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「はい」

 そう言って差し出されたのは、金色のリボンとピンクの紙でラッピングされた包みだった。

「……なんだ、これは?」

 少し音のする、自分の両手に収まった包みをしげしげと眺めながら、首を傾げて問う。

「今日は二月十四日――知らないわけじゃないでしょ? もしかして、本当に知らない?」

 ゆっくりと首を横に振る。

 知らないわけではない。

 数はあまり多くないがもらった事がないわけではなかった。

 中身も、知っている。

「けど、僕は甘いものがあまり……」

「知ってるよ〜」

 自分の言葉を遮ってにこにこと微笑む義姉。

 自分の手から包みを奪い去り、素早くリボンを開けて「はい」ともう一度手渡された。

 想像していた通りのチョコレートが、様々な形と大きさで並んでいた。ほとんどが、一口サイズだ。

 ……甘く、ないのか?

 とりあえず、チョコレートをひとつ、口の中に放り込んでみた。

「うっ……!?」

 想像とはあまりにも違う味に、思わず口元を押さえる。

 不味いわけではない。

 それに、彼女は甘くないとは言わなかった。

 しかし、これを甘いと言っていいのだろうか?

 あまりにも甘すぎる。

 クソ甘い。

 少し涙目になって前を見ると、義姉がくすくすと微笑っていた。

 ……一ヶ月後には絶対、復讐してやる。

 そう心に誓いながら、クソ甘いチョコレートをもうひとつ口にする。

 泣きそうなほど甘かった。

 めちゃくちゃ美味かった。



 to be CONTINUED……

 

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〜後書き兼裏話〜

 突発的エミリリです(^^;) 今回は構想三十分(思いついたと時にゃ、もうこの日は過ぎちまってたけどねぃ)、執筆一時間という脅威のハイペースで仕上げてしまった……。テスト中だっつーのに、何しとんねんワシって感じですわ(爆)
 ……正直わけわからんです、はい。名前出てこなかったのは意図的ではなく、書き上げてから気づきました(笑)
 今回はほのぼの系ってことで背景と文字色を変えてみました。……某サイトのエミリリ小説の影響受けまくりです(^^;)
 さて、次回の更新予定日は三月の初めです。サボッた分、今回は頑張ろう(……かな?)

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