F1をたしなむ部屋
<2007年チーム紹介>


2007年シーズンは11チームがF1に参戦します。
チームにはドライバーを始め、監督、マシンなどそれぞれに特色があります。
「どこを応援したら良いのか分からない」という人の為に
それぞれのチームの特色をカンタンに説明したいと思います。


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適正チーム診断
 F1を見る上で「応援しているチーム」を決めると、より楽しく観戦する事が出来ます。ところが初心者の人には「自分はどのチームを応援したら良いのか分からない」と思います。
 そんな人の為に、カンタンな質問フローチャートで「アナタに適正の応援チーム」を診断したいと思います。

 ではQ1からスタート!

Q1:F1チームを応援するなら、どっちのチーム?
常に表彰台争いをする強いチーム
表彰台争い以外でも努力している成長中チーム

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チーム予想&分析
 チームの相互関係について説明しようと思うんですが、どうやれば一番伝わりやすいのか考えたあげく「能力を数値評価する」のが手っ取り早いかな、という事で、CHIBINの独断と偏見で勝手に採点してみました。
 各項目5点満点で、減点式に項目をチェックしていく方式で採点してみました。更に最後の「期待度」については「CHIBINの独断と偏見」という項目も追加してあります(笑)。
 と言う事で、高得点のチームほど2007年シーズンのコンストラクターズ選手権上位に行くだろうとCHIBINは予想しています。

<総合評価>
チーム名 エンジン シャーシ チーム ドライバー 期待度 総合評価
フェラーリ 24
ルノー 22
マクラーレン 22
ホンダ 21
BMWザウバー 19
トヨタ 18
ウィリアムズ 16
レッドブル 13
トロロッソ 11
スーパーアグリ 11
スパイカー

 こうして見ると、現時点では2007年はフェラーリが若干リードかな、と思います。革新的な技術にはあえて挑戦せず、これまでチームが培ってきた開発コンセプトを守って熟成に熟成を重ねた信頼あるエンジンとシャーシ。マクラーレンから移籍して来るキミ・ライコネンのキレた走り、開眼間近(?)の2年目フェリペ・マッサのコンビは、どちらも優勝を狙えるクラスのドライバー。絶妙なタイミングで行われるピット戦略に代表されるチーム戦略の上手さ。何処を取っても死角が見あたりません。しいて言えば、偉大な記録を樹立したドライバー「ミハエル・シューマッハが抜けた心の穴」を、チームメイトがしっかり埋めて新しい環境作りが出来るかどうか、ぐらいでしょうか。
 それを追いかけるルノーとマクラーレンはほぼ互角。ルノーには信頼性と実績のあるマシンがあり、マクラーレンには優勝が狙えるドライバー(アロンソ)が居ます。逆にルノーには優勝が常に狙えるドライバーかと言われると(出来ない事はないでしょうが)難しいし、マクラーレンにはマシンの信頼性が欠けています。が、両方ともシーズン中の成長・熟成で何とも言えない部分でもあり、これらが急成長してくると見違える程に強いチームになるでしょう。
 と言う事でこのフェラーリ・ルノー・マクラーレンの3チームが入れ替わり立ち替わりで優勝争いするのは間違い無しでしょう。
 ホンダはマシンもドライバーも悪くないんですが、いずれも「あと一歩でトップクラス」といったカンジ。ただ2006年の優勝レース(ベルギーGP)を思い出すと、ホンダもチャンスさえあれば優勝する位置に居ます。つまり大きく外さなければ、安定して上位を走っている事は間違いなし。上位3チームに最も近く、むしろ片足は完全にトップレベルに突っ込んでいる(笑)チームです。
 ちなみにこのトップ4チームの中、2006年もブリジストンタイヤを使用していた唯一のチームがフェラーリ。つまりルノー・マクラーレン・ホンダはミシュランからブリジストンにスイッチする形になり、このあたりから考えても2007年は若干フェラーリ有利か?!

 BMWザウバー・トヨタ・ウィリアムズ・レッドブルの中堅グループの2006年を振り返ってみると、どのチームも「波」が激しかったように思います。調子が良いと2台揃って入賞、調子が悪いと2台とも予選第2ピリオドで脱落、みたいな。
 その中でも期待しているのはBMWザウバー。2006年シーズン途中に「灰汁抜き」(某チャンピオンドライバーとチームとの確執問題)も一段落し(苦笑)、ニックとクビサ、どちらも若くて速い将来が楽しみなタイプのドライバーラインナップと、パワフルにして良く回るBMWエンジンに期待です。
 トヨタはラルフとトゥルーリのコンビが「熟成期」になるのか「マンネリ怠慢期」になるのかの正念場(苦笑)。チームは両ドライバーと長期契約を結んだのでまだ来年いきなり結果を欲する事は無いでしょうが、チャンスがあれば、と虎視眈々狙っているのは間違いないです。
 BMWエンジンと決別した2006年のウィリアムズは散々でした(^^;が、2007年はパワーたっぷりのトヨタエンジンと、新スポンサー&軒並みスポンサー料UPで得た資金力で、シーズン後半には面白い事になっていそうな予感がします。
 レッドブルは2007年もクルサードの続投が早々と決まり、弟チームのトロロッソとより多くの技術共有(データ共有)をして、いよいよチームとしての熟成が始まる頃でしょうか。移籍して来たウェーバーも(結果こそ残せていませんが)1発の速さがあるドライバーなので、2007年も大番狂わせが見られるカモ?

