春。
桜咲き誇り、舞い散る春。
「春だなぁ…」
舞い散る桜を見ながら若干遠い目をして爽やかに笑いつつ、つぶやいたのは
忍術学園では見かけるのも珍しいアマミノクロウサギこと6年生、立花仙蔵だった。
「あぁ、春だねぇ…」
同じくわざとらしーぃほど爽やかに笑ってそれに答えたのは手入れの良くなさそうな
まげと、ぶっといまゆが特徴の七松小平太だ。
仙:「就職活動しなくちゃなぁ…」
小:「そうだねぇ…」
仙:「去年も同じ事言ってなかったかなぁ…」
小:「足掛け13年くらい就職活動してるからねぇ…」
仙:「景気のいいときもあったのになぁ…」
小:「『落乱』も『忍たま』も年とらない漫画だからねぇ…」
仙:「俺らこれからも永遠に就職活動かぁ…」
小:「地獄のような毎日だねぇ…」
仙:「あと1年忍術学園に入るのがはやかったらなぁ…」
小:「仕方ないよねぇ…」
このような不毛すぎる会話を、始終爽やかな笑顔で(実はヤケなのかもしれない?)
交わしていた二人の耳に突然、
「こまつだくーーーーーーーーーーーーん!」
という怒鳴り声が聞こえてきた。
そしてまだ爽やかな笑いを浮かべて並んでいる二人の前を
「許してください吉野先生ーーーーーーーーーー!!!!」
「今日こそは充分反省してもらいますよーーーーーーーーー!!!!」
という声を発するなにかが高速マッハで駆け抜けていった。
後に残るは一陣の風と爽やかな笑いのままの二人。
………しばらくして。
「なぁ、小平太」
「ん?」
「あの事務の人さぁ…」
「うん」
「やっちゃおうか☆」
「うん、やっちゃおう☆」
そうして笑った二人の笑顔は…………………黒かった(笑)。
みんなっ、就職困難なこのご時世だけど、人殺しはいけないよっ☆
ちゃんちゃん♪
―了―
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