。
シンシア:ひどいよね。ハアハア息ついてるところに「まだ戦え〜」(笑)
アル:働け〜。
シンシア:まだやるのー!
GM:皇帝は「ついに、我が正体を見せるときが来たか!」
ベル:さりげなく、こいつ(アンディ)にパワーストーンの指輪渡すから。
アンディ:はい。
GM:他の人は?
ベル:会話モードだ。
アンディ:《倍速》の準備できるのかな?
ベル:知らん。訊け。
皇帝:シャーバックの街を落とした後に、わしは皇帝とすり替わったのだ。
ジョセフ:本来の皇帝は、どこにおるねん?
GM:「本来の皇帝など、死んだ」つまり、この皇室の者は皇女しかいないんだ「わしは魔界の帝国を、地上に築くためにやってきたのだ」
シンシア:そんなことはさせないわー!
GM:「ゆくぞ!」翼がガシッと生えて、
アル:またかよ〜。
ジョセフ:そうしてる間に、狙いつけときます。
GM:ごっつい悪魔の姿になります。

 ついに、悪魔ドルトメットとの対決の時が来ました。

GM:アンディの頭に声が響くよ「杖を持って、邪を打ち破る祈りを捧げよ。その杖には破邪の効果があるのじゃ」
アンディ:じゃあ、祈ります。祈りって、何ターンぐらいやればいいの?
GM:その杖で触れるの。
アンディ:その、相手の悪魔に?
GM:そう。
ベル:杖で攻撃だ。
アル:<杖>技能あるの?
アンディ:無いよ。
GM:<杖>はね、敏捷度−5か<槍>−2。どっちか高いほうに託すという手もあるよ。
シンシア:<槍 14>。持ってるのは私しか…また私!
ベル:私もあります。<槍 14><杖 12>。
シンシア:彼が…。
ベル:装甲あるじゃん。
シンシア:また私?死にに行ってるような…。
GM:全部シンシアに任せるのか。すげえパーティー。
ベル:当たり前じゃん。私は宗教的に違うんだから、そんなの持ってるほうがおかしい。
GM:皆、太陽神に選ばれた人って言ったのに。
シンシア:いい、いい、もういい。私がやればよろしいんでございましょう?←ヤケ
ベル:そうだよ。
シンシア:どうすればいいの?
ベル:触れるの。
シンシア:でも動くの遅いよ、私。
アンディ:はい、渡しました。
GM:何て協調性の無い奴らなんだ。名前が歴史の教科書に出てこないぞ。
ジョセフ:「シンシア・ゲイナーと仲間達」になる。
ベル:いいよ。俺が行くよ。
GM:別に、君にとは言ってないよ。
ベル:いいっす。俺っす。杖は2ヘックス?1ヘックス?
GM:1ヘックス。
シンシア:いいの?
ベル:いいぞ。
GM:悪魔ドルトメットは、翼で祭壇の上から、バサバサッと降りてくるよ。イニシアチブの勝負だね。
シンシア:6。
GM:<戦術>あるから速いね。マスターの左隣りなんだから、必ず俺が最後じゃないか。
シンシア:いつもここだもん。
GM:そうだね。どうぞ。
シンシア:とりあえず、大振り・・・はずした。
アンディ:《倍速》準備。1ヘックス移動する。
ベル:(皇帝の背後まで移動して)ケツを取ったから、攻撃されないぞ。
シンシア:尻尾あるかも知れない。
アル:俺、2で(2ヘックス移動)。
ジョセフ:アンディ、そこ来んな。頭撃つぞ。
ベル:だから、矢はいらないっちゅうの。皆で囲んでタコ殴り。
シンシア:そうそう。
ジョセフ:いいよ。強引に撃っちゃうから。
アル:マジかよ。
アンディ:俺に当たるって。ちゃんと命中させなかったら、お前に火球ブッ放すからな。
GM:やってみ。5m離れてるから−2。大きさは大きいからそのまま。
ジョセフ:・・・セーフ。
GM:当たった?すると、矢はクルッと回転して君の方に飛んでくる。
ベル:あ、《矢返し》!
ジョセフ:「燃えろ」って言ってても?
GM:当たり前じゃん。これは魔法だもん。君に突き刺さる。
シンシア:『よけ』できないの?
ベル:一応できる。でも君の防御は盾無いから、6以下だ。
ジョセフ:失敗。
GM:自分でダメージ出して。
ジョセフ:・・・3ね。防いだ。
ベル:どんどん矢撃っていいぞ。

