ノンフィクション近影


今 この時 この場所 この臭いが好きだな
夜は人々を置いてきぼりにして笑ってる
体を低くして地球と同じ高さになる
世界中の悲しみが詰ってるごみ袋
食いちぎり 嗅ぎ分け 明日を選び出す

彼方に見えるは橋 夢見てるその向こう
あの子の泣き声がかすかに聴こえる橋向こう
いつも思う いつの日にか知恵と力に満ちて
小さくても 大きくても 白くても 赤くても
家があっても なくても 優しくされても されなくても

今日は犬だから

今 この時 この橋 渡って走り出す
爆弾と竜巻と物質主義をくぐり抜け
犬には犬の為の犬の愛が犬にある
尻尾巻く 薄ら汚れる とぼとぼ歩く
途方に暮れる 犬と呼ばれる でも 生きてゆく
今日は犬だから
今日は 犬だから
今日は  犬だから
猫だから キリンだから


(4月23日)        
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