JeJune

退屈な六月




02/06/24 見入っていた鏡から、妙なものが出てきたのだ
 記事更新のついでに日記を書こうと思い、またアニメ感想をまとめてつけようとしたら、ちっとも書くことが思いつかないのであった。しかたないので、「龍騎」のことだけ触れておこう。
 「仮面ライダー龍騎」……情報収集していないので知らなかったのだが、当初は宇宙刑事シリーズ(メタルヒーロー)生誕二十周年記念として企画された番組だったのが、おとなの事情で(おもにスポンサーの意向か)「仮面ライダー」に変更されたらしい、という噂が囁かれていたようだ。そして、実際それは本当のことらしい。ということは、やはり「仮面ライダー」の名称にこだわって、この作品を評価してしまうのは、特撮ファンとして「損」といえるだろう。はなから「仮面ライダー」のつもりじゃなかったんだから。龍騎のデザインは苦肉の策としてあーなったが、ほかのライダーが「仮面ライダー」の原型を残していないことも、むしろ開き直りとして喜ぶべきことではないかと思う。メタルヒーロー復活と思えばいいのだ。おとなの特撮ファンは自分なりのタイトルを決めて脳内変換しておくとよい。例えば「ミラーウォリアー龍騎」とか。なぜミラーウォリアーかというと、英語にすると綴り(Mirror Warrior)が結構オシャレな気がするから。
 わたしは「クウガ」と「アギト」よりも「龍騎」のほうが好きだ。前者二作は、こちらから積極的に面白いところを見つける姿勢でなければ楽しめなかったのに対し、「龍騎」はわたしの好みに合致しているので、いやが上にも気分が盛り上がる。もしかすると、アニメ・特撮のチェック気合ランキングで一位といっていいかもしれない。


Mayhem

騒擾の五月




02/05/26 力強くはばたく翼に乗って穴から飛びだすと
 はっと気づけば、前回の日記から二週間以上も空いているではないか。先週は「おじゃる丸」にイイ感じのが多かったので、感想を残しておきたかったのだが、タイミングを逃している。ダメだ、おらぁ、もう復帰できねぇだ……
 「ハリケンジャー」……サーガインが巨大クグツを操縦している画は、わたしの一番好きな戦隊「バイオマン」を髣髴させてくれた。でも、ゴウライジャーにスポットが当たりすぎていて、ジャカンジャ幹部はおいしくないんだよな。オープニングをとばしていたので、団時朗さんの出演には気づいていなかった。
 「仮面ライダー龍騎」……こちらはオープニングで小林靖子さんの名前を確認するとほっとするようになっている。井上脚本は単発の息抜きとしてやってくれへんかなぁ、「デジモン」の浦沢脚本みたいに。小林さんの回はしっかり男たちがカッコよく描かれているし、主人公の反応が納得できる範囲内におさまってくれている。まあ、井上脚本のファンからすれば、おもしろくないのかもしれんが。戦闘で「読めないことをするヤツだ」といった小ネタを仕込むところも小林流か(このネタそのものは読めたが、好みに合っているから気にならない)。ライア(エイのライダー)の普通は敵が使いそうなコピー技で、主人公とダブルで決める画も楽しい。

