三十路から始めるGBA講座
<Pocket NESでファミコン回帰>
時に1983年7月15日。当時小学5年生だったCHIBINのその後の人生を大きく変えたと言っても過言ではない事が起こりました。花札メーカーだった任天堂から新しいテレビゲーム機ファミリーコンピュータ、略して「ファミコン」が発売されました。当時はエポック社の「カセットビジョン」やトミーの「ぴゅう太」などを筆頭に、まるで雨後の筍の如く次々と家庭用コンピューターゲーム機が発売されていたのですが、その極めつけとして登場したのがこのファミコンでした。
そりゃぁもう欲しくて欲しくて。近所に住んでた「タケシくんち」(笑)にはこのファミコンがあり、朝から晩まで「ドンキーコングJr.」をやらせてもらったモンでした。それはそれは面白くて、「おもちゃの京極」や「池田屋」などのおもちゃ屋の広告にファミコンの写真が載っているとそれだけで嬉しくなり、「そのコントローラの写真を手に持ち、脳内でドンキーコングJr.を起動し、イメージトレーニングをしていた」ぐらいのめり込んでました(笑)。
我が家に「ナッツ&ミルク」と一緒にファミコンがやって来たのはそれから1年後でした。それから今までずーっと、機種は変われどいわゆる「家庭用ゲーム機」をやり続けているワケで、CHIBINに限らず「この歳になるまで未だに続いている数少ない趣味の一つ」がゲームと言う方も多いのではないでしょうか。ってな具合に、この世代の人は語り出したら止まらなくなる可能性が非常に高い「ファミコン」。そんなファミコンは今年で誕生20周年。メーカーでも「ファミコンミニ」を筆頭に、にわかに「ファミコン祭」な雰囲気が日本列島を包んでおります(笑)。
そんなワケで、その波に乗り遅れない為(笑)にも、ココは一発「ファミコン回帰」してみてはいかがでしょうか。長い前置きになりました(苦笑)が、ファミコン(以下NES)のゲームを、GBAで動かして「昔を懐かしみつつ、再び良ゲー・クソゲーを発掘・堪能してみる」のもまた一興ではないでしょうか。そんなご提案です(笑)。
手っ取り早いのは「押入の奥からファミコンカセットとファミコン本体を出してくる」ですかね(笑)。セーブ出来ない環境、長時間持っていると角が痛くなるコントローラなど、ある意味「これ以上当時を懐かしむ事が出来る環境は無い」です(笑)が、折角だからもう少し上を。
EZFAがGBAのROMイメージをバックアップ出来るように、世の中には「ファミコンカセットのROMイメージをバックアップ出来る装置」というのが存在します。「マジコン」とか「パソファミ」とか呼ばれてるみたいです。「ファミコン互換機」を買ってきて遊ぶのもアリかもしれませんが、折角設備投資(笑)するならこういうの購入してみてはどうでしょうか。と言うか買って下さい(笑)。
ROMのバックアップ(吸い出し)については機種もいろいろ、吸い出し方もいろいろなので、ココではあえて触れません。ってかインターネットで検索すればイヤと言う程情報も出てきます(笑)し、ちょっと妖しげな、でもちゃんと日本で営業してるお店の通販なんかで5,000円〜8,000円ぐらいで購入出来ると思います。EZFAよりは安心して入手可能(笑)だと思います。購入のポイントは「使い易そう」「情報がネットに沢山ある」という機種が初心者にはオススメかと。あと「オプションを付けると何機種も吸い出しが出来る」みたいなタイプもありますが、逆にオプションを付けないと何も出来なかったり、何でも出来る分設定が複雑だったりするので、そういのは一見お得感がありそうですが、初心者には扱いにくかったりもするので気を付けましょう。
マジコンで作成したNESのROMイメージは、パソコン上でNESエミュを使って楽しむ事が出来ます。「NES」「エミュ」でググれば、そりゃぁもう沢山ヒットします。沢山ありすぎる為、これまたココではあまり触れません(笑)。詳しく解説されてるサイトがきっとあるので、そちらを参照して下さい。で、本題。どうせEZFAを持ってるのであれば、いっそGBAでNESを動かしてしまおう!というのが、今回の狙いです。
NESをGBAで動かすには、大ざっぱに言うと以下の手順になります。
- NESのROMイメージを準備する。
- NESのROMイメージをGBA用のROMイメージに変換する。
- GBA用に変換されたROMイメージを、GBAの生カートリッジへ焼き込む。
- 懐かすぃ〜!(T^T)
NESのROMイメージについては各自準備してもらうと言う事で(^^ゞ、CHIBINの解説はその次の段階から、という事になります。
で、準備したNESのROMイメージをGBAで動かすには、GBA用のROMイメージに変換する必要があります。この変換する為のツール(?)が「PocketNES」です。名前が長いので「ポケNES」って略しますね。このポケNES、厳密に言うと「NESをGBA上で動作させる為のランチャメニュー」であり、「GBAのROMイメージ」でもあるんです。つまり「ポケNESにNESのROMイメージを結合して、1つのGBA ROMイメージを作成する」と言うのが正しい言い方。
言葉で説明するのにはちょっと限界があるので、イメージ図を描いてみたのでそちらを見て下さい。黄色いのがGBA ROMイメージ、赤いのがNES ROMイメージです。
ポケNESもGBAのROMイメージである、というのは先にも書いたとおりなんですが、そのポケNESのGBA ROMイメージの中にNES ROM(図の「NES ROMイメージ1〜3」)をそのまま「結合」させ、NES ROMイメージが結合されたポケNES(図の「PocketNES」)を、他のGBA ROMイメージ(図の「GBA ROMイメージ1〜2」)と一緒に生カートリッジへ焼き込むワケです。NES ROMイメージを変換するのではなく、実はNES ROMイメージはそのままGBA内に取り込まれているワケで、GBAとNESの違いをポケNESが解釈して上手く動かしてくれてる(エミュレートしてる)、という具合です。
どうです?何となくイメージはつかめましたか?
