〜調査〜
2の月12番目の日
昨日は夜に村に着いた。宿を探してすぐに眠った。朝になり、宿の主人に聞くと、こ
の宿では白鹿料理は扱っていないという。向かいの料理店でしか扱っていないのだそう
だ。
早速、向かいの料理店に行って、町に白鹿料理を食べたいという病人がいるという事
情を話した。しかし、料理人の長は村の外に料理を持ち出すことは出来ないと言う。何
度か押し問答を繰り返したが、料理人が折れることはなかった。
仕方ないので、別の手を考えることにした。村の猟師を宿の主人に紹介してもらって
会いに行ったのだ。夕方には戻ってくるとのことだったので、夕方出かけて会いに行っ
た。
この村の特産という酒を持っていくと、猟師は気さくに話してくれた。猟師も、もち
ろん白い鹿の料理は知っていたが、料理店に白い鹿を納めたことなど一度も無い、とい
うことだった。それどころか白い鹿は神の使いとされていて、取ることなどとんでもな
い、という。猟師ではない者が、飢饉の時に取って食べたという話があるが、味はまず
く、そして、罰が当たったという話だった。
結局、今日は進展がないままに終わった。
2の月13番目の日
今日も徒労に終わった。
料理店では注文をして食べずに持っていこうとしたが、すぐにばれてしまった。こっ
ぴどく叱られた。その後、料理を見せられた。鮮やかに白い肉だった肉が茶色くなって
いた。料理を持っていっても意味がないことを、身を持って知らされた瞬間だった。
その後、様々な町の人々に聞き込みをして、実際に白い鹿を捕まえているのではない
ことは結構知られていて、どうやらはっきりした。