〜疑念〜
10の月14番目の日
昨晩はまた、襲撃があった。昨日の冒険者とは別の者達だ。我々が宝石を持っている
ことが知れ渡っているのだろうか。警戒はしていたので難なく撃退し、相手は逃げてい
ったが、早いところ宝石を金貸しに渡してしまいたかった。一応宿の主人には戸締まり
について文句を言っておいた。
朝一番に早速、金貸しの所に行き、宝石と使い方を書いた手紙を渡した。
金貸しは、一見、とても喜んでいるようだったが、目は笑っていない様な気がした。
道中で宝石のことを誰かに話したかを熱心に聞かれた。賢者が誰にも話していないと
断言すると、金貸しは安心した顔になり、受取証を書いてくれた。
金貸しには昼食をごちそうになった。
昼食の後、少し休んで帰途に付く。
10の月15番目の日
今日も襲撃があった。
宝石ねらいというわけではないのだろうか。我々がもう宝石を持っていないことを知
らないのだろうか。
今度襲ってきたら何人か生け捕りにして、真相を突き止めてやらなければ。