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世界の終わり

アレクラスト大陸の大都市のある部屋の中。

「・・・今日は世界の終わりについて少し話をしようかと思う。」
「導師、世界の終わりについては、諸説あって、
まだどれが本当のことか、分からないのではないですか?」
「そうだ、良く予習しているな。今日はその説の内容を
いくつか話そうと思っているのだ。

うむ、まず一つ目は最も良く知られている説だ。
水の門と聞けば、何か思い当たることはあるかな」
「はい、導師。世界を閉じている門は4つあって、一つは炎の門・・・」
「世界の結界の門の話はよろしい。
4つの門の内、開かれている門は水の門だけということだな。」
「そうです。そして、開かれている水の門からは
絶えず虚無界に水が流れ落ちています。」
「まあ、虚無界という呼び名には異論があるが良しとしよう。それで」
「それで、虚無界に物質界の全てが流れ落ちたときに
世界は終わる、ということが一般の人に信じられています」
「そうだ、良くできたな。この説だと流れ落ちるのは
海の水だけだと考えられるがどうかな」
「導師、水の門から流れ落ちているのは水だけではありますまい。
水の門から流れ落ちているというのは、物質、マナ等の全てが
虚無界に流れ込んでいるのではありませんか?」
「そうだな。そうでなくては、神にも止められぬ時間の流れという事象が
説明しにくい。良くできたな。

次はドワーフ族に伝わっているという終末伝説だ。知っている者は?
・・今度は手を挙げる者が少ないな。では君」
「はい、ドワーフ族にはコボルドが銀を腐らせるという伝説があります」
「それで、」「それで・・・」「うむ、そこまでだな。では次は君」
「はい。銀を腐らせるだけではなく、妖精界にてコボルドは石積み遊びをしており、
その遊びの完成とともに世界の破滅が訪れる、という言い伝えが
ドワーフ族の間で伝わっています。」
「良くできたな。そのコボルドの遊びが実際どういう物なのか。
どういう意味があるのかは私にもよく分からない。これからの研究課題だな。

最後にファリス教団に伝わっている神話だが、知っている者は
・・・さっきより多いな。では君」
「はい、それは終末の巨人の話です。
世界が始源の巨人の死によって始まったのと対をなすように
終末の巨人の誕生によって世界が終わる、という伝説が
ファリス教団に伝わっています」
「始源の巨人と終末の関係については知っているか?」
「はい、終末の巨人は次の世界の新たなる始源の巨人として信じられています」
「そうだ。世界が始源の巨人の死と誕生によって繰り返されているというわけだな。

話は変わるが魔精霊アトンというものを知っている者はいるか?
うむ、皆自信なさげだな。まあ無理もないだろう。
魔法王国カストゥールが滅んだ原因の一つが
この魔物にあると最近の研究で分かってきたのだ。
この魔物は、成長するとともに巨大な人形に変化していったという。
この話から、終末の巨人の話が有力と見る賢者が増えているそうだ。

以上で世界の終わりの諸説を説明できたと思うが、
補足的なことをいくつか付け加えよう。

古代魔法王国末期の一人の魔術師の説として
一種類の力に依存して恒常的な世界を目指すと、
反動的な大きな滅びが訪れる、という論説があったらしい。
まあ、滅びの言い訳とも取れないこともないがな。

それから、マイリー教団の一部には、世界の終わりには喜びの野にて
大きな戦いがある事を示唆する伝説もあるらしいな。

うむ、以上で本日の講義を終わりにすることにしよう」

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