ところがこのポケNES、NES ROMイメージをGBA上で動作させる機能はあるのですが、肝心の「NES ROMイメージを結合させる機能」というのを備えていません(^^;。コレはあくまでポケNESが「NESをGBAで動作させるエミュレータ」でしかない為です。
ではどうやってポケNESにNES ROMイメージを結合させるのか。
答えは「結合ツールを使う」と言う、まぁ分かり切った答えになります(笑)。この結合には「Thingy」という結合ツールを使います。公式サイトが何処なのかイマイチ不明(^^;なのですが、こちらもネットで探せば何とか入手出来ると思います。CHIBINは1.1を使っていますので、この先の説明もThingy 1.1を例にしています。ThingyとポケNESを使って出来上がったGBA ROMイメージを、EZFA Clientで生カートリッジへ焼き込めば、コレで晴れて「GBAでNESがプレイ出来る」環境が確立されます(*^^*)。最初は取っつきにくい作業ばかりですが、基本的にはこの段取りを覚えてしまえばほとんどのNES ROMイメージがGBAで動かせるようになります。頑張って下さい!
とりあえずココでは、NESをGBA上で動作させる「PocketNES」と、ROMイメージ結合ツール「Thingy」のインストール(動作させるまで)についての説明をしていきます。ポケNESは公式サイトのダウンロードページなどから、Thingyは・・・良く分かりません(^^;が、頑張ってインターネットで探してみて下さい。2004年5月現在でのそれぞれの最新版はポケNESがv9.9、Thingyが1.1となりますので、ココではそのバージョンでの説明となります。
<PocketNES v9.9の準備>コレで準備OKです(*^^*)。ポイントは「ポケNESとThingyは同じフォルダに入れておく事」ですよ。
<Thingy 1.1インストール手順>
- PocketNES99.zipを公式サイトのダウンロードページなどから入手する。
- おもむろに解凍します。
- 「pocketnes.gba」というファイルがポケNES本体です。
- 他にもいくつかのファイルが解凍されて来ますが、ポケNES本体と一緒にこの状態でThingyのインストール作業までちょっと置いておきます。
- thingy11.zipをググって探して入手する(笑)。
- 嬉しさのあまり、勢い余って速攻で解凍してみる(笑)。
- すると「THINGY.EXE」というファイルが解凍されます。コレがツール本体です。
- 一緒に解凍されたテキストファイルなどと一緒に、どこかテキトーなフォルダを作って、ソコに入れておきます。
- ポケNESのファイルを解凍して出来たファイルを全部、Thingyと同じフォルダへ移動します。
- この時「FORMATS.TXT」というファイル名がダブっとるゾ!と警告が出ますが、中身はどちらも同じモノのハズなので、なんとなくOKしてみる。
もーちょいです(笑)。
では実際にポケNESへNES ROMを結合して、GBAでNESをやる為のROMイメージの作り方を説明します。
<準備するモノ>
<NES ROMイメージ結合手順>
- DOS/Vパソコン
- Thingy 1.1(同一フォルダ内にPocketNES V9.9がある事)
- NESのROMイメージ
- GBA(SP)本体
- EZFA転送ケーブル
- 生カートリッジ(EZFAフォーマット済みのモノ)
- EZFA Client V1.02(専用ツール)
- Thingy 1.1を起動します。
- ウィンドウの右下に「More>>」と書かれたボタンがあるのでクリックします。
- するとウィンドウが右横に長くなり、隠れていた部分が見えるようになります。まぁやらなくても良いっちゃー良いんですがね・・・(苦笑)。
- ファイルを開くアイコン(フロッピーのアイコンの上のヤツ)をクリックして、GBAに転送したいNES ROMイメージを指定します。
- 別にファイルを開くアイコンでなくても、ドラッグ&ドロップにも対応しているので、NES ROMイメージを直接左上の白い部分(ROMイメージリスト)へ投げ込んじゃってもOKです。
- 「sort」ボタンをクリックすると、名前順にソート(並び替え)されます。
- その横にある上下ボタンを押すと、リスト上で青く選択されているROMイメージの位置(順番)を個別に移動出来ます。
- 各ゲームのROMイメージの名称が気に入らない時は、名称変更したいROMイメージにカーソルを合わせ、右側の一番上の窓で好きな名前に変更して下さい。ちなみに日本語はNGです。