 「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!」……大人のどれみファンが待ってましたと喜びそうな出来の回。「大和屋暁さんの脚本に違いない、もしほかの人ならその脚本家の評価をアップしよう」とエンディングを確認したが、やはり大和屋暁さん。単に話の出来がよいからというだけでなく、大和屋印が押されているとは思うのだが、それが何なのかということになると説明が難しい。子供時代の夢とそれにまつわる気持ちがよく描けていることだろうか。最近ならむつみの話もそうだし、一見暴走しているかのような信ちゃんの話も根底には同じテーマが流れている(残念ながら「ドッカ〜ン」では弱かったが)。キャラの個性がそれぞれに生かされているのも大和屋さんらしいが、それは栗山脚本にも見られることだ。では、大和屋脚本と栗山脚本を分けるものはなんだろう。栗山脚本は良くも悪くも道徳ドラマ的で、親や先生といった大人の関わりが強く、今回の例でいくと関先生の「語り」が入った可能性がある。かよこの話にも見られるとおりだ。一方、大和屋脚本は子供同士で話が解決されるため、子供時代の郷愁と感慨にひたらせる面がある。むつみの話、信ちゃんの話でもそうだった。今回の話では、関先生に「飛べ」と言わせるだけでそれ以上のことは語らせていない。関先生がどう感じていたかは、ももこのモノローグで間接的に伝えられるのみだ。それにしても、「STAY GOLD」のタイトルは競走馬の名前が由来なんだろうか。
 岡佳広さんの演出もよかった。宮前くんが松葉杖をつきながら塾へ入っていくところでは「子供時代の夢」の終焉をあらわしているが、彼の心にその思いはいつまでも大切に残り続けることがセスナとグライダーをだぶらせる場面で示されている。最後は黄金に輝く夕日を映し続ける。ほかにも白鳥の形の蛇口から落ちる水滴など、比喩イメージの挿入が見逃せない。これがあるから「どれみ」は興味深い。なお、キャラの個性が生かされていると役者の演技も生きてくるというもので、あいちゃん(松岡由貴さん)のセリフが実によかった。「ついてかんわけにはいかへんなぁ」など相変わらずの名調子である。

02/05/08 「このピップ様といっしょにくるかい?」――ゴロゴロ〜ン(八巻161)
 「.hack//SIGN」……クリムのセリフには失笑するが、これは狙いと見ていいのだろうか。それとも、「.hack//SIGN」にハマってるとゆー若い衆(存在すると仮定して)は、別にそこで笑わないんだろうか。昴のセリフ(下命なんて言葉が出てくる)ともなれば、素人が書いたのかと思わせるものだが、脚本は伊藤和典さんだし、嬉しがりがネットワークRPGで演技している感じを出すための狙いなのか、と読むべきなのかもしれない。まあ、わたしも嬉しがりのひとりなんだけど(笑)。設定のおかげで、ベア(中田和宏さん)やBT(平松晶子さん)の演技まで、作りもの臭さを感じてくるから困ったものだ。いや、それも狙いなのか。効果音を自分でつける楚良は明らかにそうだもんな、よし、すべて狙いということにしよう。

02/05/07 ここにじっとしていたら、やはり、飢え死にするだろうな。ネズミを食べようというんなら別だが
 「十二国記」……杉本優香のほうはそれなりに興味深く観ることもできるのだが、浅野のほうはやはり失敗しているとしか思えない。杉本の存在は陽子の精神的なダメージを高める効果があって、納得できないこともない。しかし、浅野がもたらすダメージは男女の嫉妬がらみで卑小なものに映ってしまう。蒼猿に浅野への疑念を吹き込まれる展開も説得力がない。杉本は原作との違いで面白いとも言える要素になっているが、結果的に「ふしぎ遊戯」を連想させる展開になったのは、作品としてちょっと痛いかも。久川綾さんは現在放映されているほかの作品ではキャラにピッタリはまっているのだが、陽子だけは違うなぁと思ってしまうのは原作でイメージが固まっているせいか。予告で映った楽俊のデザインがあまりかわいくなかったのにはガッカリ。珠晶の次に好きなキャラなのに、珠晶の次に(笑)。
 「ラーゼフォン」……すでに「エヴァゲ」でやったようなことを繰り返しているのは意図してのことか、本人らは新しいことをやっているつもりなのか、わからん……。まあ、こんなこと書いていると、わたしがエヴァゲ信奉者であるかのように映るから、やめといたほうがいいのかな。でも、全然目新しい画(ヴィジョン)がないんだよなぁ。
 「コードネーム・エタニティー」……「ホミサイド」の放送が終わって(また再開されることを祈るが)、次にはじまったドラマ。エイリアンものには食傷しているので、チェック番組に入れる気が失せた。

02/05/06 夢中で咽喉をかきむしったが、よく見ると悲鳴をあげたのはE・Jだった
 「犬夜叉」……ああ、もう紅竜サイコー。大谷育江さんの声(演技)はいくら聞いても飽きないわ。声色の変化のさせかた、ちょっとしたセリフのもらしかた、そのうまさにクラクラする。脚本や演出に関係なく、個人の演技だけで作品の出来を変えてしまう力を持っている。最後の蒼天の様子からすると、また登場させることもできるはず。紅竜を単発で終わらせるにはもったいない。大谷さんのおかげだけど。
 「おじゃる丸」……池田眞美子さんのオチは最近ホント読めないなぁ。あそこで電ボの口から「うまい」のひと言がとびだすとは。なんとゆー気遣いのムシ、電ボ。
 「あずまんが大王」……大阪のキャラデザインはモロ好みなんだけど、作者の罠にハマっている気がして素直に喜べない。ということは、実際には喜んでいるわけか。

