〜勧誘〜
4の月27番目の日
神官達にこれからどうするのか、聞いたところ、岩の街の神殿に身を寄せるという。
我々の依頼者の旧友が口利きをするそうだ。
神官のうちの一人は少し不満そうな顔をしていた。聞くと、もっと世の中のことが知
りたい、ということだった。神殿の中にいるばかりでは、世の中のことについて知るこ
とが出来ない。世の中のことについて知らないのでは、何が自然なのか、分からない。
という持論の持ち主らしかった。大地母神の教義は「自然であれ」だ、ということだが、
このような考えを持っている神官は珍しいのではないかと思った。
他の二人の神官はまた始まった。というような顔をしてみていたし、信者の依頼人の
旧友は不思議そうな顔で見ていたので、多分、彼が例外というのは正しいのだろう。
だったら我々冒険者と一緒に来ればいろいろなものが見られる、と言うと、ちょっと
本気な顔をしていたので、私は、あわてて、冗談だと言った。彼が仲間になってくれれ
ば、非常に助かるとは思うが、まあ無理だろう。