第10話 時告げる流星
新王国暦526年5月3日〜5月25日
舞台 ノーザン侯爵領西、カーン砂漠の自治都市ウェスタ
あらすじ
ノーザン侯爵からの依頼があるといわれたPCたちは、一路ホーンズヒルの街へ向かった。
街へついたPCたちは、ノーザン侯爵の城、ドラゴンホーン城に登城する。だが、出迎えたのは
ノーザンではなく、息子のゾーンであった。今回の依頼人はゾーンなのだ。
依頼内容は、外交交渉(背景設定参照)の使者として西の自治都市ウェスタまで行くゾーンのお供をすること。
ただし、ゾーンの使用人としてである。
あくまで使用人としてなので、使用人として振舞うことが条件。使用人らしくない振る舞いをすると、
そのたびごとに依頼料が減らされていく。
その代わり、依頼料は法外に10000ガメル出すという。(ゾーンの小遣いから…)
一方、ノーザン侯爵からも依頼がある。ゾーンが心配なので護衛をしてほしいという。
こちらは、依頼料5000ガメル。ただし、万一ゾーンが大怪我などをした場合は、当然依頼料は無しである。
道中いろいろあって、やっとウェスタの街に到着する。
さっそく、街の評議長の屋敷にむかう一行。門番にノーザンの紹介状を見せるが、追い返されてしまう。
紹介状の評議長は1月前に亡くなっており、今は評議員の一人、ザンテーイが暫定的に評議長をしているというのだ。
一行がやってきたのは、このザンテーイの屋敷だったのである。(街の人に、評議長の屋敷は?などと尋ねるから…)
仕方なく宿に戻った一行は、酒場で情報収集を行う。
そこで手に入った気になる情報は、街の北に落ちたという流星のことと、死んだ前評議長の一人息子に
賞金がかかっているということであった。
盗賊ギルドに評議長の息子を探してもらっている間に、北の流星を調べに行く事にしたPCたち。
突然乱入してきたブラックの言葉によると、流星は古代王国期に作られた強力な魔導兵器だという。
流星の落下現場にいくと、そこでは大きなクレーターから、アンデッドたちが何かを発掘しているところだった。
そして、その指揮を取っているのが魔王軍四邪将の一人、邪導師ジャドーである。ジャドーによると、どうやら
”コアブロック”というものを探しているらしい。
街に戻った一行は、盗賊ギルドから聞いた前評議長の息子ニセーの隠れ家に向かう。それは、スラムの一角にあった。
無気力状態にあったニセーを説得し、前評議長の隠し財産の隠し場所に向かう一行。
そこで、ザンテーイの悪事の証拠と、”コアブロック”、謎のペンダントを入手するのだった。
だが、外で待ち伏せていたのは、ザンテーイとそれに協力しているブラックら黒のメンバーだった。
ブラックが召喚したデーモンをなんとか撃退し、決着をつけるべくザンテーイの屋敷に向かう。
だが、ザンテーイの屋敷からは火の手が上がっていた。
あわてて屋敷に飛び込んだ一行が目にしたのは、倒れているザンテーイと、瀕死の重傷を負ったブレード君であった。
いったい誰が、ブレードをここまで追い詰めることができるのか?
その張本人は、レザスの古い友人であり、元幸運神の神官のディザスター(通称ディザス)であった。
彼は、今は不幸神の信者であり、かつ魔王軍四邪将GIGAの片腕でもある。
PCたちは、ブレードを破った不幸神特殊暗黒魔法・ミスフォーチュンとアンラックに苦戦するも、
新たなるチャ・ザの力に目覚めたレザスのフォーチュンの魔法により、ミスフォーチュンを打ち破る。
そこに現れたのは、謎の鎧を着たアルヴァレスの姉アルヴェラスと、四邪将GIGAであった。
だが、ジェニーの怒りの一撃により、真の能力を発揮する前にやられてしまったGIGA。ディザスと共に
撤退したのであった…
かくして、ニセーは父のあとを継ぎ、街を治めていくことになった。ザンテーイは改心し、新評議長となった
ニセーの補佐をすることになる。
ニセーにより、民兵隊は解散してしまったため、戦力的な援軍は無理となったが、物資や金銭面でノーザンに
援助してくれるという約束を取りつけた一行は、任務を果たし、無事にオランまで帰ってきたのであった。
そしてレザスは、いつの日かディザスターを改心させると、神に誓うのであった・・・
GMのコメント
この話を作るにあたってのメインアイディアをあげてみると、
1.全てのキャラを出してしまえっ!
