弱虫と王子と自称隠者の死闘・後編







 一方その頃、崖に落ちた3人は凹凸の激しい山道を登っていた。だが、最初は大変そうだとか弱腰になっている人間が居たものの、実際に登ってみれば少しハードな山登り程度のものだった。当然暫く登っていると下を見れなくなってしまうのは確かだったが、ただ登るだけなら大したことは無かった。彼らにとって問題だったのはむしろ、魔物の方だった。
「む、また魔物か! バースト、壁になれ!!」
「ま、またぁ〜!? 怖いよぉ〜」
「一番の筋肉達磨が壁にならずに誰が壁になる!!」
「くっ……そこだっ!!」
 敵が出てくるたびに打たれ強いバーストを壁にし、後ろからアンリが弓で仕留める。クン=ミンは偉そうに命令をしているが、彼の得意な石の雨を乱発すれば崖崩れを起こしかねないため実質役立たずである。一応念のために彼も弓を持っているが、普段術ばかり使っている彼には威力も命中率も当てにならない。そしてバーストは刃物を持つことすら怖がるので、殺傷力の低い杖で適当に殴ったり補助術を使ったりしているだけである。つまり、実質魔物を倒せるのはアンリの弓のみという情けない状態だった。
「ふ、策が決まればこんなものだ」
「クン=ミンさん何もしてないじゃないですか」
 魔物の絶命を確認し、クン=ミンが誇らしげに語ると即座にアンリのツッコミが入る。実際魔物を倒したのはアンリなのだから言われても仕方ないが、アンリの目は明らかに「仕事しろ」と訴えているようでもあった。
 こいつこんなに毒吐きキャラだったか? と思うものの言われたことにいまいち反論の余地が見つからず、クン=ミンは半ば八つ当たり気味に縮こまったままのバーストの頭を弓で突く。
「魔物はもう倒したぞ。いい加減顔を上げろ。貴様が正気に戻るのを待たねば、我々は先に進めないのだぞ」
「うぅ……わかりましたよぉ〜」
 ちなみにバーストはクン=ミンによって戦闘の最前線に立たされ、敵の攻撃を一身に受けていた。ただでさえ弱虫なのに一人で敵の攻撃を受けていては恐怖で縮こまるのも当然なのだが、クン=ミンにとっては当然ではないようだ。
「バーストさん、大丈夫ですか? すみません、壁になんてしてしまって」
「だ、大丈夫だよ。傷くらい自分で治せるし、僕は頑丈なのが取り柄だから」
 普段の戦闘でもあまり打たれ強くないアンリは頑丈なバーストやヌアージなどの後ろにいることが多いが、今はバーストしか居ないため余計に罪悪感が沸いてしまったようだ。何度も頭を下げるアンリと、どもりながら大丈夫だと答え自分の傷を癒すバースト。見ているだけならそこそこ微笑ましいのだが、今は本当にそんなことをしている場合ではない。のんびり話をしている暇があるなら一刻も早く上に登って仲間と合流すべきなのだ。
「傷が癒えたならすぐに行くぞ。先程も告げたが、魔物はこちらの都合など考慮してくれない。一刻も早く谷を抜けてアーミック達と合流しなければ、その程度の傷では済まなくなるぞ」
 クン=ミンの言い分は確かに正しい。壁にもなれず、敵を効率よく倒すことも出来ず、ただ薀蓄垂れるだけの人間が言っても非常に鬱陶しいだけだが。
 何となくカチンとは来るものの、バーストは弱虫ゆえに反論を口に出来ず、アンリも物申したい気分だがクン=ミンの言い分も正しいと思うから、口論になるようなことは言わずに大人しく従うことにした。
 だから、この後アンリが言ったことは本当に他意など無い。実に的確にクン=ミンの神経を逆撫でさせる言葉だったが、本人にはその意図は無いのだ。
「クン=ミンさん、もう少し弓をちゃんと当ててください。僕一人で敵を倒すのは効率が悪すぎます」
 悪気は無くとも、また本当のことであったとしても、言うべきタイミングや相手、言い方を考えなければならない。残念ながらアンリにはまだそういった気遣いが上手くできない。本人としては言うべきだと思ったから言ったのだが、相手と言い方が悪すぎた。