02/05/05 「わしの占いはいまだかつて、はずれたためしがないんじゃ」
 「ハリケンジャー」……秋田きよ美ちゃん、大きくなってるぅ。旬の時期はあっという間に過ぎていくのだろうなぁ。って、ゲスト子役の感想しかないんかい。
 「仮面ライダー龍騎」……日記を書かないことで情報収集もストップしていたので、エイのライダー、ライアが元アグルだったことをいまさら知る。いいんだけどね、別に先取り情報には執着ないから。主人公が吾郎ちゃんの無事を知って安堵する場面はもうちょっと自然な演出でやってくれたほうが、観る者の心を素直に打ったのではないかと思った。
 「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!」……う、薄っぺら〜。こーゆうとき、ドタバタのギャグが面白ければ問題ないのだが、それも全然決まってないし。前回の出来と落差が激しいなぁ、いつものことだけど。影山さんはこれだからいつまでたっても信用できない。ハナちゃんが魔法をかけるときの笑い声(ピッの後、願い事を言う直前のアレ)を楽しみにしているわたしなので、結構ありがたい回ではあったのだが。計四回聞けたかな、最後はセリフが長くて省かれたし。何度繰り返されても気にならないぞ。この笑い声、「てへ」とか「あは」とか文字には直しにくいんだけど、毎回違うんだよねぇ。作品の出来をひとりで救ってしまう大谷育江さん、おそるべし。

02/05/03 ぐるりと人喰い恐竜に囲まれてしまっている
 「アベノ橋魔法☆商店街」……絵コンテが佐藤竜雄さんということだが、特にコレという面白さは見当たらなかった。まあ、「ギャートルズ」の世界だしなぁ。ブロントサウルスがアパトサウルスに、などというネタは我々の世代向けで、いまの小学生にはもう縁のない話ではないかと思うのだが、実際どうなのだろう。大阪弁リライト的に笑ったのは、芸名の例にミスター・ボールドの名があがったことか。ミスター・ボールドって、あーた。トリポチがこおろぎさとみさんと言われても、そりゃ、観てるときは気づかんて。鳴き声だけでわざわざこおろぎさとみさん呼ぶこと自体がパロディギャグのような気もするなぁ(カスミに抱かれるトゲピーとか)。


Apull

ひと飲みの四月




02/04/30 魔神のまっ赤な口のなかへ右腕をこわごわとさし入れた
 「十二国記」……原作では、妖魔との闘いをくぐり抜けて血まみれになった陽子が抜忍(カムイ外伝)なみの人間不信に陥った上に元の世界で待っている現実を見せられて絶望したところで、楽俊との出会いがあるから、楽俊の人柄(ネズミ柄)が印象的になるのだが、杉本と浅野のふたりが加わっているアニメでは陽子の心身ズタボロ度が甘くなっているので、そのあたり期待できそうもない。冗祐の存在はビジュアルでそれとなく示しておかないと、忘れっぽい視聴者に「なんで陽子こんな強いねん」と思われてしまうんじゃないだろうか。まあ、言語が翻訳されている問題もあるし、次回あたりはっきりするかもしれないが。
 「ラーゼフォン」……志の低いスタッフが集まっているわけでもないのに、「エヴァゲ」と似たようなこと(二番煎じ)しかやっていないのはなぜだろう。綾人(ラーゼフォン)が口になにか突っ込まれていたのは精神的強姦をあらわしたものか。