2.ゾーンのわがままな依頼
3.グラフィの登場
4.不幸神官ディザスターとレザスの掛け合い
5.ライトのプレイヤーに発注していた四邪将の顔見せ
といったところでしょう。
メインとなるアイディアがこれだけある上、これらを同じくらいのウェイトでストーリーに組み込んで
しまったため、話の焦点がぼけて散漫なストーリー展開に(ついでにプレイ時間も長く)なってしまいました。
でも、これは初めから覚悟していたことですし、思ったよりも脱線せずにストーリーが進んだので、
まぁ、上出来だったのではないでしょうか。皆さんはいかがでしたか?
では、メインアイディアを元に、今回のストーリーを解説していきましょう。
1は、そろそろキャラクターも増えてきたことだし、まとめの意味もこめて、なるべく多くのキャラを
出してしまいたかったということがあります。ついに四邪将もそろったことですしね。
まぁ、全てというわけにはいきませんでしたが、大体のキャラを登場させることが出来たと思います。
名前だけの登場というキャラもいましたが・・・。これは、配役の都合上、仕方のないことだったので、
お許し下さい。
で、他のアイディアから作られたストーリーに沿って、これらのキャラを配役していった次第です。
2が、ストーリーの前半(というか導入部分)のメインとなっていたアイディアですね。
僕は、シナリオを作る場合「起」「承」「転」「結」に分けて構成するんですが、
「起」のほぼ全部を占めてます。このアイディア。
これのおかげで、導入部分が大きなウェイトを占めてしまい、ストーリー全体にアクセントがなくなって
しまいました。
外した方が、ストーリーのバランスは取れたんですけどねぇ。どうにも外す気になれず・・・
このアイディアだけで1シナリオ作ったほうが良かったかなぁ・・・
まぁ、プレイヤーさんたちもキレることなく、任務を完遂してくれたので助かりました。
戦闘以外にもプレイヤーを苦しめる方法があると初めて知りましたよ。
まず初めに思いついたのがこのアイディアで、あとはイモヅル式に、
ゾーンが依頼するということは、どこかへの護衛だろう。
どこかへ行くとしたら、父親の代わりに外交交渉でもするのでしょう。
どっかの自治都市に援軍の要請に行くが、すでに評議長が交代してたりしたら、おもしろそうだな。
その評議長交代の裏には、何か陰謀があるに違いない。
陰謀といったら魔王軍かブラックさんでしょう。
という感じで、ウェスタの街と評議長にまつわる陰謀の設定が決まりました。
ゾーン君の依頼から、ストーリーが出来ていったのですねぇ。
で、陰謀とは何か、というところで出てくるのが、グラフィのアイディア。
そもそも、キャンペーンに関わるキーイベントとして考えをめぐらせていたのが、この流星でした。
それで、第10話ということだし、そろそろ出してもいいかなと思い、出してみました。
これ以上あとに出すと、展開的に間に合わない気もするし。
評議長にまつわる陰謀に関わってくるとなると、やはり前評議長が落下した流星を隠したまま死亡し、
それを狙って魔王軍とブラックさんが動いているとするのが自然です。
そこで、落下地点を調べているジャドーと、前評議長が手に入れていたという情報を得ているブラックさん
という構図に決まりました。
そして、”コアブロック”の隠し場所を知っている、前評議長の息子の登場が決まりました。
ブラックさんたちに対抗する、魔王軍側の勢力としてキャスティングされたのが、最後の四邪将GIGAと
その部下ディザスでした。
もともと、GIGAは今回のラスボスということで発注していたので、当然のキャスティングではありますが。
ディザスは、最近のレザスさんの言動から、ライバルを出してみたいな〜と思い立ち、考えたキャラです。
幸運神の神官のライバルなら不幸神の神官しかいないだろう。という、安直な発想で誕生してます。
で、安直に使う魔法もアンラック、と。
ちなみに、アンラック・ミスフォーチュン・ディザスターと、すべて英語で「不幸」の意味です。
ディザスのキャラクターを作る上で参考にしたのが、ソードワールドの短編集(小説ね)に登場する、
某幸運神の神官です。彼の考えを(極端に)発展させていったら、このようなキャラになりました。
思想がはっきりと固定されているキャラは動かしやすいし、大物に化けてくれることがあるので、
これからが楽しみなキャラです。
GIGAは、ちょっと弱すぎでしたね。特殊能力の割に、ちょっと攻撃力不足です。
まぁ、初めて作る敵キャラというのは、PCを殺してしまわないようにと攻撃力を低めに
設定してしまうんですよね。仕方のないところでしょう。
次に出てくるときは、もっと強くなっていることでしょうから、油断できませんよ。
とくにジェニーさん。
なんか、シナリオ作成裏話みたいになってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
思いつくままにキーボードを打っているので、文章が読みづらかったでしょうが、お許し下さい。
次回は、これまで良いこと無しの”栄光の勇者”にスポットを当てたシナリオにしようかな〜と
漠然と考えておりますが、どうなることやら・・・
では、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
お疲れ様でした。
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