吉川さんにお会いしたのは、今のところ『Sultan』収録時の一回だけなのですが……
なんていうか、半月間にわたる長〜い収録の期間で、一番印象に残っている人だったり
します。
音声の録音をする前には、キャラクターに関する打ち合わせなどをするのですが
その席で吉川さんは次々と鋭い質問を飛ばしてきます。
むむっ、こやつ出来るではないか……とか、思っていた次の瞬間のこと。
「化け物みたいな声でいいですか?」
吉川さんはにこやかに穏やかに微笑みながら言いました。
ちなみに今回演じて頂くのはクーラという名前の看護婦さん。ちょっととぼけた雰囲気の
物腰柔らかな優しい白衣の天使――と見せかけて実は巨大注射器を振り回すマッドナース
――という設定です。
キャラクターがキャラクターなので、私は若干の不安を感じながら「それでいきましょう」と
言ってしまいました。まさかその結果があんな恐ろしいことになろうとはつゆ知らずに……
そして、いざ録音を開始してのこと。彼女のびゅーてぃふるボイスを大音量で聞きながら
私は心の中で呟いています。ホントに化け――もとい、アンタ天才だ!!
いやー、まさかあんなに面白いキャラになるとは、思いもしませんでした。クーラという
キャラクターの壊れっぷり、7%くらいは自分のせいですが、残りの93%は吉川さんの
おかげです。お見事です。ナイスです。素敵です。さいこーです。いやマジで。
何だかすごいけど、この人は一体…? 阿鼻叫喚の如き不気味な笑い声を聞きながら
(念のために言うと、そんなのばっかりじゃないですよ?)、例えるなら腫れ物に触るような
好奇心が膨らんでいきます。
やがて収録が終わって、ちょうどその日が最終日だったので(つまり彼女が大トリ=真打ち?)
みんなで打ち上げを兼ねて飲みに行くことになりました。 ごはんを食べながら色々とお話をして
そして私はだんだんと悟っていきました。
彼女は間違いなく本物だ……、と。いろんな意味で。
何と言いますか、本気で今後のご活躍が楽しみです。
帰り道、吉川さんは現れた時と同じく、にこやかに穏やかに微笑みながら池袋の雑踏の中へと
消えていきました。私は心に深い傷――じゃなくて感銘を受けながら、その背中をいつまでも
見送るばかり。
ああ、奇才吉川華生に栄光あれ。こんなこと書いちゃってお願い怒らないで下さいごめんなさい。
機会さえあれば、何としても次回作でも声を当てて欲しいです。
貴女の為に存在するような、壊れキャラを用意しておきますから、是非是非お願いしますね☆
NYAON@light
(若干改行位置を変えています。NYAONさんスミマセン。)