〜説教〜
4の月2番目の日
昨日のうちに順番は来なかったので今日も寺院の行列に並んでいる。
どうやら、このところ、怪我人が多くて治療を担当する司祭の数が足りないようだ。
冒険者の供について行ってしまう者が多くなっているのが影響しているのだとか。
並んでいる市民の私を見る目が冷たいのも、そのためなのだろう。
ようやく、待合室に入れたと思うと、部屋付きの司祭の説教だ。
ここはチャ・ザの神殿なのでチャ・ザの教義について延々と聞かされる。チャ・ザ神
殿の教えは、まあ、庶民にもわかりやすい。交流することでみんなが幸運になろう、と
いうことだ。その交流の中には商売も含まれている。だから、チャ・ザの寺院は商売の
安泰を願う人々に多く信奉されている。
説教の後は商売繁盛の護符や幸運のお守りの販売。その売り上げで寺院はやっていく
のだから、しょうがない部分もあるが、それにしてもしつこい。買わないなら出ていけ
とまで言う始末である。渋々一番安い護符を買った。効果のほどは望めないが。
やっと番が回ってきて、治療を受ける。護符代の他にしっかりお布施もとられた。
300ガメル程度。冒険の報酬の半分近くが飛んだ。