 トロロッソ・スーパーアグリ・スパイカーは2007年も「画面に最初に映る周回遅れのマシンのポジション争い」(つまりテールエンダー争い)をしているでしょう(苦笑)。でもテールエンダーがいるからトップもいるワケです。遅いチームだってF1はF1だし、むしろそういうチームの方がチーム内の雰囲気が良かったりします。事実、スーパーアグリなんかファクトリーでバーベキュー大会やってたりするんですから。
 トロロッソは2006年シーズンは特例の「回転数制限付き3000cc V10エンジン」から、スタンダードな2400cc V8エンジンに変わる初年度。とは言えこのあたりは兄貴分のレッドブルからの技術提供も得られるでしょうから、あまり心配は無いでしょう。むしろフェラーリのV8エンジンとの組み合わせは、2006年レッドブルのマシンがまさにそれでしたから、そのノウハウを活かせれば、という所でしょうか。
 「期待度」の数値が確率変動中(笑)のスーパーアグリは、2006年シーズン中盤までは「独走で遅いチーム」でした。それもそのハズ、数年前の(しかも下位グループの)F1マシンを改造して、無理矢理ホンダの最新エンジンを乗っけて走っていたんですから。しかし新設計の(でもベースはやっぱりアロウズの)新車投入でようやく「テールエンダー争い」が出来るレベルにまで成長。このペースで成長していけば2007年は開幕戦からテールエンダー脱出も可能かも?という期待度MAXのチームです。マシンもドライバーもチームもまだまだ「成長する余白」がたっぷりあります。
 ジョーダン→ミッドランド→スパイカーとめまぐるしい変化を遂げ(苦笑)ジョーダン時代のチームカラーからすっかり生まれ変わったスパイカーですが、相変わらずマシンの開発がなかなか伸びずに苦労しています。そこへ2007年からは空力のスペシャリスト、マイク・ガスコインが技術監督に就任、マシンの開発を強力にサポート。スパイカーのファンはコレで大丈夫!と思っているかもしれませんが、2006年までのトヨタでの実績を考えると、彼1人が来ただけでマシンが大幅にパワーアップするとは考えにくいのが正直なCHIBINの気持ち。

<エンジン評価>
チーム名
(エンジンサプライヤー)
伸び トルク 信頼性 一次供給 エンジン評価
フェラーリ
(フェラーリ)
       
ルノー
(ルノー)
×      
マクラーレン
(メルセデス)
    ×  
ホンダ
(ホンダ)
    ×  
BMWザウバー
(BMW)
  ×    
トヨタ
(トヨタ)
       
ウィリアムズ
(トヨタ)
      ×
レッドブル
(ルノー)
×     ×
トロロッソ
(フェラーリ)
      ×
スーパーアグリ
(ホンダ)
    × ×
スパイカー
(フェラーリ)
      ×

 良く回ってるナーと思うのはメルセデス、ホンダ、フェラーリ、BMW、トヨタ、ルノーの順で、壊れやすさ(信頼性の無さ)もこの順(笑)といった印象。
 そう言った意味ではフェラーリのエンジンはパワーと信頼性が絶妙な所でバランスした素晴らしいエンジンと言えるのではないでしょうか。
 エンジン単体で評価すると、実はトヨタのエンジンは相当良いと思われるんでが、シャーシがそのパワーを受け止め切れていない為、結果的には回し切れていない(パワーを活かしきってない)印象があります。それだけに2007年からトヨタエンジンを搭載するウィリアムズには期待が高まります。
※エンジンの一次供給について
 同じエンジンサプライヤーから供給されるエンジンは、基本的には全て同じスペックで製造されているエンジンになります。しかし所詮は機械ですから、実際に組んでみると「個体差」が発生します。その個体差の中で「特に優れた特性を持つエンジン」は優先的に一次供給チームへ支給されているようです。
 よって一次供給されていないチームの評価に「×」。

<シャーシ>
チーム名 コーナリング エアロ 信頼性 バランス シャーシ評価
フェラーリ        
ルノー        
マクラーレン     ×  
ホンダ     ×  
BMWザウバー ×      
トヨタ ×     ×
ウィリアムズ     × ×
レッドブル × ×    
トロロッソ × ×   ×
スーパーアグリ × × × ×
スパイカー × × × ×