02/04/29 急いで泳ぎを覚えられる可能性もわずかながらある
 なんか一度書いてしまうと、意外に続けて書けそうな気もしてきた。
 「ロックマンエグゼ」……最後の夕日のシーンにタイリクモモンガと化した黒井みゆきを「もももも」と滑空させなかったとは、ギャグのセンスを疑ってしまう。こっちは「催眠から解けてへんのかいっ」とツッコミ入れる用意までしてたのに。ギャグは白紙に戻せるんだから、あそこでやらんともったいないだろうに。そして、それが『岸和田博士の科学的愛情』だったら、次回も(あるいはもっと後の回も)黒井みゆきはモモンガのままだぞ、と最近読んだばかりの漫画を引き合いに出してみたり。
 「あずまんが大王」……「アベノ橋」のあるみを見たときは大阪(春日歩)ごときで喜んでいる場合ではないと思ってしまったが、回を重ねると大阪が味わい深くなってきた。脳がゆるくても関西人ボケだ、うむ。生徒キャラのなかでは結局大阪がボケ担当になっているわけだし。智が高いテンションのツッコミ、暦が低いテンションのツッコミ、榊さんが見た目のギャップを生かしたキャラクターボケ(ツッコミ不要)、ちよちゃんが猿回しのサル(いじられて真価を発揮)、といったところか。
 松岡由貴さんの大阪弁テクニックを今回の話から具体例を引いておこう。ちよちゃんが「水死体」と化してぷかーとプールに浮かんできたのを見て、大阪が「あ〜〜〜」と納得しているのだが、この「あ〜〜〜」がちゃんと大阪弁になっている。しかも、大阪の頭の中で「これが極意なんや」と納得していることが観ている者にわかる「あ〜〜〜」なのだ。その後の会話で大阪の口から説明が入るのがギャグとして余計なくらいである。まあ、そこが「あずまんが大王」のギャグレベルのフツーさかもしれないが。

02/04/28 隅から隅までじっくり調べてみたが、目ぼしいものは何ひとつなかった。腹が立ってきたか? さあ、堪忍袋の緒が切れる前にほかをさぐれ
 アニメ感想(海外ドラマ含む)を三ヶ月停止していた。今年一月から別のこと(サイト本来のゲームブックに関わる作業)にかかりっきりだったのだ。一月中は平行して日記も書いていたのだが、作業のほうが楽しくなってしまったのと、予定どおりに進んでいなかったのとで、日記をやめてしまっていた。作業は四月初めに終わったのだが、二ヶ月のブランクがあるといきなり以前の調子で書き始めることもできず、再開できずにいた。そして、いまもって毎日ぶん書くという習慣を取り戻そうという気合は生まれていない。でも、まあ、きょうは一応なにか書いてみるのであった。

 関西で放送されている作品について、月曜から順にざざっと述べていこう。九割がたは少なくとも一回は観ているのだが、さすがに書くべきことが見つからない作品に関しては触れないものとする。
 月曜……「ベイブレード2002」は観なくなった。「ロックマンエグゼ」は水橋かおりさんの声目当てに観ることもあるが、内容に興味がわかない。
 「あずまんが大王」……漫画はまったく読んだことがなかったが、その人気と評判は聞いており、松岡由貴さんが大阪というキャラを演じていることだけは知っていたので、楽しみにしていた。第一話でクラスメート(ガヤ)の声に松岡由貴さんが混じっていたので、もう大阪(春日歩)はいるものだとばかり思っていた。しかし、これが大阪だろうと見当をつけたキャラ(智、榊など)がことごとく違う。そう、大阪がどんな見た目かも知らなかったのだ(笑)。で、転校してきた大阪の登場に思いっきり予想をはずされる。まさかあんなぼーっとしたキャラだったとは。一瞬期待を裏切られた気がしたが、すぐに「いや、むしろあいちゃんとは異なる大阪弁の演技が見られて、実にありがたいことではないか」と思い直す。ステロな大阪弁キャラを避けたところは、兵庫県出身のあずまきよひこさんらしいところであり、成功した理由でもあるのだろう。
 内容というかギャグのレベルはごくごくフツー。四コマの出来も大体想像がつく。アニメだとテンポ次第でオチが読めてしまえるし、大阪以外は結局ステロな面々で安定感はあるが、それまでである。ゆえに大阪抜きの話は退屈に終わる。脳がゆるいキャラというのもパターンではあるが、関西人というだけで違ってくる。ぼーっとしてはいても、関西人の思考パターンはしっかり持っているところがよい(豆の知識やー、とツッコミを要求するところとか)。「しっかりしっかり」のネタは、「じゃりん子チエ」のまさるの「絵はのびのび描くもんや、のびのびのびのびぃ、のびのびのびのびぃ!」に比べると格段に落ちるなぁ(いちいち細かいことを……)。

