〜幸運〜
8の月9番目の日
遺跡の中央部に続くと見られる通路の壁沿いに12体の羽の生えた魔物の像が並んで
いた。今までの経緯から行くと近づくと全ての像が動き出すに違いない。とりあえず、
後回しにして、他の部屋を探索することにした。
しかし、通路の前を通るたびに気になる。仲間もみんな気になっていたようだった。
普通、好奇心は仇をなす物だが、今回はそうとも言えないことが起きた。
私が遺跡の外で待っていた時に、戦士が魔物の像に石を投げつけたのだという。魔物
は動き出さなかったのだが、石が床に落ちたとき、揺らいだらしい。調べてみると床に
も怪物が潜んでいることが分かった。床の色と同色に化けていたらしい。何も知らずに
踏み込んでいたら、怪物に足下から飲み込まれているところだった。