「あああああアンリ君、あんまりそういうことを言っちゃ駄目だよ〜」
「駄目ですか? でも実際クン=ミンさんが弓を当ててくれればもっと早く敵を倒せると思うのですが」
「だからクン=ミンさんは術士だから弓はあんまり上手くないんだよぉ」
 アンリに加え、バーストもいまいち気遣えていない。最もバーストの場合は怖い人を怒らせまいと必死になるあまり、言葉を選ぶ余裕も無くなっているというのが本当のところである。更に彼の残念なところは、人を怒らせると怖いとわかっているのに、怒らせまい怒らせまいと緊張するあまりに逆に怒らせるような言動をしてしまうことがあるというものだ。弱虫の癖に墓穴を掘ってしまうという非常に残念な彼の性質が、彼をより一層不幸にしているのかもしれない。
 当然、それらを聞いていたクン=ミンも黙ってはいない。
「よく言った。一連の言動、私に対する挑戦と見なすぞ」
 バーストが短い悲鳴を上げる。彼の背後(でありアンリの正面)には、青筋を立てて術を唱える準備をしているクン=ミンの姿。
「確かに私は術士だ。更に言うなれば肉体労働は専門外だ。本来ならばこのような山登り自体必要なかったものを、どこぞの筋肉達磨やその他の愚か者共の所為で無駄かつ無意味な行動をすることになってしまったことに文句の一つでも言いたいところではあったのだ。それを一応黙っていれば調子に乗って……」
「文句ならずいぶ……むがっ」
「これ以上怒らせないでよぉ〜!!」
 クン=ミンの殺気混じりの声にも一切臆することなく反論しようとしたアンリの口をバーストが塞ぐ。しかしそうしている間にもクン=ミンは何かの術式を組み立てている。
「貴様らには一度、我が力を思い知らせるべきのようだな」
「僕達を倒して、一人で上に戻れるなら好きにすればいいと思いますが……」
「貴様の覚悟、この耳で聞いた! 安心しろ、骨だけならば拾ってやる!!!」
「ひぃぃっ!!!」
 クン=ミンの術が完成しようとしたその時、アンリは素早く弓を構えクン=ミンの方角に矢を撃った。遂に本格的な仲間割れになってしまったかとバーストが青ざめ、クン=ミンも慌てて術を取り消して身構えた。が、矢はクン=ミンではなくそのすぐ横を通り抜ける。
 背後で何かに矢が刺さる鈍い音がして振り向くと、クン=ミンの背後に魔物が接近していた。魔物の気配に気づかなかったことに舌打ちしつつ、どうやら自分を助けてくれたらしいアンリに向き直って複雑そうな表情をする。
「礼は言おう。感謝する」
「お礼なんて要りません。仲間を助けるのは当然のことだと思いますから」
「……」
 淡々と、まるで当然とばかりに真っ直ぐな目で口にするアンリに、クン=ミンは目を細めた。
 会ったばかりの時は国と親を失い落ち込むばかりだった少年が、この短期間で随分と変わったものだ。果たして良い方向の変化と言えるのだろうかという疑問はあるが、何事にも物怖じしなくなるのは国を統べる者には必要な性質だろう。当初の頼りないばかりの少年だった時よりは良いのではないかと思える。もの凄く生意気になったとも思うが。
「まずは元居た場所に戻ろう。ある程度まで上に行けば、上に居る奴らも手を貸してくれるだろう」
「あ、はい」
「ま、待ってよぉ〜、置いてかないでー」
 言うなり先に進むクン=ミンと後を追うアンリ、そして彼らに遅れて慌てて続くバースト。彼らの珍道中はその後も暫く続いた。




 一方その頃、アーミック達は急いで村に行き、綱を探して雑貨屋に向かった。
「すみません、丈夫な綱ありますか?」
「綱? そういうのは売ってないな」
 何故か不思議そうに首を傾げる店主に、ノースは少し焦ったように問い詰める。
「無いんですか?」
「いや、この辺りでは綱みたいなのは自分達で作るからね。わざわざ売ったりしないんだよ」
