失敗学会 設立趣旨(抜粋)
生産活動には、失敗は付きものである。小さなものから、大きなものがあり、
それにより、経済的損失や、負傷を伴うものがある。
これらの失敗、事故の発生した原因を解明することで、このようなことを防ぐ
対策を提供する学問である。
日本では、まだ新しい学問であり、その中心は、学会の趣旨にもある通り、生産活動をはじめとした、企業が中心となった学問の考え方である。
ちなみに、アメリカでは合理的な考え方により、失敗を起こさないためとして、昔から、取りだたされてきており、failure studyで検索すれば、多くの項目が表示されている。
向こうでは、企業よりも、十代の性の失敗など、あまり日本では論じられない記事が目立っていた・・・。
日本での失敗学の始まり
日本では、高度成長時代を経験してきた人間が、トップに立ってきた為、アメリカなどの先進国のまねをしていれば、労働力が安価な、日本に歩があったため、成長することができてきた、しかし、その技術力がほぼ、均衡している現在において、開発とは、目指すべき、姿を失った。
当然、求められる成果も、それに理解を示し、失敗や、修正を多く必要とするはずであるが、それを理解せずに、成果を今まで通り求めるトップが多くいた。それに対する反感が、日本の失敗学の一角に見える。
「人は必ず、失敗をする。」
創造的な作業を中心とする、科学技術庁が、その失敗学を推進しようとするのも、当然の動きである。
  科学技術庁が打ち出した、失敗経験の活用の意義。(2001.抜粋)
1.既存の知識体系の更新、再構築による創造的研究や、技術革新の実現。
2.失敗経験から獲得される、知識・データを利用することによる、失敗の未然防止。
3.創造力強化や、問題解決能力向上のための、組織学習と技術継承等の教育、訓練のための実践的な学習資源。

  これからの期待。
1.失敗の主な原因は事前の検討不足、不注意である。
未知の領域での挑戦では、不可避に発生。(従来の知識大成の隙間を埋めていく。)
2.過去に類似した失敗例がある。共有した情報を流し、失敗を未然に防ぐ。
特定の技術、サービスへの信頼性向上。
3.失敗に基づく、新たな知識・データを得て、これを組織の運営や、個人の行動の修正、改善に役立てる。

  上手くいかない実状。
1.技術開発に対する、誤った認識の流布。不十分なリスク認識。リスクへの挑戦の阻害。
2.失敗を顕在化させない、対面重視の社会的風潮。
3.職場内でのコミュニケーションの不足。現場と管理者の間。技術基盤、危機意識。余分な機能、管理体制の不備。