 これは言わば、ジョセフの協調性の無い行動に対する、警告の様なものです。ちょっと協調性が無さ過ぎると思ったので、こういう処置を取りました。マスターは、時にはこういうのも必要だと思いますが、どうでしょう?

GM:じゃあ、悪魔の攻撃。爪、爪、尻尾・・・シンシアに爪二回、ベルに尻尾命中。
ベル:成功。
シンシア:二回防いだ。ファンブル以外成功だから。
GM:それから、杖の効果の準備は3秒ね。レベルの高い《悪魔退散》と見なすから。
ベル:どのみち…使えないなあ。まあ、いいや。どうでもいい。
アル:そうすると、消滅するの?
GM:うん。神の声がね。
アル:神の声が失敗する場合もあるわけだ。

 2ターン目。イニシアチブはマスターが取った。

GM:では皇帝行くぞ「我が父なる破壊神。汝の敵に、破壊の息吹を!」
アル:それってどこに?
ベル:《爆裂》。
GM:周りの直径5ヘックスに。『よけ』だけか(範囲内にいたのは、シンシアとベルだけだった)。
アンディ:良かった〜。
シンシア:受動防御だけでしゅ〜・・・失敗。
ベル:成功だよーん。
GM:シンシアは8の叩きだ。
ベル:俺っちは?
GM:君の方は、4の叩き。
ベル:4〜!1点も来ちゃったじゃないか。
GM:それは、別に平気じゃないか。
ベル:俺は避けたから、後ろに一歩下がったということで。あと、意志集中しなければ(杖の力のため)成功だ。偉い!神のごとき少年だ。
アル:神童と呼んであげよう。
シンシア:じゃあ、行くよーん・・・二回成功。
GM:はーい。
シンシア:「はーい」じゃなくてさ、かわしなさいよ。
ベル:実は、あんまり意味が無いと思うぞ。今攻撃してるの。
シンシア:何で?
ベル:そんな気がする。
シンシア:そうなの?
ジョセフ:うん。
アル:なるほどね。
シンシア:駄目なの?
GM:いや、ダメージどうぞ。
シンシア:6の11。
アル:それは、3ターン後って事ですか?
ベル:だね。攻撃が当たればね。

 3ターン目は特に変化は無し。一行は悪魔を取り囲む形になった。
 4ターン目。アンディはアルに《倍速》をかけた。また、準備の終わったベルの杖は…。

ベル:俺の杖は完璧発動。全力だね。12が二回と14が一回と、どっちがいい?
ジョセフ:14。
ベル:・・・失…敗!
シンシア:(フィギュアの状態を見て)これってリンチじゃない?
ベル:やべっ。これだと《爆裂》くるよーん。
アンディ:ベジータアタック。