 申し訳無さそうに言う店主に、ノースもそれ以上は言えなくなる。
 この村は剣難峡のすぐ近くにあり、大きな街との交流は殆ど無い。せいぜい近くのセリンやサドボスと小さな交流があるくらいだ。そのため、この村では自給自足が原則となっている。
「しかし、何で綱なんて必要なんだ?」
「実は……」
 事情を説明すると、店主は少し呆れたような顔をした。曰く、剣難峡をわざわざ越えるなんて馬鹿のすることだ、と。その通りなのだが、それを今言っても仕方ない。
「運び屋でさえ通らないから橋の整備も全然してないんだよ。あんな危ないところ、普通は通るものじゃない」
 そんな話を、剣難峡を渡る前に立ち寄った村でも聞いた。だが、何となくそうしてしまったのだ。理由なんて多分、誰もはっきりと答えられないくらい何となく。旅の中心人物がのんびり屋のアーミックなだけに、普段からいまいち緊張感が無いのだ。次からはもっと気を引き締めよう、と心の中で決意するノースを置いて、ヌアージが店主に尋ねる。
「あの崖から外に出る道はないものかな?」
「そんなものがあったら危険地帯だなんて言われないよ。あの崖は昔の地震で崩れて、大きな落とし穴のような構造になってしまってね、一度落ちたら登る以外に出る方法は無い。探せばあるかもしれないが、地元の人間はそもそも近づかないから、知ってる人間は居ないと思うよ」
 結局、何とか綱を探して引っ張り上げるしかないようだ。それ以前に彼らがあの足場付近まで来れるかどうかも微妙なところだし、と流石に少し不安そうな顔をし始めたヌアージだった。が。
「まあ、何とかなります。綱がどうしても見つからなかったら作りましょう」
 徹底的にマイペースなままのアーミックは、すぐに店主に丈夫な綱の作り方を教わるためにカウンターに飛び乗った。




 一方その頃、歩きにくい道を結構な高さまで登ってきた3人だったが、あまり安心とは言えない状態でバーストが立ち往生してしまった。
「怖いよぉ〜〜!!!!」
「下を見るなと言っただろう愚か者が!!」
 見るなと言われたにも関わらずうっかり下を見てすっかり足が竦んでしまったバーストに、クン=ミンが怒鳴りつける。かなり上の方まで来ていて、足場も少々不安定な場所だった。
「あんまり騒がないで下さい! また敵が……」
「敵の攻撃はこの筋肉達磨を盾にして凌げ」
 大騒ぎするバーストとクン=ミンの所為か、敵はひっきりなしにやってくる。幸い小さな敵が多いので殆どはアンリが弓で打ち落としているが、それでも防ぎきれない時もある。その時必ずバーストがクン=ミンによって最前線に強引に押し出され攻撃を一身に受ける。
「痛い痛い痛いよぉ〜!!」
「バーストさん! 僕は大丈夫ですから下がってください!!」
「痛いけど怖くて動けないよぉ〜〜」
 そしてバーストはずっと足が竦んだままなので壁になったまま動けない。攻撃も一方的に受けるのみである。アンリが敵を打ち落としているが敵は次々にやってくる。
 その間ずっと状況打破の方法を考えていたクン=ミンが突然戦場に乱入し、バーストとアンリを引きずって自ら崖下に飛び降りた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」
 突然のクン=ミンの暴挙に悲鳴を上げる二人。どうにもならない状況に遂に錯乱したかと思いきや、意外とすぐに着地し、しかも敵から逃げることが出来た。
「あ、あれ?」
「あの辺りには魔物の巣があるようだ。我々を執拗に襲ったのは、巣に近づかせないためだろうな」
 クン=ミンが指差した、今まで居た場所のすぐ近くに、確かに小さな魔物がじっとこちらを見ていた。襲ってきた魔物の子供だろう。子供を襲われたくない親が必死の抵抗をしていたのだ。