 ここで松岡由貴さんについて少し述べておかねばなるまい。関西以外のかたは松岡由貴さんの演技のすばらしさがいまひとつわかっていないのではないだろうか。ネイティブの人だから大阪弁がウマいのだなぁ、程度に考えているかもしれない。違う、違うのだ。自然な大阪弁、一般の大阪人が喋る洗練された大阪弁できっちり演技してくれる声優というのはほとんどいないのだ。もしかすると松岡由貴さんが最初といっていいかもしれない。それまでのネイティブな声優の大阪弁というのは、大阪弁らしさを出そうと誇張されたものになることがほとんどだった。意外にも自然な大阪弁で演技するというのは難しいことだったのだ。それは演出側から「もっと大阪弁らしく」という指示があったせいでもあるのだろう。しかし、松岡由貴さんの大阪弁は作り物ではない、大阪人の納得できるきわめて自然なもので、松岡さんはそれをしっかり守り通したのである。いまや、演出からの圧力をはねのけるだけの「大阪弁のことは松岡さん本人に任せておけ」という地位を確立してしまったとみていいだろう。かくしてどうなったか? 今期のアニメ三作品でそれぞれ異なる大阪弁キャラを松岡由貴さんが引き受けているという状況が生まれたのである。それだけの理由があるのだということを、関西以外のかたにはわかっておいてもらいたい。ネイティブだから当然、などという単純なことではないのだ。

 火曜……「東京アンダーグラウンド」には興味なし。背景に砂嵐状のフィルターがかかってキャラを強調する演出にゲームからの影響が見られる。「ラーゼフォン」はつまらないまま。
 「十二国記」……原作は短編集を除いてすべて読んでいる。ファンのひとりなので、当然コメントもよくある「イメージが違うじゃねぇか」的なものになってしまう。ヴィジュアル面(ケバケバしい色彩)からして、フツーの伝奇アニメに堕していてガッカリさせられた。陶器の人形を思わせる描線の山田章博さんのデザインが消え去っていることは本来あっさり諦めがつくところなのだが、困ったことに「ラーゼフォン」が結構なレベルで維持できていたため、つい比較して悲しくなってしまう。使令や妖魔は幻想性をすっかり剥がされ、ただのクリーチャーで終わっている。もっとも、このあたりは余程金をかけないと満足のいくものに仕上がらないだろうが。動いて声があれば幸せ〜、ってものでもなく、このレベルならアニメ化されなくてもよかったなぁ、という感じだ。
 ストーリーの脚色については仕方のないことだろう、とは思う。小説のような主人公ひとりっきりの内面描写を、アニメでは独白で延々と続けるというのは無茶というものだろう。だから、杉本優香の存在は許容できなくもない(その個性はともかく)。しかし、あの男のほうは必要だったのか。しかも、幼なじみなどというバカ設定までつけて。どうにも受け入れがたいのは、中嶋陽子のキャラ造形まで変えてしまったことである。小野不由美さんのチェックは入っているそうだが、よくも認められたものだ。原作では女子校のクラスメートと当たり障りのない会話しかしない体面を保つだけの生徒だったのに、アニメでは孤立している杉本に委員長としてわざわざお節介を焼こうとする優等生に変えられている。原作のあの陽子こそがメイン読者層の少年少女(主に少女か)の心を捉えたのではないのか。あんな優等生じゃあ共感しねぇだろぉ。

 水曜……楽しみにしているのは「赤毛のアン」で、ほかは「ヒカルの碁」をチェックするぐらい。
 「.hack//SIGN」……ネットワークRPG未経験なので、その世界(人間)の描きかたにどの程度リアリティがあるのかはわからない。紅衣の騎士団に入るプレイヤーって何が楽しいんかねぇ(笑)。ただ、掲示板やチャット、メールによって関係が築かれているネット社会と似たところはあるので、そんなものだろうなぁとは思う。失礼なヤツがいて、それについて内輪で話のネタにするあたりとか。でも、そーゆうのはわざわざアニメで観る必要もないなぁ。いまのところ面白くないが、脚本が伊藤和典さんであるため、そのうち化けるんじゃないかという期待を捨てることができない。昴の名塚佳織さんは勘弁してほしかった。「だぁ!×3」はともかく、なにが嬉しゅうて、あんな素人レベルを重要キャラにキャスティングするのか理解に苦しむ。セリフを聞くのが苦痛なほどだ。あくまで一般ゲームプレイヤーが演じているにすぎない、ということを表わしたいのか。いや、それも納得いかんな。家中宏さんの声も苦痛だけど、それはそういうキャラだしね(笑)。あと、音楽がちょっと自己主張してうるさい(そのものは悪くないと思うが)。