 再び悪魔は《爆裂》を使い、アルが少し怪我をした。
 5ターン目。ベル以外の全員が武器で攻撃して、悪魔の注意をそらしていると…。

ベル:そっか、君ドーピングしてるから、槍技能も上がってたんだ。
シンシア:薬はどれくらいもつの?
GM:1時間。
シンシア:じゃ、まだもつね。
ベル:渡したいな。
シンシア:どうぞ。隣にいるんだから、剣をカランと置いて受け取るのって、一秒じゃ不可能?
GM:不可能。相手見なきゃ駄目なんだから、視覚判定。
シンシア:視覚?…駄目。分かった、あきらめなさい。
ベル:まあ、いいや。当たんないなら当たんないで。準備。
GM:何?準備って?
ベル:発動の。
GM:しなくていいよ。ずっと光ってるから(杖の力です)。
ベル:・・・当たりぃ!クリットじゃないよ。
GM:関係ないよ。当たればよし。
シンシア:「グオオオー」とか言ってるわけだな。
GM:光に包まれて「グオオオオー」と言ってるよ「おのれ〜。太陽神め!」
シンシア:燃えつきてしまうと。
GM:そう。光に包まれて、消滅していくわけだ。
一同:消滅しちゃうの!?
ジョセフ:つまらん。弱体化するって言うんだったら、話は分かるけど。
シンシア:もう終わり!
ジョセフ:ドラゴン戦がメインだったの?実は。
GM:そう。
シンシア:死んでしまったの?
GM:さようです。
ベル:俺はデーモンスレイヤーと呼んでくれ。
ジョセフ:(シンシアに)ドラゴンスレイヤーと呼んであげよう。

 ついに最後の敵を倒した。おそらくプレイヤーは皆、そう思ったのだろう。次々とペンをしまい始めた。しかし、そんなプレイヤー達を、内心笑いながら見ているマスターがいた。

GM:さあ、まだ残ってるよ。こんなんで終わるわけないでしょ。
アル:え?
GM:皆さん聴覚−4で判定してください。
アル:マジで来んの?
アンディ:邪神が来るんじゃない?もしかして。
ベル:失敗。
シンシア:失敗しました。聴覚とか視覚とかで、成功するわけないんだ。
アル:聴覚?・・・あ、失敗。
ジョセフ:それでも3成功しました。
アル:俺の《倍速》はどうなんの?
GM:切れてるから、体力−5。
アル:じゃあ、まだ武器持てるや。薬の効果があるから。
ベル:そうだね。
GM:成功は一人だけ?ジョセフには分かる。後ろで人の気配がする。
アル:「誰だ」とか叫んでくれよ。
ジョセフ:後ろにいるぞ。
シンシア:それはね、きっとディオルドだよ。
ベル:ガリューサだ。
アル:あの僧侶女じゃないのか?
シンシア:ミレーユ?
アンディ:全員後ろ振り向く。
GM:すると正面にいるのはね、誰あろう、サラ・クリューガーです。
シンシア:なんですってぇぇぇぇ!
アンディ:誰それ?
シンシア:サラ・クリューガーは、お姫様でございます。
ベル:実は、それが悪魔だった。
シンシア:それは意外なオチだね。
GM:でね、サラは「シンシア、どこ?」って言ってるよ。
アル:あら?盲目になったの?それとも誰かが化けてるのか知らねーが。
アンディ:化けてるんだ。
ベル:狂ったんだな。
アル:お前は使命だもん。
シンシア:やっぱり死んじゃうのか。大丈夫だよ。防護点厚いから。
アル:♪それは使命〜
シンシア:こっちでございますぞ。
GM:そう言うわけね。すると、
ジョセフ:口がグワーッと裂けて?
GM:違う。サラのね、肩をつかむ、一人の男がいるわけだ。
アル:ガリュガリュ君ですか?
GM:よく分かりましたね。
アル:嫌いですから。ちょっと恨まれてるからね。おっかないんだ。
ベル:君はソーサラースレイヤーになるんだ。
シンシア:お…お前はー!
ジョセフ:リムリムはどうした。
GM:彼は言いましょう「わしの計画した野望を、全て邪魔しやがって」
ジョセフ:邪魔だったの?ひょっとして。
GM:邪魔だよ。味方をどんどん倒していくし(今頃何言ってるんだ)。
シンシア:所詮、そのような企み。
ジョセフ:私らには通用せん。
ガリューサ(GM):その返礼として、ロワードに災いを起こしてやろう。
シンシア:起こさんでよろしい!
GM:ちなみに入り口のほうにいるから、20m近く離れてます。
アル:誰も手が出せないって言うんですね。
シンシア:ああっ、嫌な人だね。
ジョセフ:こっちのお姫様は?
GM:そっちは、まだ気絶してる。
ジョセフ:じゃあ、救っときましょう。
アル:手助けしてやろう…20mは届かんわ。
シンシア:こら、ガリューサ!こっち向けぇ!
GM:向いてるって。正面にいるんだから。
ベル:君(アンディ)には《火球》がある。
ガリューサ:この娘には《幻惑》の呪文をかけて、状況を分からなくしてあるのだ。
シンシア:やい、ガリューサ。あたしと勝負しないかい?
ガリューサ:騎士とまともに戦う魔術師がいるか。愚か者め。
ベル:愚か者め〜。
シンシア:どうせ魔法使うんだろうが。あんた達もこうやって時間稼ぎしてるんだから、その間になんとかしなさい。
ベル:俺がこいつに杖を渡す。
ジョセフ:矢撃っていいですか?ドタマ燃えろ。
GM:いいよ。…頭は−5。距離−6。
アル:まさか、また《矢返し》が。
ベル:もう撃っちゃうの?
アル:頭じゃない方がいいんじゃないの?
GM:いや、サラに刺さる危険性もあるよ。
シンシア:それは処刑だね。
ベル:さらばサラ。君のことは忘れないよ。
アル:王女は死んだな。
シンシア:跡継ぎがいなくなっちゃう。
ベル:王位継承権のある人は、もっといるよ。二十位とか三十位とか。
シンシア:変なのが出てきちゃうじゃない。
ベル:君にもあるかも知れないだろ。
シンシア:いらないもん。
ジョセフ:頭はやめよう。
GM:前に障害物があるから、−2。
ジョセフ:17の−8か。まあ、ファンブルはしないでしょ・・・当てた。
アル:まさか、また《矢返し》?
GM:よく分かったね。魔術師ってのは、そういうの持ってるもんなんだよ。
ジョセフ:そんなに、とっさに反射できるのか?
GM:この魔法は一分もつんだから。
ジョセフ:すんましぇん・・・(ダメージは)1。
GM:クルッと来て、カンって感じか。
ジョセフ:いやあ、ギャグばっか、かましてます。
ベル:じゃあ、《火球》も意味が無い。

