〜救出〜
12月4番目の日
私は泣いた。悲しくて、そして嬉しくて泣いた。
そして、またこの日記を書けることに感謝している。
自分の勝手な行動がみんなに迷惑を掛けた。
追っ手が私のいる廃屋に突入しようという、その時に仲間たちが官憲を引き連れて来
てくれたのだ。
戦いがはじまり、そして終わった。
そのあと、私は助けられた。
構えていた矢は、涙でにじんで放てなかった。
賢者は役人たちを説得するのに時間がかかっていたという。
隠れ家に帰ってきたときに私がいなくなっていると知って、彼はなりふり構わず情報
集めに奔走した。普段は避けているギルド関係の情報網にも土下座して頼んだりもした
そうだ。と女戦士から聞いた。
賢者本人に聞いても言葉を濁して教えてくれなかったが。
この状況を考えれば、あの金貸しももう逃げられないだろう。