- 他のチェックとかはあんましいじんなくて良いみたい・・・ってかCHIBINのはこの絵のままで動いてます(^^ゞ。
- 「...」ボタン(ウィンドウの左下の窓の右側)をクリックして、「NES ROMイメージを結合したGBA ROMイメージの保存先とそのファイル名」を指定します。
理由はいろいろあります(苦笑)が、ポケNESと同じフォルダに同じ名称で指定すると上手く行かないので注意しましょう。
ココでは仮に「NES.gba」と指定したとしましょう。- フロッピーのアイコンをクリックします。
- ポケNESと違う場所に保存先を指定すると「ポケNESは何処じゃ?」と聞かれます。
ポケNES(pocketnes.gba)のあるフォルダに移動し、ポケNESをクリックしてOKボタンを押します。- 「Done!」(やったゼ!)というメッセージが出ればROMの結合は成功です。
「...」ボタンで指定した場所に指定した名前で「.gba」という拡張子でGBA ROMイメージが完成しています。- あとは出来上がったGBA ROMイメージをEZFA Clientで焼き込めば完成です(*^^*)。
- しかし焼き込む前にポケNESの「RAM Size」を「512K」にする事を忘れないで下さい。
この「おまじない」があるのと無いのとでは、動作の安定度が違います。
ポケNESの焼き込みが完了したら、いつもどおりGBAを再起動し、起動メニューからポケNESを選択し、起動します。
すると再びランチャーメニュー(NESゲーム名一覧表)が表示されます。GBAの上下ボタンでカーソルを動かすとゲームが切り替わり、Aボタンを押すとそのゲームが選択され、ゲームが開始出来ます(*^^*)。いやー、長かったぁ・・・。そして懐かすぃ〜。でまぁそのままでもゲーム出来るのですが、実はポケNESにはいろいろと便利な機能が内蔵されていたりするんです。折角だからその機能を使わない手はありません。ってなワケでその機能についてちょっとダケ説明しておきます。
この機能を使うにはGBAのLRボタンを同時押しして「メニュー画面」を出す必要があります。あとは十字ボタンで変更したいメニューにカーソルを合わせ、Aボタンを押せば変更出来ます。メニュー画面で機能を設定し終わった後は、Bボタンでゲーム画面へ戻れます。
<EZFA Clientのアイコンの説明>
名 称 動 作 内 容 B autofire Bボタンの自動連射機能の使用・未使用を決めます。
Aボタンを押す度にOFF→ON→wiht R(Rボタンを押している間だけ連射)と切り替えられます。A autofire Aボタンの自動連射機能の使用・未使用を決めます。 Controller GBAで「どのコントローラーをエミュレートするか」を決めます。
Aボタンを押す度に1P→2P→Link2P→Link3P→Link4P(「Link」とは、おそらくマルチタップの事だと思われます)と変わります。基本的には1P固定で。Display 表示設定です。GBAとNESでは解像度が違うので、その調整をするかどうかです。
基本的にはSCALED(w/sprites)でOKかと。Link Transfer 通信対戦に使うそうですが、使った事が無い(^^ゞので詳細は不明。 Manage SRAM セーブデータを選択して削除出来ます。 Save State 現状のセーブが出来ます。
ゲーム毎にセーブする事になるので、最初は「<NEW>」にセーブしましょう。Load State セーブ場所からの再開が出来ます。 Sleep 電源LEDは付いたまま(つまり内部電源を活かしたまま)、液晶電源が落とされ、ゲームが一時中断されます。パソコンで言う「休止状態」ですね。
SelectボタンとStartボタンを同時押しすると、Sleep状態から復活し、ゲームが途中再開されます。
但しSleep中にGBA本体電源スイッチをOFFにしてしまうと、その時点でSleepは解除(と言うか破棄)され、再度電源スイッチをONした時、初期状態に戻るので注意しましょう。Restart プレイ中のゲームがリセットされ、NES ROM選択メニューに戻ります。
メニューのカーソル位置はそれまで遊んでいたゲームになっています。「ファミコンのリセットボタンを押した」のと同じカンジですかね。Exit ポケNESがリセットされ、NES ROM選択メニューに戻ります。
メニューのカーソル位置はリストの最上段になります。