 ガリューサの《矢返し》は、最初から予定してのことです。皇帝の時が効果的だったので、少しクドかったかも。《矢よけ》の方が良かったかもね。

アル:じりじりと、にじり寄るぞ。7メートル。
GM:そりゃ無理だよ、おやっさん。じゃ、行くぞー。ガリューサは呪文を唱えました。サラがね、
ジョセフ:ガクッとなるんでしょ?
ベル:ゴブリンになった。
シンシア:それはすごいね。
アル:こっちをサラに襲わせる気?
GM:氷の柱に包まれ、閉じ込められていくんだ。
ベル:アイスコフィン。
シンシア:格好いいじゃない。
GM:そして地下に、その氷柱が埋もれていくんだ。
シンシア:あ〜。埋もれていく〜。
ベル:早くガリューサを倒せ。
ガリューサ:このロワードの王女は、四百年の後に目覚めるであろう。
アンディ:うまいなあ、伏線が。
アル:現代のシナリオって事ですか?いやらしい。
GM:じゃあ、杖がシンシアに話しかけるぞ。
シンシア:はいはい。
GM:「もし王女を助けたいなら、汝の何かと引き換えに、力を使わせてやろう」
ベル:命だ。
GM:「それによって、あの呪いを解くことができるかもしれん」
シンシア:結局死んじゃうのか。生かしたかったのに、このキャラクター。
アル:いいじゃん、そのままでいれば。命はやれね〜。
ベル:命以外のもの、あげればいいじゃん。
ジョセフ:形見の剣。
GM:記憶だ。Dボゥイだもん。
シンシア:どっひゃー。こういうオチが待っていたのね(笑)
ベル:意志を失って、一生パープー状態。
GM:命と記憶と意志。
アンディ:汝はどれを選びますか?
シンシア:記憶のほうがいいなあ。
GM:はい、分かりました。杖は君の手元にやってきます。
シンシア:やった〜。
GM:その杖を、氷柱に当てればいいよ。
シンシア:氷柱ズブズブ埋まってるんじゃなくって?どうすりゃいいの?
GM:<槍>−2を大振りで。
シンシア:・・・はい、駄目でした。
アル:何やってんだ、君は。
シンシア:出ないよ、普通。
GM:サラ・クリューガーは、地下に埋もれていきました。
アンディ:あー。可哀相過ぎるなぁ。
アル:記憶は残ったままなんだね?
GM:そう。
アル:残念。
ベル:実は距離も届かないんだよね。
GM:本当はね。だから奇跡だったんだ。
シンシア:出せるか?
GM:不満があるんだったら、ガリューサが呪文唱えてあげる。
シンシア:不満じゃないよ。ガリューサと戦えないの?
ベル:戦っていいぞ。
アル:ショックでかいからね。
GM:戦えるよ。でも、こっちが先攻撃するよ。
シンシア:もちろん。
ベル:《脱水》だ。
GM:よくお分かりで。
ベル:3D−3。防護点無視。