 ずば抜けて良いのは、やっぱりマクラーレンのシャーシではないでしょうか。ついで回頭性の良いルノー、安定したフェラーリの順ですかね。ホンダとBMWザウバーの空力開発のペースの速さも見逃せません。
 シャーシで損してるのは何と言ってもトヨタですね。ガスコイン効果は得られない、タイヤがミシュラン→ブリジストンに変わって一段とサスペンション・ジオメトリーに苦労してという悪循環に陥っているように見えます。

<チーム>
チーム名 戦略性 経験 開発能力 資金力 チーム評価
フェラーリ        
ルノー        
マクラーレン        
ホンダ ×      
BMWザウバー ×      
トヨタ × ×    
ウィリアムズ     × ×
レッドブル   × ×  
トロロッソ × × ×  
スーパーアグリ × × × ×
スパイカー × × × ×

 戦略面ではフェラーリ、マクラーレンが特に上手く、ホンダやトヨタは「コンサバの中でちょっぴりのアグレッシブ」をやるとハマってきますね。と言うかホンダやトヨタはアグレッシブに攻めるとアグレッシブすぎる傾向が・・・。
 下位グループではトロロッソが時々面白い事をやっている事(極端に思い燃料でスタートとか、両ドライバーの作戦を大きく変えるとか)が多いです。が、下位なので目立たない上、作戦では打ち消せない程にマシンが遅い事も(^^;。

<ドライバー>
チーム名 1stドライバー 優勝候補 安定入賞 2ndドライバー 優勝候補 安定入賞 ドライバー評価
フェラーリ キミ・ライコネン     フェリペ・マッサ    
ルノー ジャン・カルロ・フィジケラ     ヘイキ・コバライネン ×  
マクラーレン フェルナンド・アロンソ     ×  
ホンダ ジェンソン・バトン     ルーベンス・バリチェロ ×  
BMWザウバー ニック・ハイドフェルド ×   ロベルト・クビサ ×  
トヨタ ラルフ・シューマッハ ×   ヤルノ・トゥルーリ ×  
ウィリアムズ ニコ・ロズベルグ ×   アレクサンダー・ヴルツ × ×
レッドブル デビッド・クルサード ×   マーク・ウェーバー × ×
トロロッソ ×   × ×
スーパーアグリ 佐藤琢磨 × × アンソニー・デビッドソン? × ×
スパイカー クリスチャン・アルバース × × × ×

 トップドライバーの移籍が多い2007年は、移籍先でそれまでと同じ(もしくはそれ以上の)成績が残せるかどうかはビミョーな所ですが、概ね2006年と同等レベルで走れる環境にある事は間違いなさそうです。
 評価が難しかったのがスーパーアグリの佐藤琢磨。チーム(マシン)のレベルがレベルなので(^^;結果こそ残っていませんが、BARホンダ時代の2004年には今のホンダのルーベンス・バリチェロと同じぐらいのポイント・入賞回数(26ポイント・9回入賞)という実績があります。と言う事は彼も速いマシンに乗れれば確実にポイントを取れる「安定入賞」ドライバーと評価したい所なんですが、逆に2005年シーズンは同じBARホンダで1ポイントだったので(でも中盤戦ぐらいまでマシントラブルによるリタイヤが多かったのも事実)、あくまで結果重視の「×」評価にしました。
(個人的には好きなドライバーなので「○」評価なんですがね(^^ゞ)
 結果重視と言う点では「マッサが優勝候補○でフィジケラが×はおかしい」と言われそうでが、個人的な主観で言わせて頂くと、マッサは2位入賞回数がフィジケラより多く、かつその時の1位がミハエルである(鈴鹿ではミハエルがリタイヤでしたが、リタイアするまでミハエルは独走の1位でした)事を考慮すると、今マッサとフェラーリのコンビネーションは「上昇気流にのっている」状態にあると思います。逆にフィジケラは2006年マレーシアGPで優勝して以来、最高順位が3位止まりで2位がありません。この差は大きいと考え、フィジケラには優勝候補「×」マークを入れました。
※ドライバーが未定の所は「このレベルのドライバーが起用されるだろう」という予測の元、評価しています。

<期待度>
チーム名 チーム ドライバー CHIBINの独断と偏見 期待度評価
フェラーリ       ×
ルノー       ×
マクラーレン        
ホンダ        
BMWザウバー       ×
トヨタ       ×
ウィリアムズ       ×
レッドブル   × × ×
トロロッソ × × × ×
スーパーアグリ        
スパイカー × × × ×

 2007年、特に注目しているのは「ライコネンからアロンソに変わるマクラーレン」と「新設計シャーシ投入でテールエンダー脱出を目論むスーパーアグリ」の2チーム。あとはバリチェロがチームに馴染み始めて総合力が上がってきたホンダ、ミハエルの穴埋めが出来るかフェラーリ、資金力と強力なエンジンを得たウィリアムズ、の順ですかね。
 逆に期待薄なのは「もっと若手を入れてみては?レッドブル」と「ガスコイン効果が出るのは2009年あたりかスパイカー」です(^^;。

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