2つ目の命


                 X516年 2ノ月

決心した日から数えてざっと2ヶ月たった・・・
大きく言った割りにはいまいち自分の行動がッパっとしない。

今日それを実行する事に決めた、それは何故かと言うと・・・
親が昨日の夜から居ないからである。
だまって出るのも何だが自分がやりたい事にとやかく言われるのは嫌だ!


午前11時・・・
危険に備えポケットには脅しに使えそうなエアガンを入れ
寒いかもしれないから日常以上厚着をして
ショルダーバックには、食料・ペンライト・ロープ等を入れた。


「さぁ出発だ!」
僕は大きな門へ向かった、そして辺りを見回し非常用に作られた様な急な梯子を上り始めた
カン・・・カン・・・カン・・・


門の内側に来たここから見ても塔までの距離はかなりある
僕は走って行った・・・速くいきたい早く入りたいそういう気持ちからの行動だった。
僕の息が荒れ始めたころ塔の最下部が見えた
そこで僕は近づきながら周り入り口を探した・・・
1周した・・・が!
入り口がない!
もう足が上がらないほど疲れたのになんの得もなかった
絶望感と疲労で僕は塔を背に座り込んだ。
結局力尽きてそこで居眠りしてしまった。


・・・・何時間たっただろうあたりもすっかり暗くなり機械音もしなくなっていた。
僕はそんな時間に眼を覚ました。
夜の町は初めて見たこの事で家を出た事に少し満足感を持った。
僕は上を見上げた・・・・・
そこには塔があり上の階の方が明かりに灯されていた
「何だあれは!?人がいるのか?」
信じられない気持ちと諦め欠けた心が跳ね上がった
僕はこの壁を上って行こうと思った、もうそれしか方法がないからである。


・・・もうどれくらい上っただろう下は真っ暗で距離感も掴めなくなって来た。
だいぶ腕も痛くなってきた
上着を脱ぎ、ポケットの物を落とし体を軽くした。
ショルダーバックを腰に巻き、さらに上へ昇った


すると、僕の手は何かにあたり目掛けた所にとどかず掴み外した。
「あ・・・・」
何かに当たったのだがそれが何かはわからない
だが!確かなのは僕の体は手を掴み外したと同時に落ちている事は確かだ。


僕は死を覚悟した何も見ることができずただ闇の中へと落ちていった

・・・・・・・

「ここは何処かな?」
辺りは暗く何も見えなかった
だが聞き慣れた機械音もする
「夢でも見ていたのかな?」
僕は今までの事を思い出そうとした
・・・・・・・
だが、何故かわからないがまったく思い出せない
腕もあげられないし、と言うか体じたいが動かない。


「あ!起きた見たい。」僕の正面から声が聞こえた僕はとっさに言った
「ど!何処!?」
返答はあっさり答えられた
「何言ってんの?前にいるじゃん」
あいての発音としゃべり方で女性と言うことは判明したがまったく見えなかった
「見えないよ!何処!?」
「え!見えないの!?あら、ごめんなさいちょっとまってね〜」
僕は言われるまま待っていた。


ウィーーーーーーン
僕の目の前がシェルターの様に開いた
それと同時に光が見えて来た
すると、その女性らしき声が話して来た。
「どう?ご気分はもう大変だったんだから〜」
何が大変なのか、まったくわからないが僕は答えた
「はぁ〜そうですか・・・」
初めて見た親以外の女性なのにあまり感動もなかった
「そりゃそうでしょ〜?だって血だらけで倒れてたんだからね〜その体が〜」
と言いながら、その女性は僕の体を指差した
僕は焦った何の事かまったくわからなかったからである
「!!!・・・・はい!!?」
何の事かわからず僕は自分の体を見た

!!!!

全然変わって無い!!!
それも裸だった
僕はとっさに手で前を隠した
「あら別に良いのよ〜もう見慣れたから〜♪」
その女性はにやけながら答えた
僕は赤面しながら前を横にあったタオルで隠し質問した。
「ねぇ何も変わって無いけど・・・血だらけだったんだよね?」
「うんまぁねでも、何であんな所から入ろうとしたの」
僕は何をいってるのかさっぱりわからなかった
「はぁ・・」
「と言うかちゃんと入り口のボタン押しなさいよね〜」
僕はまた同じ返答をした
「はぁ・・」
「もう!ゲームに参加したいって言えばあんな事しなくても参加させてあげたのに〜」
「ゲームですか・・・?」
彼女は驚いた表情で言った
「え!?参加希望者じゃないの!?」
僕は何を言ってるのかさっぱりわからなかった
「はぁ・・・何のことやら・・・?」
彼女は脱力して質問してきた
「もしかして記憶〜・・無いの?」
僕も彼女の質問でようやく気づいた
「ああ・・・昨日の晩飯しか覚えてない・・・」
「ああ〜またやっちゃったよ〜」
彼女は床にへたれこみボソっと言った
「どうしましょうこの『アンドロメダ』の子」
僕は目を丸くした
「『アンドロメダ』!?」
彼女はあきらめ欠けた表情で言った
「あちゃ〜それもしらないか」
「まあいいわ!良い簡単に言うと『アンドロメダ』とはサイボーグよ」
僕はさらに焦った
「サイボーグ!この体が!?」
僕は皮膚を強くつねってみた
「痛!!!」
考えとは裏腹に結構痛かった
すると彼女は答えた
「当たり前じゃないの!あなたの細胞から皮膚まで全部使って出来てるんだから〜あ!でも内蔵はちょっといじったから」
「はぁそうですか」
僕はこの現実を受け止めたと言うか受け止めるしかなかった


すると彼女は言った
「じゃあゲームしてくしか道ないよね・・・記憶ないんだもんね・・・?」
僕も考えた末答えた
「うん・・・そうだね・・・・どうせ暇だし」
でも、僕はそのゲームと言うのがなにが何だかわからなかった
「じゃあゲームの説明するね〜」
待ってましたと言わんばかりの言葉が僕の耳に入って来た
「このゲームは互いの命を掛けた死闘(デスマッチ)です」
僕は目を丸くした
「はぃぃ〜〜?」
その言葉が聞こえたかどうかわからないが彼女は話を続け始めた
「ですからこの『フィルドホール』で異次元に向かい戦ってください。」
僕は焦って答えた
「ちょちょ・・・まって」
「質問はあとにして!」
あまりに強ばった顔だったので言い返せなかった
「決闘方法は実戦で覚えた方が早いでしょう」
「だけど〜・・・注意してね負けた方が命を落とすと言う仕組みになってるからね〜」
「さて、質問は?」
あっさり答えた彼女に僕は事の重大さを問いつめた
「っていうか何で命がかかってんの!?」
「しかた無いのよ、そう言うルールだし皆その覚悟ある人が来る所なのよここは・・・」
無茶苦茶だ!何もかも!
「ゲーム・・・する?」
彼女は心配そうな顔で僕の顔見て言った
「・・・ああ・・さっきやるっていったからな・・・」
「そう・・・なら良いんだけどね・・」
彼女はッホっとした顔をして言った
「じゃあ今日から私がパートナーねと言っても別に関係ないんだけどね名前はリンカよろしくね♪」
「はい・・僕は天海 翔(あまみ しょう)と言います」
「はいはい〜♪よろしくね〜♪じゃあゲーム『デュエルタワー(決闘の塔)』頑張ってね〜♪」
「デュエルタワー・・・・」
戻る