〜発見〜
8の月3番目の日
入口が見つかった。見つけてみればあまりにあっけない。人が2人ほど立てるような
縦穴が最初から開いていたのだが、最初は、動物が掘った穴だろうと思って、気にして
いなかった。
だが、仲間の一人が、入口を捜すのに夢中で、そこに落ちてしまったのだ。口癖にな
っていた合い言葉をつぶやくと、何か違和感があったという。
よく調べると、合い言葉を唱えた時、かすかに穴の横が光った。光った部分を触ると、
壁の感触はなく、通過できるようだった。命綱を付けて私が中に入ってみた。薄い壁を
抜けると、石造りの階段が下の方に続いていた。遺跡だった。
しばらくすると、壁は元に戻るようだった。かすかな高い音と共に綱が切れ、壁の感
触が戻り、外に出られなくなったときには、恐怖したが、外から仲間が合い言葉を唱え
てくれたおかげで、出ることが出来た。
内側から扉を開けるには他に合い言葉が必要だ。階段に人骨らしき者がいくつか転が
っている。誰かが外にいた方がよいだろうか。