 見事にシンシアは抵抗に失敗した。ガリューサの魔法で、体内の水分を奪われていく。

アンディ:鬼ですね。
シンシア:あんまりだなぁ。
GM:14点ダメージ。
ベル:痛いぞ。
アンディ:ポカリスウェット飲みなさい。
GM:転倒と気絶判定。
シンシア:両方成功。
GM:やるじゃん。いいぞ。
シンシア:いいぞって言われてもね、距離あるしね、近寄れないよ。
アル:俺は後ろ向いて逃げたい。
シンシア:どうすりゃ良いんだろう。
ベル:知らん。
アル:俺、でっかい奴の陰に隠れてるから。でも「自信過剰」なんだ。言っちゃおうかな。
ジョセフ:言ってみそ。
アル:やだよ。《脱水》かけられたくないもん。
ベル:大丈夫。魔法は1ターンに一回だ。このターンはかけられない。
アル:そうか「てめーの弟子を殺ったのは、この俺だぜ。かかってきな!」
GM:うっ。挑戦するとは。
アル:嘘。そんなこと言わない。
ジョセフ:意志判定でチェックするしかない。そういう台詞言うかどうか。
アル:一生狙われるじゃないか。成功しろ・・・よっしゃー!押さえた。

 この状況に対して何もできない一行。アルは臆病のようになってるし、シンシアは「パトリックは?」などと言ってるし。無茶をすれば何かできただろうけども、マスターはこの先の流れを、すでに作っていたのでした。プレイヤーの皆さん、すいません。