「私が倒したのは、あの子供達を守ろうとしていただけの親なのか……」
 ポツリと呟くアンリの苦しそうな、悲しそうな表情には気づかない振りでクン=ミンは事も無げに言う。
「見方が変われば、善悪も変わる。敵も味方も変わる。重要なのは時の流れを読み、逆らうのではなく流れを利用することだ」
「……どういう、ことですか」
「昨日まで敵だった者が、今日は味方になる。逆もまた然り。世界とはそれほど移ろいやすいもの。常に目の前の現実をあるがまま受け入れ、一つの考え方に固まることなく柔軟に捉えよ。そして、多角的にものを見ることを覚えろ。生きる上で最も重要で、最も難しいことだ」
 クン=ミンの言葉にアンリは分かったような分からないような、呆然としたような表情だった。すぐに分かる必要もないし、分からなくてもクン=ミンとしては特に問題は無い。無いが、一応それなりに苦楽(のんびりとした旅だったような気がするが)を共にしてきた人間が不幸になるのは後味が悪い。ただそれだけだ。
「人の立場に立って考えろってことですか? クン=ミンさんに言われるともの凄く変な気がするのですが」
「……王子、お前はまず口の利き方を学ぶべきだな。身分が高いからといって常に横柄ではいられんぞ」
「その通りだと思いますが、それこそクン=ミンさんに言われるのは心外のような気がします」
 クン=ミンは顔を盛大に顰めた。その足元でやっぱりバーストは着地に失敗して地面にめり込んでいた。
「ところで、ここからどうやって上に登るんですか?」
 今彼らが立っている場所は、崖の途中に突き出た小さな足場。足元にバースト……ではなく宝箱が転がっていた。が、上に続く道など何処にも無い。崖を登るなんて芸当はここにいる彼らには出来ない。
「無論、下まで落ちて登り直すしかない」
 魔物の攻撃から逃げるためとはいえ、半ば強引に落とされたアンリはクン=ミンを睨みつけた。クン=ミンはそんな視線を完全無視して地面から起き上がろうとしているバーストに毒づいていた。
 バーストを再び掘り起こすと、アンリが転がっていた宝箱をじっと見つめた。
「どうした王子。宝箱が気になるなら遠くで開けろ。私を爆発に巻き込むな」
「どうして罠外しに失敗することを前提にするんですか」
 あんまりな言いようのクン=ミンにアンリは口を尖らせるものの、確かにアンリの罠外しの成功率はあんまり高くない。その点についてはアンリもあまり強く言えないのだ。
「え、宝箱? 何が入ってるの?」
「……ダメでした」
「ええっ!!?」
 罠外しにはやはり失敗し、アンリと彼にのこのこ近づいたバーストは爆発を受けて黒焦げになってしまった。
 結局再び同じ道を延々と辿って上に登って来た彼らは、今度は切り立った崖の前で呆然としていた。
「これ以上先には進めないな」
 クン=ミンが他人事のように呟くと、またしてもアンリに睨まれる。しかし彼もいい加減疲れているのか、あまり目に力が入っていない。
「どうやって上に戻るんですか?」
「上に居るはずのアーミック達が都合よく丈夫な綱を見つけて垂らせば助かるかもしれん」
「そんな上手いこと行きますか?」
「少なくとも、こういう状況の時は上に居る連中が手段を見つけるのが定石だ。崖の下に落ちた側が都合よく道を見つけて自力で帰ってくることの方が奇跡に等しい」
「そんな定石なんて知りませんが、それではこちら側から出来ることはもう無いということですか」
「まあその通りだな。ああ、一つだけ」
 と、クン=ミンは地面にへばりつくように倒れているバーストを呆れた目で見つめる。
「そこで倒れている筋肉達磨の回復を待つ必要はあるな。暫くの間は肉の壁を使えん。怪我しないよう敵の動きに気をつけろ」
「はい」
 バーストはずっと彼らを守る壁扱いされていたため、体力も精神力も何もかもが限界だった。自分の傷を癒す余裕すらないバーストを、クン=ミンもアンリも助けることはできなかった。