 木曜……「ふしぎの海のナディア」を楽しんでいる。「七人のナナ」は、ステロな受験描写がわたしには受け入れがたい、とゆーか異次元世界である、というのがジャマして楽しめない。

 金曜……「爆闘宣言ダイガンダー」は捨てた。「金曜アニメ館」は出演者が変わって観るのが苦痛になった。
 「アベノ橋魔法☆商店街」……よりによって一話と二話を見逃す。今期最大の不覚。ぱーふぇくとな大阪弁の松岡由貴さんの演技に、ぱーふぇくとなデザイン(ライン)と衣装のあるみという組み合わせ、最強でんがなでんがなでんがなぁ……。いきなり第三話を観たときの衝撃たるや、あーた。普通でもわたしとしては充分満足できるあるみなのに、ノーパンで生尻を披露、日焼け跡つきで、素っ裸もありでっせ。それもワンシーンのサービスで終わらず、計四回ここまで見せてエエんかと思うぐらい、尻をたっぷり拝ませてくれた。ああ、夢のようだ……。恥ずかしがるときの松岡由貴さんの声はかわいすぎる。あいちゃん、大阪、あるみ、とそれぞれ違う演技を楽しめる今期はまさに由貴ファンにとって薔薇色の生活、ああ、こんな幸せなときが到来するとは。いや、その実力からいって当然だったのだ、うむうむ。
 作品の内容のほうは、オタク的な知識と描写で構成された全編パロディだが、特に持ち上げるほどのものではない。あかほりさとる的な場面も多いわけだが、大阪弁にリライトされただけで、だいぶ見られるものにはなっている。まあ、パロディはわかる場面が多いほど楽しみも多いことだろう。あるみの大阪弁のツッコミが入るとイイ感じになってしまうし、結局コレも松岡由貴さんで持っているね。オープニングやCMで映る第一話のあるみの演技を観ることができなかったのが、つくづく残念だ。「コメットさん☆」で大阪弁を喋っていたサエキトモさんも、松岡さんほどではないにしても、充分満足できる男の子声の大阪弁を披露してくれている。

 「デジモンフロンティア」……デジモンも四作め、そろそろ捨てたくなるようなレベルに落ちてくれないかと妙な期待をしたのだが、最初から合体を見せられては付き合うしかないではないか。「デジモンアドベンチャー」に近い雰囲気、これは退化か(笑)。デジモンはキャストに必ずひとりベテランを入れて現場を引き締めるのが伝統(ホンマか)となっているが、今回のベテランは杉山佳寿子さんだった。
 「あたしンち」……原作の面白さを損なわずにアニメ化しているとは思う。みかんの声は折笠富美子さん、うーむ、なんだかあちこちで起用されとるなぁ。普通の女の子を代表する声としての扱いなんだろうか。キャスティングの担当に好かれる理由がよくわからんが。わたしにとってはみかんの友達のひとりが大本眞基子さんだったのが慰めか。すぐわかったのが嬉しい。とゆーか、みかんの声がそうだったら、あうあう(単なる贔屓じゃねぇか、それは)。

