〜回顧〜
1の月4番目の日
昨日、日付を入れて書いてみて気づいたのだが、もう、旅に出てから一月半になるの
だ。冒険者に憧れて、村を出たのは良いが、仕事はなかなか見つからない。
ちょっとした仕事を何とか見つけては、それで日々食いつないでいる状態だ。
よけいなトラブルにも数度巻き込まれて、最初には結構あったと思った路銀も、だい
ぶ減った。まあ、冒険者にトラブルは付き物だ。覚悟して出てきたのだから文句はない。
街に来てすぐ、絡まれている浮浪者を見つけて、訳も分からず助けた。それで、街か
らちょっと離れた空き地にあるちょうど良い横穴を教えてもらったのは良かった。
宿に泊まる余裕は全くないが、寒さで体を壊してしまっては元も子もない。世界のど
こかにいるという穴居の小人のようで、何となく恥ずかしいが。