「連邦VSジオン」が8台置いてあるウチの近所のゲーセンで、タイトル通りの不愉快な出来事がありました。
そのゲーセンは新規作戦を作れない設定になっており、誰がプレイしようとしても、必ず「乱入」という形になってしまいます。 ウチの近所のほとんどのゲーセンはそういう仕組みになっていて、とりあえずは誰が乱入してもOKという暗黙の了解のもとに、プレイヤーたちは「連邦VSジオン」を楽しんでいます。
そのうち右半分の4台の一番左の席で、3人組の男子高校生の中の一人が、単独でガンダムでプレイしていて、乱入してきたジオン軍側のプレイヤー(高校生にとっては赤の他人)に3回ほど連勝していました。しかしそれほど「上手い」という戦い方ではなかったので、僕は「そんなに強いのか?こいつには勝てるんじゃないの?」と思い、前の作戦が終了した時点で、ジオン軍側で乱入しました。
そして僕の左隣の席にもジオン軍で参加してくる人がいて、お互い使用するMSをセレクトしていました。
ここでプレイヤーの位置関係は、4台のうちの一番左の席が男子高校生、左から2番目が見ず知らずのジオン軍の人、そして左から3番目が僕(ジオン軍)、というふうになっています。
そして、僕たちがジオン軍のMSをセレクトしている時、一番右の席で連邦軍に乱入している人(年齢は20代後半くらい)がいました。このゲーセンでは(おそらくどこのゲーセンでも)「連邦VSジオン」をやっていたら、こういう光景は日常茶飯事です。
しかしその時、一番左の席に座っていた高校生は、一番右の席の人に聞こえるようにデカい声で、こう叫びました。
「ふざけんじゃねェよ!!せっかく一人でやってたのによ!!!!」
「なんだ…?ガンキャノン!?お前よけろよ!!絶対よけろよ!!!!」
「ったく信じられねェな!!一人でやってたのによ!!!!」
自分よりは10歳は年上であろうという、しかも見ず知らずの赤の他人に対してこの暴言。いったい何様のつもりなんだ?僕は心底ムカつきました。「こいつ…絶対潰してやる!!」心の中でそうつぶやきました。「こいつはガンダムだったな…。最初から最後まで徹底的にガンダムを攻撃しまくってやる!!」そう自分に誓いました。
そして、作戦は始まりました。この作戦のMSは以下の通りです。
・連邦軍側:ガンダム(男子高校生)、ガンキャノン(暴言吐かれた人)
・ジオン軍側:シャア専用ズゴック(僕)、ドム(見ず知らずの人)
作戦が開始してまもなく、(ガンダムVSシャア専用ズゴック)と(ガンキャノンVSドム)との2組に別れました。
しかしこの男子高校生、ハッキリ言って弱かったです。ズゴックの「着地前、頭部ロケット砲→着地時、腕ビーム砲」のコンボを何回もモロに喰らってるし。しかも届かない間合いからビームサーベル振ってくるし。
こちらもガンダムのビームライフル喰らってある程度のダメージを受けましたが、とりあえずは先ずガンダムを1機撃破しました。
そしてサーチボタンでガンキャノンの耐久力を見てみると、だいたい3分の2くらいになってました。いつもならここでガンキャノンを味方と二人で攻撃して、ガンキャノン撃破→作戦成功という感じに持っていくのですが、僕は離れた場所に新たに出てきたガンダムめがけて空中ダッシュ格闘で近づき、新品のガンダムを攻撃し始めました。その時僕はガンダムを攻撃しながらこう思ってました。
「頼むガンキャノン、俺がガンダム倒すまで死なないでくれ!!」
僕はガンダムが2機撃破された形で、男子高校生が暴言吐いた人の足を引っ張ったという形で、作戦成功にしたかったのです。そしてなんとか、僕の望み通りの形で、ガンダムを2機撃破して、作戦成功に終わりました。僕のシャア専用ズゴックはガンダムのビームライフルで瀕死ギリギリのダメージを負いましたが、なんとか撃破されずに済みました。結局、この戦いで撃破されたのは連邦軍とジオン軍あわせても男子高校生のガンダム2機だけ、という結果に終わりました。男子高校生に対する、僕なりの天誅は成功したのです。「てめェがこの人の足引っ張って終わったんだよ! うぬぼれてんじゃねぇ、思い知ったかこの野郎!!」僕は心の中でそう叫びました。しかし…
「あぁ〜ぁ(笑)」
男子高校生はケロッとして笑いながらそう言っただけでした。あれだけ傲慢に暴言吐いてたくせに、自分が足引っ張って終わった時は、笑って済ませるなんて。なんて都合のいいヤツ。自責の念のかけらもないというのでしょうか。なんだかやるせない気持ちになってしまいました。