 土曜……新番組が無茶苦茶多い。なお、「ちょびっツ」と「藍より青し」は関西では放送がはじまったばかりである。
 「満月をさがして」……予告で声を聞いただけで、「ああ、これは歌を優先したんだな」とわかる素人声の主人公。それもちょっとかすれたような声、歌手としての声の魅力が普段の喋りの声とは関係ないことがよくわかる。咽喉を痛めているという設定に説得力が出たのはけがの功名だが、はじめから狙っていたのだとしたら、スタッフも人が悪いよなぁ。この主人公だけなら即捨てていたかもしれないが、本多知恵子さんのめろこが声も性格もかわいいので、つい観てしまう。メテオさんの影響が大だな。
 「東京ミュウミュウ」……変身シーン目当てに五人揃うまでは付き合う予定。みんとのバレエな変身シーンはなかなかのものだったが、それ以外は特に見所なし。
 「ミルモでポン!」……上のふたつから続けて観るにはキツい内容だった、一話で捨てる。小桜エツ子さんは相変わらずイイけどね。
 「フォルツァ!ひでまる」……ネタとして一話観ただけで満足。サッカーの中田選手、ヒデをモデルにした主人公がかわいくないのだが、これはヒデが悪いわけではない。あらゆるキャラ(ヒロイン含め)がかわいくないのだ。主人公ひでまるは一話から天才肌で自信たっぷり、まさしくヒデという感じ。それを見たコーチが「よし、チーム名はFCひでまるにしよう」と言って決まってしまう展開にはあきれる。
 「天使な小生意気」……大本眞基子さんの声が聴けるのでよし。内容には興味ないが、萌え層に特化したアニメと違って苦痛にはならない。
 「ちょびっツ」……なんじゃこりゃ、男性作家の描くエロ漫画の世界を平気で現出させるCLAMPの神経っていったい……。
 「藍より青し」……こんなアニメばっかりか、世の中。まあ、わざわざチェックしてるわたしが言うこっちゃないか。

 日曜……夢時間に時々感想を書いていたので忘れていたが、日記としては新番組の感想を一度も書いていなかったのだなぁ。
 「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!」……大谷育江さん演じるハナちゃんのかわいさが炸裂している。ハナちゃんが魔法を使うときに、大谷さんが絵に合わせて入れてくれる「きゃは」の笑い声は殺人的。面白いことは面白いのだが、文法が客人居候モノに近くなっており、「どれみ」本来の方向からややズレている気がしないでもない。ハナちゃんのおかげでおジャ魔女五人がひとまとめになっていることが多い。クラスメートを取り上げる話になるとやっぱりイイね。きょうの放送は無印からのファン待望のむつみ話。長峯達也さん独特の演出(「も〜っと」のあいちゃんのイモ話など)が冴え渡っていた。特にギャグの演出は大和屋暁さんの脚本と相性よさそう。
 「ぴたテン」……田村ゆかりさんと釘宮理恵さんの声があるので、BGV(バックグラウンドヴォイス)として楽しめるかと思ったが、あまりの内容に堪えられそうもない。仮にこの番組でふたりの声をはじめて認識していたとしたら、きっといつまでも好きになれなかったにちがいない。釘宮理恵さんは「リゼルマイン」でも主役の声をあてている。「キョロちゃん」のメンタマルちゃんだと思えばこそ許せるのに、ってそれは嘘。

 ……「おじゃる丸」はもちろんチェック。最近は池田眞美子さんが読めないオチを繰り出すので注目している。お紅茶仮面のうすいさんのオチにはやられた。ツッキーの「まろの」は、文字遊び好きのわたしにはたまらん。押野一手のウッくんはもはや生命を獲得しているとしか思えない。貧ちゃんは神さまなので、性別は男女どちらとも言えないらしい。

 ドラマ……特に目新しい作品はなし。「チャームド」は三女役アリッサ・ミラノの吹き替えが「ゲゲッ」と言いたくなるような声に変わってしまっていた。たぶん本人に合わせたんだろうけど。
 「ヴォイジャー」……すっかりつまらなくなってしまった。異星人との外交がない「スタートレック」ってこんなにも退屈なのね。まあ、最終回も遠くないので我慢我慢。
 「ホミサイド」……いまやこっちがメイン視聴。メモったマンチ語録をひとつだけ残しておく。「オレは世間に正しい答えを求める奴は信用しない。どうせこの世で得られるのはイイカゲンな答えだけさ。ディズニーじゃあるまいし」
 「ザ・プラクティス」……相変わらず面白いが、観終わった後はちょっと暗くなる。ケリーのおっさんは「アリー」でバランスとれてるだろうけど。
 「7デイズ」……その直後にこのバカドラマ。映画『ラン・ローラ・ラン』をそのままパクった回にはマイった。ちゃんとパクリとわかるよう、そっくりに作ってあったところはさすがと言うべきか。