抗ヒートアイランド、Modular Chloropolis

Modular Chloropolisの一部の鳥瞰図ヒートアイランドとは大都市での空調、比熱の大きいコンクリートとアスファルトによる熱吸収、窓の反射などにより温度が上がってしまう現象です。温度が上がる分冷房を強くして外がさらに暑くなる、これはもう熱暴走です。温度が上がることはつまり気候が変わってしまうこと、高温によるエネルギーのロスも大問題です。
この現象を抑えるものとして水場と緑地があります。また、何でもいいからとにかく水を大量に含んでいるものも有効です。(いわゆる保水性舗装という物) ここでは都市の基本構造からヒートアイランド現象に対抗している都市を紹介します。
しかしこれはシムの話、現実ではこんな都市が作れるわけが...ありました。ブラジルのクリチバ市。この都市、Modular Chloropolisと基本構造がかなり似ているようです。

ヒートアイランド現象は壁の反射などにより太陽の熱を受ける面積が増えることにも原因があります。そこで周りを緑化、熱がビルの谷間のコンクリートやアスファルトにたまらないようになっています。「ビルの廃熱で温室を」なんて言う事もできるかもしれません。ちなみにクリチバ市の様子を見てみるとこうです。↓

高層建築は帯状の土地に建っている。これでヒートアイランド現象はかなり抑えられています。このような都市計画を立てたのはヒートアイランド阻止を目的としたのではなく、交通の利便性を求めたからだそうです。

緑だけではなく、水も効果大です。ここではビルとビルの間に故意に隙間を作って、そこを緑化、壁から反射した光からの熱がたまらないようになっています。建物の間を離す政策が低層ビルにまでなされていますが、この効果については分かりません。やらないよりはましでしょう。すぐ横の川もラジェーターの役割を果たしています。東京ではこんなビルが建つような所では川は全て暗渠となり、この役割を果たせません。残念ながらシムでは屋上緑化ができませんがやればやったでそれなりの効果があります。「眼下に広がる熱帯雨林」という景観効果もあります。少なくとも「眼下に広がるぎっしり、ごちゃごちゃとした低層ビル群」よりはましでしょう。ここまで森が近いと暇があったらピクニックとかできますが、昼休みに森林浴をやるかやらないかは個人の判断です。

しかしこのようなことをいろいろしてもビル風は解決していないようです。もとよりビル風とヒートアイランドは同じところで発生する別物の問題です。

住職接近の例です。これにより交通機関(マイカー含む)による熱の排出は抑えられています。ヒートアイランド対策を意図したものではありませんが現実でも高密度工業地帯とその他の地区の間は植林がされています。NKK曰く、「景観」と「温室効果ガス対策」だそうです。画像左のほうは建物と建物の間に木が植えられていて、反射される熱を防いでいます。(中心のビル群にも同じ方法を使用)
ブルーライズプラザ、この設計のビルではかなりのビル風が予想されます。また、環境とはまったく関係ありませんが刑務所のすぐ裏が密林というのも好ましくありません。


これもクリチバ市の一角、このModular Chloropolisのこの部分とかなり似ています。これはヒートアイランド阻止だけでなく、総合的に環境を重視した結果であるといえます。水は気化熱をどんどん奪うためヒートアイランド対策には効果大です。しかもレクリエーションの場にもなります。しかし水辺の管理は怠ると大変で下手をすると蚊の大発生、悪臭、汚染など都市の衛生面を下げてしまいます。

住宅地の目の前まで密林が迫っています。ヒートアイランド対策といえば確かに効果はあるのですが、このやり方はよくありません。森の中から何が出てくるか分からないからです。また、子供が迷子になったら大変です。この場合一番いいのはある程度芝生の空間を設けることです。
効率はいいのですが高層建築の谷間にある道路が一番熱を持ちやすい箇所です。少しなら大丈夫ですが多すぎると問題です。この都市ではそうした道路は、すぐに曲がったりT字路になったり、短くしてあります。