2003年3月25日(火),雨
実家の我が寝床は高床式ベッドである。
ベッドの下にアップライトピアノが納めてある関係でものすごく高床だ。
どれくらいかと言えば,ベッドから天井までが1mを切っていて座るのも困難なくらいだ。
(胴長という説もあり。)
今日,人生で初めて"幽体離脱"とかいうヤツを経験した。
朝,微妙に早く起きたものの,十時頃には既にやることもなく,再びごろ寝した。
ごろ寝は二度寝と同じく全くもって気持ち良いものであるが,時間のムダで生活のリズムも壊す。
そこで,「絶対寝るまいぞ!」と,布団の中で本を読みつつ惚けていた。
まあ俗に言う無駄な努力というヤツである,数分後には眠気がさしてきた。
ふと気がつく。
寝そうになっている,と感じた次の瞬間,自分が金縛りになっていることに気がついた。
御存知の通り,金縛りとは脳の体部分が眠っているのに意識部分が起きているときになる(と,言われる)。
しかし,あまり好んでなりたいと思えるような感覚ではない。
なにしろ体が応答しないし,耳鳴りはひどいし,怖いし。
松江では一度もならなかったのに,実家に帰ってからやたらとかかるのも何となくイヤだ。
しかし,今日の金縛りはこれまでの一連のものとは違っていた。
なんて言うか,体の中に"狭い"という感覚を覚えていたというか……
よし,縛りが解けた。
そう思った次の瞬間,僕は横に滑っていった。
見る見るうちに寝床から足がはみ出す。
もしベッドから落ちれば大変なことになる。
僕の左足は骨折の傷持ちで,手術直後のいまも強度に不安が残る。
また折るなんてことにはしたくない,僕はベッドの手すりを掴んだ。
ベッドの上から眺める景色はスリリングで,僕はしばらく漂った。
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たったこれだけのこと,夢と説明すればそれまでかも知れない。
しかし,思えば思うほど電波な夢だ。
僕はこのあとも,動かない腕を動かすのを感じては恐れおののいていた。
これは「金縛りにあった体」と,「動かしたい脳」が見た「動かす夢」なのか。
そんな理屈をつけたところで,僕はこれを"幽体離脱"と呼ぼう。
ああ,なんだかわからないけど気色悪くて気持ち良い経験だった。
もし次にかかったときはぜひ,自分の寝顔を拝んでみたいものだ。
ああ,そう言えば満天が宇宙に行っちゃいましたね。
今日の更新:なし。
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