 幸い足場は今までよりは少ししっかりしている。周囲から来る魔物の相手をしながらただひたすら助けを待っていた彼らに、頭上から声が掛けられたのは少し経ってからだった。そして、救助されるのも更にもう少し後だった。




 一方その頃、アーミック達は剣難峡に戻って綱を作っていた。出来るだけ長く、強くを心がけるが、あんまり器用じゃないメンバーだったので上手く作れない。何故か目の見えないエデルが一番上手く作っているので、綱の製作は彼に任せることにして、残りの面々は再び崖の下を眺める。ヌアージが見つけた足場にはまだ誰も居ない。
「あの足場まで来れれば、何とか綱で引っ張り上げられるな」
「綱をこれ以上長くするのは難しいですしね」
 今作っている綱の長さは、あの足場なら一応届くという程度のものだ。それ以上の長さは流石に作れない。何とか落ちた彼らに、上まで登ってきてもらわなければならないが、あの足場までの道がちゃんとあるかどうかも上からは分からない。もしかしたら上がって来れないかもしれない、と不安になっていると、ヌアージが突然歓声を上げた。
「おっ、居たぞ! ふふ、やはり幸運の女神にでも愛されているのかな、全員無事のようだ」
 ヌアージの声にノースも崖下をもう一度しっかり見ると、確かに見慣れた姿が3つ、少し大きな足場に姿を現した。
「皆さーん、大丈夫ですかぁー?」
 アーミックが呼びかけると、3人とも驚いたように見上げ、そしてアンリが笑顔で手を振った。
「こっちは大丈夫です!! バーストさんが限界なので、先に上げて下さい!!」
「わかりましたぁ〜」
 アーミックも返事をするが、直後にエデルに呼び止められた。
「まだ綱を作り終えていない。暫く待っていただけないか」
「そうですか。それは仕方ありませんね」
 そして綱を作っているから待ってくれとアーミックが言うと、今度はクン=ミンが怒ったように声を張り上げた。綱を作っていることに文句を言いたいようだが、やがて彼も疲れているのか「早くしてくれ」と言うと完全に黙ってしまった。たった3人で戦いながら山登りを続けていたのだから疲れて当然だと、ノースとヌアージは心配した。
「エデルさん、少しだけ急いでください」
 そんな時もやはり、アーミックはマイペースだった。




 合流した時は、既に日も沈んでいて辺りは暗くなっていた。完全に暗くなる前に剣難峡を出られて良かったと安堵したのもつかの間、3人を引っ張り上げた綱を抱えるヌアージを見てクン=ミンの顔色が変わった。落ちた仲間を引っ張り上げた綱が、まるで釣り糸のように棒切れ(かなり太い)の先に括り付けられていたのだ。
「随分愉快な形状の綱だな。普通は丈夫な木の幹のようなものに綱を括り付けるものではないか?」
 まるで釣り糸のように人を引っ張り上げたのか、とクン=ミンはご立腹のようだったが、アンリとバーストはむしろ「よくあんなので上まで登ってこれたな」と冷や汗を掻いていて責めるどころではなかった。
「近くには丈夫そうな木が無かったので、仕方なかったのです」
 全く何とも思って無さそうなアーミックの一言、いやきっとクン=ミンも本当は分かっていたのだろう、それ以上追求する気力も無かったのかもしれない。結局それ以上は何も言わず、無言で近くの村に一泊することになった。





後編へ





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凄くグダグダなのに無駄に長いという、めんどくさい話になってしまいました。
キャラが何だかおかしい気がしますが見逃してください。
とはいえこの話、半分以上は実話だったりします。

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