GM:と言うことで、君らが何もできないところを見ると、お決まりのパターンになるわけだ。
アル:バイバイですね。
GM:今度は、そのガリューサの前に現れる人影があるわけだ。
アンディ:またかよ。
シンシア:何それ。何人出てくるのよ〜。
アル:リム君だ。偉いぞ。
GM:それが、女魔道士リムなわけだね。
アンディ:もう、助けてほしいなぁ。
リム(GM):ごめんなさい。私の力が及ばないばかりに、王女を助けられなくて。
アル:オッケー。俺らは助かった。
シンシア:何ということを…
リム:でも、シンシアが妹と戦うのが宿命だったように、私もガリューサを倒すのが宿命だったのよ。
シンシア:ほう。
リム:これから彼を、魔法で封じ込めて倒すことにするから。
アンディ:偉い。
GM:その代わり、リムもね、
アル:死ぬんだろ。
GM:そう。呪いをかけられたわけだ。ガリューサを倒すと、リムも死ななければならない。
アンディ:可哀相すぎる〜。
ベル:さらばリム。君のことは忘れない。
アル:「死ぬな〜」と叫んでやろうか「俺がな、この先、何年生きると思ってるんだよぉ」
リム:ありがとう。私も、もう少し普通の生活がしたかったわ。
アル:そうだろう?まだ、俺二百歳なんだぞ。
リム:でも、私も宿命をまっとうしなければならないのよ。
ジョセフ:言おうとした言葉を、飲み込んであげよう。
GM:と言って、リムとガリューサは、
アル:「バイバイ」俺、ショックが大きいんだけど。今回の話といい、
GM:「さようなら」と言って、シュッと消えちゃう。
アル:二人も死人が出ちゃったよ。どうすればいいんだ。
GM:と言うわけで、寺院の話しはおしまい。敵は全てやられましたね。
ベル:オッケー。
アル:俺は放心状態で、出てきてあげよう。
ベル:俺は皇女を連れて出よう。
アンディ:外に出ると何があるの?
ベル:兵隊がいっぱいいるの。
GM:皆がそれぞれの国の旗を揚げて「ついに悪の帝国に勝ったぞー!」
シンシア:凱旋だ。凱旋しよう。
アンディ:あまり喜ばないで、出ていく。
シンシア:とりあえず、王様に報告。
アル:バカヤロウ。皇女連れて行けるか。
シンシア:いいんじゃない?殺しはしないでしょ。
ベル:皇女殺すっつったら、俺王様殺すもん。
アル:なるほど。

 連合軍に攻撃をしかけたテグーンの青竜は、ザムス騎士団と戦い、ザン=タルカに止めを刺された。
 さて、国王の下にやってきた一行は、戦いに勝利した旨を報告した。

GM:もちろん王様は手放しで喜ぶんだ「よくぞ地上に平和をもたらしてくれた。君達こそが、選ばれし英雄だ」
シンシア:でも、姫様は死んじゃったんでございます。
国王(GM):何じゃとー。私の娘がぁ。
アンディ:四百年後には蘇るから、大丈夫。
GM:「おう、そうか」って言えるわけないだろ。
シンシア:きっと四百年後に現れるその日まで暖かく見守っていくしか、我々に残された道はないのです。私の能力が足りないばかりに。
国王:そんなことはないのだ、シンシアよ。そなたの力があったからこそ、地上に平和がもたらされたのだ。
アル:それはちょっと違う。
ジョセフ:それはちょっと言い過ぎ。
シンシア:ビシッ。
国王:我が娘達は、平和のための犠牲になったのだ。誇りに思わなければならない。
アル:そうだ。犠牲は多すぎるぞ。

 かくして戦勝記念祝賀会が開かれたが、ロワード国王クロヴァンス3世は少しの間しか出席しなかった。

GM:一応戦争は勝ってバンバンザイ。この五人は誰も死ななかったからね。
シンシア:死にそうになった人はいたけどね。
アンディ:選ばれてたから、死なないんだ。
GM:では、この後のことを言いましょう。ロワード国王はこの戦争を機に、自分が不甲斐ないことが分かったので、
ジョセフ:退位すると。
GM:そう。王位を、自分のせいで反乱を起こさせてしまった王弟の嫡男、セアル2世という人に譲ると。
シンシア:うーん。
GM:皇女ハディージェは戦争が終わった後すぐに、自分が太陽神の信者になることを宣言して、テグーン皇室を廃止する。そしてテグーンはこの戦争で、事実上滅亡したと。
アル:俺は金を貯めて、フェアリーを蘇らせないと。
ベル:腐敗しないようにしなきゃ。
アル:それは不可能。
GM:そう言えば風の噂で、リムとガリューサが共に死んだというのが、伝わってきた。
アル:とりあえず死体を捜しに行くかな。命も長いことだし。

 後にシンシア、ジョセフ、アル、ベル、アンディの五人は、暗黒戦争で最も活躍した英雄として、『不死鳥の刃』と呼ばれるようになる。



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